ダックスフンドを迎えたいけれど、値段はいくらかかる？
この記事では、ブリーダーとペットショップの価格相場に加え、初期費用・維持費までトータルで解説します。
お迎え前に総額を知って、安心して準備しましょう。
ダックスフンドの価格相場｜サイズ・毛質・カラーによって異なる
ダックスフンドと一口に言っても、体のサイズや毛のタイプによって値段に差があります。
ここではまず、その違いを簡単に整理しておきましょう。
サイズの違い（スタンダード／ミニチュア／カニンヘン）
ダックスフンドには胸囲で区別される3つのサイズがあります。
体の大きさで値段が大きく変わるわけではありませんが、流通量や人気度によって差が出ます。
| サイズ | 特徴 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| スタンダード | 一番大きく、力強い体格。国内では希少。 | 15〜25万円前後 |
| ミニチュア | 一般的に最も人気が高く、流通が多い。 | 10〜20万円前後 |
| カニンヘン | 近年人気急上昇。顔が小さく愛らしい印象。 | 15〜25万円前後 |
特にカニンヘンダックスフンドはブリーダーでの取り扱いが少ないため、同じ血統でも高値になることが多いです。
反対にスタンダードは日本では飼育頭数が減っており、あまり需要がないため価格はやや控えめです。
毛質の違い（スムース／ロング／ワイヤー）
左からスムース／ロング／ワイヤー
毛のタイプも価格に影響します。
最も多いのはロングヘアードですが、スムースやワイヤーもそれぞれ個性があります。
| 毛質タイプ | 特徴 | 価格の傾向 |
|---|---|---|
| スムースヘアード | 短毛で手入れが簡単、抜け毛が少ない。 | やや低め（10〜15万円前後） |
| ロングヘアード | ふんわりとした長毛で人気No.1。 | 標準（15〜20万円前後） |
| ワイヤーヘアード | 針金のような硬い毛質で希少。 | 高め（20〜25万円前後） |
ワイヤーヘアードは国内では数が少なく、希少性から価格が高くなる傾向にあります。
スムースヘアードは海外では人気が高いものの、日本では少し控えめな需要です。
カラーによる価格差
左からレッド / ブラック＆タン/ イザベラ
ダックスフンドの毛色も値段に関わります。
特に人気が高いのは「レッド」や「クリーム」などの明るい色で、顔立ちとの相性でも価格が上下します。
| カラータイプ | 特徴・傾向 |
|---|---|
| レッド・クリーム系 | 定番人気。血統が良いと20万円超えも。 |
| ブラック＆タン・チョコ＆タン | やや安価で手が届きやすい。 |
| ダップル・イザベラなど希少色 | 25万円以上になることも。 |
特にダップル柄は見た目の華やかさから人気がありますが、遺伝疾患との関係もあるため、購入時は健康状態を確認することが大切です。
ペット購入先によるメリットの違い
ブリーダー
ブリーダーからの購入の場合、およそ10～20万円が値段の相場になります。
中でも人気カラーであったり、毛並みが良かったり、親によっては25万円以上の価格がつくこともあります。
一般的にダックスフンドは人気の犬種であるため、ブリーダーを探すのは難しくないと思います。
ブリーダーから購入するメリットは
・血統の良い親を選んで交配した子犬を選ぶことが出来る
・親犬や兄弟犬の健康状態など、遺伝疾患の情報が聞ける
・ダックスフンドに精通しているので、専門知識や飼育経験から直接アドバイスがもらえる
という3点が挙げられます。
しかし、中には劣悪な環境で犬を取り扱っているブリーダーも存在するので、お迎えを決める前には電話やメールなどでこまめに連絡をとるようにしましょう。
ペットショップ
ペットショップは一般的に仲介業者を挟むので、ブリーダーから購入するよりもやや高値になる傾向があります。
ダックスフンドの中で人気の高いカラーはゴールドになりますが、さらに顔立ちが良い子犬だと20万円程度になりますが、ブラック系はあまり人気が出ないため、比較的安価で購入することが出来ます。
ダックスフンドの場合、スタンダード・ミニチュア・カニンヘンのどれでも、価格相場は同じになります。
価格の違いは、体の大きさより、毛の色による変動が大きいのが特徴です。
