ザリガニは夜行性?活動時間や寝る時間・姿勢について解説

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ザリガニは「夜行性」とよくいわれますが、「昼間に動いているところを見たけど、本当に夜行性なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

結論からいうと、ザリガニは夜間に活動が活発になりやすい生き物です。ただし、昼間にまったく活動しないわけではありません。

実際にザリガニ類では、暗い時間帯に活動量が増えることが研究でも確認されています。たとえばアメリカザリガニを対象とした研究では、明暗周期のある環境で夜間に活動のピークが確認されています。

また、ザリガニは「寝るのか?」という点も気になりますよね。実はザリガニの睡眠については研究があり、単に「休息しているだけ」とは言い切れないことも分かっています。

この記事では、筆者の飼育経験も交えながら、ザリガニの昼と夜の行動、活動時間、寝るときの姿勢、飼育するときの注意点について解説します。

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目次

ザリガニは夜行性?昼と夜の活動を解説

ザリガニは基本的に、暗い時間帯に活動が活発になりやすい生き物です。

アメリカザリガニでは夜間に活動のピークが見られることが研究されており、別種のシグナルザリガニでも、実験個体の活動の多くが暗い時間帯に行われていました。

そのため、「ザリガニは夜行性?」と聞かれたら、夜間に活動する傾向が強いと考えてよいでしょう。

ただし、夜行性だからといって「昼間は寝ていて絶対に動かない」という意味ではありません。

昼間は隠れていることが多い

野生のザリガニは、日中に石や倒木などの陰に隠れていることがあります。

筆者が自然の中で観察した際には、昼間に外へ出て動いているザリガニを見かけたこともあります。

飼育下でも同様で、昼間にまったく動かないわけではありません。

エサや周囲の環境などによっても行動は変わるため、「昼間に動いているから夜行性ではない」と判断する必要はないでしょう。

実際、アメリカザリガニでは、通常の活動時間とは異なる時間にエサを与えることで、その時間帯に活動が増えることも実験で確認されています。

夜になると活発に動き回る

筆者が飼育していても、照明を消したあとにザリガニが動き出す姿をよく見かけます。

昼間は水槽の隅や隠れ家でじっとしていた個体が、暗くなると底を歩いたり、流木などに登ったりすることがあります。

ザリガニの夜の様子を観察したことがない方は、照明を消したあとにそっと確認してみると、昼間とは違った姿が見られるかもしれません。

ザリガニは何時ごろ活動する?活動時間の目安

「ザリガニは夜行性なら、何時ごろから動き始めるの?」と気になる方もいるでしょう。

ただし、ザリガニの活動時間を「午後○時から午前○時まで」と時計だけで決めることはできません。

重要なのは、時刻そのものよりも明暗を含めた生活環境です。

アメリカザリガニを一定の明暗周期で調べた研究では、消灯後に活動量が増えるパターンが確認されています。また、暗闇を一定にした条件でも概日リズムが見られた研究があります。

つまり飼育下なら、「夜の○時になったから活動開始」というより、照明が消えて暗くなったことをきっかけに活動が目立つ場合があります。

ただし個体差もあり、すべてのザリガニがまったく同じ活動パターンになるわけではありません。シグナルザリガニの研究でも、暗い時間帯のどのタイミングで活動するかには個体差が確認されています。

夜になるとザリガニが動き回るのはなぜ?

昼間はじっとしていたザリガニが、夜になると急に歩き回ると「何か異常なの?」と思うかもしれません。

しかし、暗くなってから活動量が増えること自体は、ザリガニに見られる行動パターンの一つです。

エサを探して水槽内を歩き回る

ザリガニは水槽の底を歩きながら、エサになりそうなものを探します。

暗くなって活動量が増えれば、水槽内を歩き回る姿も目につきやすくなります。

また、エサを与える時間が活動リズムへ影響する可能性もあります。アメリカザリガニでは、明るい時間帯に給餌すると、その時間帯に活動のピークが形成されたという研究があります。

流木や水槽内の物に登ることもある

ザリガニは底を歩くだけではなく、流木や石などへ登ることもあります。

筆者が飼育しているときにも、暗くなった水槽で昼間より活発に動いている姿を観察することがあります。

夜に動き回っているというだけなら、すぐに異常だと考える必要はありません。

ただし、普段とは明らかに違う動きを繰り返している場合などは、水温や水質を含めた飼育環境も確認してみましょう。

夜間の脱走に注意する

夜間に活動するザリガニを飼育するときに注意したいのが脱走です。

飼育者が寝ている時間にもザリガニは活動するため、「昼間はおとなしいから大丈夫」と油断しない方がよいでしょう。

水槽には適切なフタを用意し、ザリガニが登って外へ出られるような場所がないか確認します。

特に、水槽内のレイアウトや器具などが水面付近まで続いている場合は、脱走経路になっていないかチェックしておくと安心です。

ザリガニは寝るの?

ザリガニを飼育していると、足やハサミを力なく下ろしたような状態で、じっとしていることがあります。

筆者も最初にこの姿を見たときは「病気なのかな?」と心配しました。

以前は「人間のような睡眠ではなく、単なる休息なのでは?」とも考えていましたが、ザリガニの睡眠については実際に科学的な研究があります。

アメリカザリガニを対象にした研究では、睡眠時に脳の電気活動が覚醒時とは異なることが確認されています。さらに2021年の研究では、横向きになった状態だけでなく、動かずにいる状態でも睡眠が確認され、少なくとも3つの睡眠段階が存在する可能性が示されました。

そのため、「ザリガニは睡眠をとらず、休息するだけ」と言い切るのは適切ではありません。

ザリガニにも、科学的に睡眠と考えられる状態が確認されています。

ザリガニが寝るときの姿勢は?

