熱帯魚のパッキングに酸素なしはNG?運ぶ方法と注意点を解説

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熱帯魚を飼っていると、引っ越しや移動のタイミングで「どうやって安全に運べばいいのか」と悩むことがあります。

特に気になるのが「酸素は必要なのか?」という点。

実際にショップでは酸素ボンベを使いますが、一般家庭で同じ方法を再現するのは難しいものです。

この記事では、酸素を使う場合と使わない場合の違いや、短距離移動の工夫について解説していきます。

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目次

熱帯魚のパッキングに酸素なしはNG?

熱帯魚を袋に入れて運ぶとき、一番大事なのは「酸素をどう確保するか」です。

袋の中で魚は呼吸を続けるため、時間が経つにつれて酸素は減っていき、代わりに二酸化炭素が増えていきます。

袋をしっかり閉じても酸素を補給できなければ、魚はすぐに酸欠に陥ってしまいます。

特に長距離や長時間の移動では、酸素なしでのパッキングはほぼ不可能と考えてよいでしょう。

水温が上がるだけでも魚の呼吸量は増えるため、酸素不足に拍車がかかります。

ショップがわざわざ酸素ボンベを使ってパッキングしているのは、それだけ重要だからなのです。

「近所に数十分運ぶだけだから大丈夫」と思っても、想定外の渋滞や移動中の温度変化で魚が弱ってしまうこともあります。

酸素を用意できない場合は、できるだけ移動時間を短くする工夫が欠かせません。

ショップでの熱帯魚のパッキングの酸素はどうしてるの?

まず、プロである熱帯魚ショップではどのようにパッキングしているのでしょうか。

ショップで熱帯魚や金魚を購入したことのある方なら見たことがあると思いますが、厚手のビニール袋に水と魚を入れ、バシュッと何かを吹き込んで輪ゴムで止めるのが一般的です。

ショップでのパッキングでは酸素ボンベ(まれに液体空気を使っていることもあります)を使用し、魚の入った袋に酸素をたっぷり吹き込んでいます。

ショップで魚を購入すると袋がパンパンになっているのは、酸素を吹き込んでいるからです。

水の重さに耐え、パンパンに膨らませても破れないよう、厚手のビニール袋を使用しています。

また、せっかく入れた酸素が簡単に抜けてしまわないよう、輪ゴムで何重にも巻いて密封しているのです。

このため、ショップでやっているのと同じパッキングを自分でやろうとすると、液体酸素のボンベ、レギュレーターなどの専門器具が必要になります。

熱帯魚のパッキングに自分で息を吹き込むのはNG?

では、酸素ボンベを使わずに自分の息を吹き込むのはどうでしょうか。

人が吐いている息は、吸った空気に含まれる酸素を使い、代わりに不必要な二酸化炭素に置き換えたもので、身の回りの空気とは違います。

酸素濃度はゼロではないものの、やはり空気に比べればかなり低くなっています。

そのため、魚のパッキングに使用してもあまり効果がありません。

自分で息を吹き込んでショップのようにパンパンに膨らませるのも意外と難しいものです。

さらに、もし袋に口をつけて息を吹き込んだ場合、自分の口に飼育水が触れる恐れがあります。

飼育水は水道水とは違い、サルモネラ菌など食中毒の原因菌を含む細菌がたくさん入っています。

衛生的な観点からも、自分で息を吹き込むのはやめておいた方がいいでしょう。

酸素なしで熱帯魚をパッキングする方法はある?

短距離なら酸素なしでも可能

実は、30分〜1時間程度のごく短距離であれば、酸素ボンベがなくても運搬は不可能ではありません。

袋に入れる水の量を少なくし、空気部分を多めにして口を完全に閉じれば、残っている酸素だけで魚が生き延びることはできます。

ただし、魚の数が多い・大きい・水温が高いといった条件下では酸素消費が早いため、あくまでも近距離限定の方法です。

酸素なしで長距離はNG

数時間を超える移動になると、酸素なしでは魚が酸欠を起こすリスクが極めて高まります。

移動中は水温も不安定になりやすく、魚がストレスで酸素を多く消費するため、袋の中の空気だけでは足りなくなってしまいます。

長距離輸送では必ず酸素補給手段を用意するべきです。

酸素なしで運ぶときの注意点

酸素ボンベを持たない場合でも、以下の工夫でリスクを下げることができます。

  • 水は最低限にして空気を多く確保する
  • 移動時間を短くし、なるべく直行する
  • 移動中は温度変化を防ぐためクーラーボックスや発泡スチロールで袋を保護する
  • 到着後は速やかに水槽に戻す

酸素を使わない方法は応急的な手段であり、安全性は高くありません。

基本的にはショップや専門器具を利用するのが最善です。

パッキングサービスをしてくれるショップを探そう!

引っ越しなど、どうしても飼育している魚を運ばなければならない場合もあります。

この場合、まずはショップに相談してみましょう。

できれば、熱帯魚ショップとして店舗を構えている専門店がいいでしょう。

有料かもしれませんが、飼育している魚を持ち込むとパッキングしてくれるサービスをしている場合があります。

そういったお店が見つからない場合、釣具屋さんでフタつきのバケツと電池式のエアポンプを買ってきましょう。

一般的に手に入るビニール袋では薄すぎるので、容器としてバケツを使用します。

しかも、振動で驚いて飛び出すこともあるので、必ずフタつきを使いましょう。

これにエアポンプをつけて運べば、ショップのパッキングと同じくらいの効果があります。

ただし、バケツの水が動くとそれだけ魚も体力を消耗します。

魚の運搬は業者さんではなく自分で、なるべく静かに迅速に行いましょう。

熱帯魚のパッキングに酸素は必要?【まとめ】

熱帯魚のパッキングは、酸素があるかないかで安全性が大きく変わります。

短距離なら酸素なしでも工夫次第で可能ですが、長距離輸送には不向きです。

無理に自己流で行わず、ショップのパッキングサービスや専用器具を活用するのが最も確実。

大切な魚の命を守るため、事前に最適な方法を準備しておきましょう。

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