ペットショップで購入するメリットは
・子犬購入時にその場で店員さんに聞きながら用具を購入できる
・気軽に立ち寄ることが出来る
・その場で子犬に触れてコミュニケーションをとることが出来る
という点です。
また、ブリーダーに比べて訪れる人も多いので、子犬の内からたくさんの人に触れてもらって慣れている子犬が多いと言われています。
ダックスフンドを迎えるための総費用と維持費
初期費用の目安
ダックスフンドを迎える際、犬本体の価格以外にも初期費用がかかります。
平均的には合計で30〜40万円前後を見ておくと安心です。
主な内訳は次の通りです。
- 犬本体価格：10〜20万円（ブリーダー）／20万円前後（ペットショップ）
- ワクチン・マイクロチップ・健康診断：2〜5万円
- 生活用品（ケージ・ベッド・トイレ・食器・リードなど）：5〜8万円
- 初回トリミング・ペット保険初月分など：3〜5万円
特にペット保険は、万が一の病気やけがの際の備えになります。
ダックスフンドは胴長体型のため腰を痛めやすく、ヘルニアなどのリスクもあるので、加入率が高い犬種でもあります。
維持費（ランニングコスト）の目安
飼い始めた後は、毎月の維持費がかかります。
目安としては月1万円〜1万5千円程度。
- フード代：5000円前後（年齢や体格で増減）
- トリミングやシャンプー代：3000〜8000円
- 医療・ワクチン・ノミダニ予防：年間3〜5万円ほど
老犬期になると通院回数が増えたり、サプリメントを使うこともあり、年間10万円以上になる場合もあります。
お迎え後に意外と忘れがちな費用
ダックスフンドを飼う上で、見落としがちなのが「日用品の買い替え費用」と「旅行時の預け先費用」です。
ベッドやトイレシート、ハーネスは半年〜1年で交換が必要なこともあります。
また旅行や帰省で数日預ける場合、ペットホテル代は1泊3000〜6000円前後かかります。
「本体価格だけで安心していたら、実際は出費が多かった」という声は非常に多いので、1年目にかかる費用は合計で50万円前後を目安にしておくと良いでしょう。
購入する際の3つの注意点
それでは最後に、ダックスフンドを購入する際の注意点をご説明します。
1度に決めず、何回か通って検討すること
犬の寿命は10年以上と長く、その間は全て飼い主の責任となります。
「可愛かったから一目ぼれした」という気持ちは分かりますが、出来れば何度かショップやブリーダーの元に通い、本当に最期まで面倒を見切れるのかを検討しましょう。
一般的には自分の都合で家族を手放す、なんてことはないですよね。
これからあなたの元に来るワンちゃんは、あなたの家族になります。
飼いきれないことがないように、きちんと責任を持ちましょう。
ブリーダーやショップと密に連携をとる
お迎えまでの間は、楽しみな気持ちでいっぱいになりますよね。
そんな時こそ冷静に、ブリーダーやショップとしっかりとやり取りをしましょう。
メールだけでは相手がどういった人か、どういったショップかは分かりかねるので、出来れば電話でも連絡を取ると良いと思います。
悪徳業者の場合、持病があったり、奇形があるワンちゃんを何も言わず売りつけることがあります。
問題があるワンちゃんでも、可愛いは可愛いですが、なかなか初心者の方にはハードルが高いですよね。
無理して飼って、飼いきれなくなって保健所に出したり、捨てる…という話も耳に入ることがあります。
そうなると、ワンちゃんにも飼い主になり切れなかったあなたにも嫌な思い出になります。
それを避けるために、お迎え前にはしっかりと連絡を取り合ってください。
しつけや運動はきちんとする
子犬のころに甘やかしすぎると、成犬になってから人間社会に溶け込むことが出来なくなります。
また、ダックスフンドは小柄な割に活発で運動が大好きな犬種です。
毎日の散歩はもちろんのこと、ドッグランなどの外出にも連れて行ってあげてください。
あの短い脚で颯爽と駆け抜ける姿は、可愛い以外の何物でもありませんよ。
ダックスフンドの値段の相場！【まとめ】
ダックスフンドの値段は購入先によって差がありますが、初期費用や維持費も含めると決して安くはありません。
生涯を通して必要な費用を理解し、無理のない範囲で迎えることが大切です。
「飼い方」や「餌代の目安」など関連ページも併せてチェックしてみてください。