「ザリガニが寝るときは、どんな姿勢になるの?」というのも気になるところですよね。

筆者の飼育経験では、足やハサミを地面につけたまま、力が抜けたような姿勢でじっとしていることがありました。

普段単純に動きを止めているときとは少し違って見え、「寝ているのかな?」と感じる姿勢です。

一方、研究で確認されている睡眠姿勢には、さらに特徴的なものがあります。

横向きになって寝ることがある

アメリカザリガニを対象とした睡眠研究では、体を横向きにした状態と脳の睡眠時の電気活動との強い関連が確認されています。

横向きになってから1~2分後に睡眠時の脳活動が現れ、その姿勢をとっている間は維持されたと報告されています。

そのため、「ザリガニが横になっている=必ず異常」とも限りません。

ただし、研究で確認された睡眠姿勢が、家庭で飼育しているすべてのザリガニに毎回同じように現れるとは限りません。

じっとしている状態でも睡眠することがある

さらに後の研究では、ザリガニは横向きの姿勢だけでなく、動かずにいる状態でも睡眠することがあると報告されています。

つまり、「寝るときは必ず横向きになる」「この姿勢なら必ず寝ている」と、見た目だけで判断するのは難しいということです。

飼育中は姿勢だけを見るのではなく、その後の行動も含めて観察するとよいでしょう。

寝ている?弱っている?ザリガニが動かないときの見分け方

ザリガニがじっとしていると、「寝ているだけなのか、それとも弱っているのか」と心配になることがあります。

姿勢だけで睡眠や体調不良を断定するのではなく、普段の状態と比べながら観察しましょう。

刺激への反応や普段の様子も確認する

しばらく休んだあとに再び普通に歩き回るのであれば、休息や睡眠だった可能性を考えられます。

一方で、いつまでたっても動かない、普段と様子が大きく違うなどの場合は、寝ていると決めつけない方がよいでしょう。

ザリガニには睡眠が確認されていますが、外見だけで飼育中の個体が睡眠中かどうかを正確に判定するのは難しいためです。

脱皮前後は動きが変わることがある

ザリガニを観察するときには、脱皮も考えておきたいポイントです。

脱皮前後は普段と行動が違って見えることがあります。

そのため、「いつもより動かない」という一点だけで睡眠や病気だと判断せず、脱皮の前後ではないかも含めて様子を確認しましょう。

長時間動かない場合は飼育環境も確認する

普段と比べて明らかに元気がない状態が続く場合には、飼育環境も確認します。

水温、水質、酸素供給などに問題がないかをチェックし、ほかにも普段と違う様子がないか観察しましょう。

「夜行性だから昼間に動かなくても大丈夫」「寝ているだけ」と決めつけないことが大切です。

夜行性のザリガニを飼育するときのポイント

ザリガニの活動リズムを考えると、昼間に観察しやすいことだけを優先するのではなく、落ち着いて過ごせる環境を作ることも大切です。

昼夜の明暗が分かる環境にする

ザリガニには概日リズムがあり、光は活動リズムに関係する要素の一つです。

そのため、一日中明るい状態にするのではなく、昼と夜の明暗が分かる環境にしておくとよいでしょう。

「必ず何時間点灯しなければならない」と単純に決めるより、規則的な明暗環境を作ることを意識します。

昼間に休める隠れ家を用意する

石や流木、市販のシェルターなどを利用して、ザリガニが身を隠せる場所を用意しておきましょう。

昼間に隠れているからといって、無理に外へ出す必要はありません。

特に複数飼育では、隠れ場所の確保は個体同士の接触を避けるうえでも重要になります。

夜間の様子を観察してみる

普段昼間しかザリガニを見ていない方は、照明を消したあとに様子を観察してみるのも面白いでしょう。

昼間は「ほとんど動かない生き物」という印象だったザリガニが、水槽内を歩いたり登ったりしている姿を見られるかもしれません。

ただし、観察するために強い光を突然当て続けるのではなく、ザリガニの活動を邪魔しないようにしましょう。

ザリガニは夜行性?寝る時間や姿勢【まとめ】

ザリガニは夜間に活動が活発になりやすい生き物です。アメリカザリガニなどでは、暗い時間帯を中心とした活動リズムが研究でも確認されています。

ただし、昼間にまったく動かないわけではなく、活動時間には環境や個体による違いもあります。

また、ザリガニには科学的に睡眠と考えられる状態が確認されています。研究では横向きの姿勢と睡眠時の脳活動との関連が示されているほか、動かずにいる状態でも睡眠することが報告されています。

そのため、「横向きなら必ず寝ている」「じっとしているから睡眠中」と姿勢だけで決めつける必要はありません。

飼育するときは昼夜の明暗が分かる環境を作り、昼間に落ち着いて過ごせる隠れ家を用意しましょう。

そして夜間は、昼間とは違って活発に動くことを考え、脱走できる場所がないか確認しておくことも大切です。

ザリガニの夜の姿を観察してみると、昼間だけでは分からなかった意外な行動が見つかるかもしれません。

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