
犬を寝かしつけたいとき、優しく触ったりトントンしたりすると、気持ちよさそうに目を細めて眠りに入っていくことがあります。
実は犬は、一定のリズムで触れられることで安心し、心拍がゆっくりになってリラックスしやすくなるのです。
この記事では、寝かしつけに役立つマッサージのポイントと、シンプルで効果の高い「トントン」の正しいやり方をわかりやすく解説します。
今日から取り入れられる簡単なコツばかりなので、愛犬を落ち着かせたいときの参考にしてください。
犬の寝かしつけにマッサージする方法
メリット

マッサージをするメリットは、たくさんあります。
- リラックス効果
- ストレス解消効果
- 睡眠前の導入効果
- 心拍数の安定
- 血行が良くなり緊張緩和
- 便秘解消
- 病気の早期発見
普段から、犬の体に触れていることで、動物病院に行って獣医さんに体を触られるストレスを緩和することができます。
また、皮膚や毛並みの状態を確認できることから、皮膚病やリンパの腫れなどの通常とは違う愛犬の状態に早く気づくことができます。
更に、マッサージをしながら愛犬の体に触れることで、飼い主さんとの信頼関係も生まれ、愛情も増すことでしょう。
完全に身をゆだねてマッサージをうける愛犬は、とてもかわいいものです。
寝かしつけに効果があるマッサージの急所は?

犬の寝かしつけに、マッサージをしようとしたときに、最も気を付けることは、急所に触れたり、やりすぎたりしないことです。
人間と同じように、犬にも「急所」があります。
触られることに慣れていない犬にマッサージをしようとして、嫌がって逃げたり、噛まれたりしてしまう可能性があります。
せっかく寝かしつけるためにマッサージをしようとしても、犬と飼い主の間に信頼関係がないと、うまくいきません。
犬にとっての急所を知っておきましょう。
- 頭
- 口まわり
- おなか
- そけい部
- あし
- しっぽ
信頼関係を築くためにも、ゆっくりとからだを触られることに慣れさせることから始めましょう。
せなか
背骨は、からだを動かすのに大きな役割をもっています。
背骨に沿って、首のうしろから腰にかけて、手のひらでやさしく撫でてあげるといいでしょう。
首
とくに首のうしろは、筋肉が緊張しています。
首のうしろを軽く指でつかんで揉み、少し引っ張るという流れでゆっくりとマッサージしましょう。
ゆっくり繰り返すことで、血行促進につながり首のこわばりがほぐれてきます。
耳
犬は耳をよく動かしていますよね。
耳のまわりも、緊張しがちになっています。
指のはらを使って、耳の根元から耳の先端にむけてゆっくりとひっぱるように優しく撫であげましょう。
顔まわり
鼻から眉間にむけての部分は、犬が撫でられて気持ちいいと感じるようです。
鼻から眉間にむけて、優しく撫でてあげると、うっとりと目をつむってきます。
目元を触られることが怖い子もいるので、間違っても目に指が入らないように注意しながら優しくマッサージをしましょう。
おなか
おなかを触られることを嫌がる子もいます。
まずは、胸部に触れて嫌がる素振りがない場合は、ゆっくりとおなか部分にマッサージを移動してみましょう。
おなかをさわっても嫌がることがなければ、胸部からおなかにかけてゆっくり優しく撫でてあげるといいですね。
寝かしつけマッサージを成功させるための環境づくり

犬は“触り方”だけでなく、どんな環境でマッサージされるかによってもリラックス度が大きく変わります。
落ち着ける空間が整っているほど寝つきがよくなるため、マッサージの技術と同じくらい環境づくりも重要です。
ここでは、安心して眠りへ導くための環境づくりのポイントを詳しく説明します。
ほんのり暗い・静かな空間を作ることが大切
犬は明かりや物音に敏感です。
明るすぎる部屋や生活音が多い環境では、気持ちが落ち着きません。
照明を少し落とし、テレビ・家電の音を控えめにするだけでも、犬の心拍が下がり、眠りやすい状態になります。
マッサージの前に「静かで落ち着いた空間」を整えることが、寝かしつけの第一歩といえるでしょう。

