コリドラスの塩浴のやり方完全ガイド|期間・濃度・注意点まで徹底解説

スポンサーリンク

コリドラスは丈夫な魚といわれますが、体調を崩すと動きが鈍くなったり姿勢を崩したりします。

そんなときの応急処置として役立つのが「塩浴」です。本記事では、塩浴の正しいやり方や最適な濃度、期間、注意点をわかりやすく解説します。

検索者の疑問「どのくらいの濃度で何日やればいいの?」に答えながら、失敗しないコツも紹介します。

スポンサーリンク


目次

コリドラスがどのような症状の時に塩浴をするべきか?

塩浴が向いている時

コリドラスは普段は底砂の上を元気に泳ぎ回りますが、体調を崩すと分かりやすいサインを見せます。

たとえば、じっと動かなくなったり、体が傾いたまま休んでいたり、呼吸が荒くエラを大きく動かしているときは塩浴を検討してください。

また、体表に白い点や濁りが見られる場合、外傷がある場合も塩浴の対象になります。

ただし、症状が重度であったり明らかに病気が進行している場合は、塩浴だけでは不十分なこともあります。

その場合は薬浴など他の治療法を検討する必要があります。塩浴はあくまで初期症状や体力低下をサポートする応急処置として考えるのが基本です。

塩浴が向いていない症状とは?

すでに体表に大きな潰瘍や出血がある場合、または進行した白点病・水カビ病などでは塩浴だけで改善するのは難しいです。

また、重度の内臓疾患や寄生虫の種類によっては、塩浴では効果がほとんど期待できません。

むしろ弱っている個体にとっては塩分濃度が負担となり、さらに体力を消耗させてしまう危険もあります。

コリドラスに塩浴を行う意味とは?

コリドラスを含む熱帯魚が体調を崩したときに行う塩浴には、大きく分けて2つの効果があります。

魚の体力を温存すること

私たちの体も同じですが、生き物の体には一定の塩分が含まれています。

そして、塩分を一定に保たないと、体の大切な機能が失われてしまいます。

体の中の塩分濃度を一定に保つ機能を、浸透圧調整といいます。

浸透圧調整は生きていくうえで不可欠なのですが、具合の悪い魚にとっては負担の大きな働きです。

塩浴によって、体の内側と外側の塩分濃度を同じにしてやることで、浸透圧調整をする必要がなくなり、そのぶんの体力を温存できるのです。

殺菌

生きていくうえで浸透圧調整が必要なのは寄生虫や病原菌も同じなのですが、これらの体内の塩分濃度は魚より低くなっています。

つまり、飼育水の塩分濃度を魚の体内と同じにすることで、寄生虫や病原菌にとっては塩分濃度の高すぎる環境にし、殺菌することができるのです。

ただし、寄生虫や病原菌の種類によっては、魚がダメージを受けない程度の塩分濃度では殺菌できない場合もあります。

塩分による殺菌効果はあくまでも補助的なもので、主な効果は1つめの体力温存です。

コリドラスの塩浴のやり方とは?期間や濃度について!

個体を別水槽へ隔離

まず、塩浴を行う(具合の悪い)個体を別水槽に分けます。

このときは水が共有される産卵箱などではなく、違う水槽を用意します。

隔離水槽には砂利などは敷かず、フィルターは投げ込み式か、エアレーションのみにします。

この水槽にコリドラスを入れ、塩を入れていきます。

塩分濃度は0.5%推奨

ここがポイントになるのですが、濃度は0.5パーセント程度にしておきましょう。

普通、熱帯魚の塩浴で推奨されるのは1パーセントですが、コリドラスは薬品や塩分に対する耐性が低いといわれています。

そこで、大事をとって0.5パーセント程度にとどめておくのです。

水槽に直接塩を入れるのはNG

塩を入れるときは直接水槽に入れるのではなく、カップなどで少量の水に溶いてから入れるようにすると、水槽をかき混ぜて魚に負担がかかるのを防ぐことができます

また、一気に0.5パーセントにするのではなく、2日ほどかけて塩分濃度を上げていきましょう。

淡水に戻す際も2日がけで行う

塩を入れ始めてから3日経過したら、2日かけて半分ずつ水替えをして淡水に戻します。

これで個体の状態を確認し、改善していれば完治するまで続けましょう。


コリドラスに塩浴を行うときの注意点

前述の通り、コリドラスは他の熱帯魚に比べて塩分耐性が弱いといわれています。

そのため、塩浴は「やりすぎない」ことが大切です。

特に気をつけたいのは次のような点です。

まず、水槽内に水草や底砂を入れたまま塩浴を行うと、枯れや腐敗の原因となり水質が急激に悪化する恐れがあります。

そのため、塩浴は必ず底砂や水草を取り除いたシンプルな隔離水槽(ベアタンク)で行いましょう。

また、塩を入れる際は食塩や精製塩ではなく「水槽用の塩(無添加の粗塩)」を使用することを推奨します。

添加物が含まれる食卓用の塩は、魚に有害な成分を含む場合があるため注意が必要です。

さらに、塩浴中はコリドラスの体調をよく観察し、異常な動きや逆に弱っていく様子が見られたらすぐに塩浴を中止し、淡水に戻して休ませるようにしましょう。

塩浴は万能ではなく、症状によっては薬浴や別の対処が必要になるケースもあるからです。

コリドラスの塩浴中の餌やりと水替えについて

塩浴中、本来なら水をきれいにしてくれるバクテリアは存在しません。

バクテリアも、塩分を含む水中では生きられないのです。

そのため、塩浴に使っているのと同じ塩分濃度の水を用意し、毎日半分程度の水替えを行いましょう。

これを怠ると、せっかく体調を戻すために塩浴を行っているのに水質悪化で弱らせることになってしまいます。

餌については、与えても与えなくてもどちらでもかまいません。

そもそも具合が悪くて塩浴をさせているので、食欲がないこともじゅうぶん考えられます。

食べ残しも水質悪化の原因ですので、食べるようなら少しずつ与え、食べないなら無理に与えず様子をみましょう。

コリドラスの塩浴の最適なやり方とは?【まとめ】

コリドラスの塩浴は、体力を温存させて回復を助ける大切な方法です。

ただし塩分耐性は弱いため、濃度や期間を守って慎重に行うことが重要です。

普段の水質管理を徹底し、万一のときには塩浴を正しく実践できるように準備しておきましょう。

さらに詳しい飼育トラブル対策については、当サイトの関連記事もぜひ参考にしてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次