寝床を整えて体が沈みすぎない柔らかさにする
ふかふかすぎるベッドは一見気持ちよさそうですが、犬の身体が沈みすぎて逆に落ち着けないことがあります。
適度な硬さのベッドやブランケットを用意し、犬の体が自然な姿勢で横になれる環境が理想です。
ベッドの素材や温度によっては眠りの質も変わるため、季節に合わせて敷物を変えると、さらに寝つきが良くなります。
飼い主の姿勢・距離感も「安心感」に直結する
犬は飼い主の体勢や触り方で安心したり緊張したりします。
急に触るのではなく、まずはそっと隣に座る・身体の横に手を置くなど、穏やかなアプローチから始めましょう。
優しい声掛けをしながらゆっくり触れると、犬は「今は安心していい時間なんだ」と理解し、眠りへ入りやすくなります。
マッサージ前に軽いスキンシップを入れて信頼度アップ
いきなり深いマッサージをするのではなく、最初に軽く耳の付け根や胸を撫でて“ウォーミングアップ”をしてあげると、身体がほぐれて寝つきが早くなります。
特に敏感な犬や触られ慣れていない犬の場合、最初のスキンシップは必須。
「撫でる→軽く触れる→マッサージ」という流れを作ると、無理なく受け入れてくれます。
香り・温度・湿度など、環境の微調整で眠気を誘う
犬は嗅覚が鋭いため、強い香りは逆にストレスになることがあります。
香りの強いアロマや柔軟剤は避け、自然な空気の状態にしておくのが理想です。
また、温度は20〜24℃前後、湿度は50%程度が眠りやすい目安。
環境を整えてあげるだけで、マッサージの効果がぐっと高まります。
犬をトントンで寝かしつけるときのコツと注意点
犬は、ゆっくり一定のリズムで「トントン」と触れられると、安心して心拍が落ち着きやすくなります。
これは、人間の赤ちゃんの寝かしつけと似ており、単純な刺激の繰り返しが眠気を誘うためです。
ただし、力加減や場所を誤ると逆に緊張させてしまうため、犬に合わせたやり方が大切になります。
軽いリズムで“触れているのが分かる程度”がちょうどいい

トントンは叩くのではなく、指先または手のひらで「圧をほんの少し乗せるだけ」が正解です。
強く叩くと刺激になり、犬は覚醒してしまいます。
子犬・小型犬の場合は特に敏感なので、皮膚が揺れる程度の優しいタッチを意識しましょう。
犬が目を細めたり、頭を少し下げて呼吸がゆっくりになれば、心地よいサインです。
トントンする場所は“肩〜背中の広い面”がおすすめ

寝かしつけに向いているポイントは、筋肉がやわらかく、神経の刺激になりにくい場所です。
- 肩まわり
- 背中の中央
- 腰の少し手前
このあたりは安心しやすく、トントンとの相性が良い部位です。
逆に、骨ばった部分(頭や関節)や、敏感なおなか・足先は避けましょう。
一定のテンポで続けると自律神経が落ち着く
トントンの効果は「一定のテンポを崩さないこと」で最大化します。
速くなったり遅くなったりすると、犬は刺激として受け取りやすく、眠気が途切れてしまうこともあります。
目安は 1秒に1回ほどのゆっくりしたリズム。
静かな部屋でこのテンポを続けると、犬はだんだん呼吸が深くなり、身体の力も抜けていきます。
触られるのが苦手な犬には“最初は撫でるだけ”から始める

普段から触られることに慣れていない犬は、突然トントンされると驚きます。
その場合は、まず首横や胸をやさしく撫で、体がほぐれてきた段階で軽いトントンへ移行するとスムーズです。
信頼関係ができていると、トントンの効果は大きく高まります。
犬の寝かしつけマッサージとトントン【まとめ】
犬の寝かしつけには、マッサージとトントンの両方を状況に合わせて使い分けると効果的です。
どちらも強い力は不要で、ゆっくりしたリズムと飼い主の安心感が眠気につながります。
普段から体に触れられることに慣れさせておくことで、寝かしつけの成功率も高まっていきます。