
金魚鉢は可愛らしく、インテリア性も高い飼育容器です。
しかし水量が少なく管理が難しいため、飼える魚には制限があります。
本記事では、金魚以外にも金魚鉢で飼育できる魚を5種類紹介し、あわせて飼育の注意点やコツも解説します。
これから小さなアクアリウムを楽しみたい方に役立つ内容です。
金魚鉢で飼える魚10選
めだか

小さくて可愛らしく、エアレーション不要なめだかは金魚鉢で飼育が可能。
メダカは日本の観賞魚なので日本の四季に対応出来ます。
つまりヒーター不要。金魚鉢との相性は抜群です。
ベタ

コップで飼える観賞魚として有名なベタ、もちろん金魚鉢でも飼育できます!
ベタは水面から直接呼吸が出来ることから、エアレーションの必要がありません。
こちらは熱帯魚の為、冬場の水温管理に気を付けさえすれば飼育は可能です。
ベタを飼う際は単独飼育をしましょう。
複数のベタがいると闘ってしまい、ベタへのダメージになります。
他種の観賞魚もベタに攻撃されてしまいますのでやめてください。
アカヒレ(コッピー)

名前の通り赤いヒレが美しいアカヒレ。
パイロットフィッシュとしても有名ですよね。
とにかく丈夫なことで有名で、低酸素の中でも元気に泳ぎまわります。
ちなみにコッピーという相性の由来はコップ位の少ない水でも飼育が可能ということらしいです。
そんなアカヒレも金魚鉢での飼育が可能です。
アカヒレは低温にも強く、室内飼育であればヒーターは不要です。
金魚鉢で飼育したい初心者にはまずアカヒレをおすすめしたいですね。
チェリーバルブ

知名度は低めのチェリーバルブも金魚鉢で飼育できます。
色はキレイな赤色、小さな体ですがコイ科コイ目のコイの仲間。
ちなみに先ほど紹介したアカヒレもコイの仲間なんですよ。
両方ともコイほど大きくはなりませんので安心して金魚鉢で飼育できます。
グッピー

水温さえ気を付ければ金魚鉢で繁殖まで出来るかもしれない観賞魚、それだけ丈夫な観賞魚がグッピーです。
色々な色が存在し、丈夫で繁殖も容易で人気の観賞魚グッピーもエアレーション不要。
丈夫ではありますが、日本の冬に耐えることが出来ませんのでその際はヒーターを使用しましょう。
プラティ

グッピーと同じく丈夫で繁殖力が強い熱帯魚です。
色や模様のバリエーションが豊富で観賞性も高いですが、冬場はヒーター必須です。
小型で大人しいため、金魚鉢向きといえます。
ネオンテトラ(少数)

熱帯魚の代表格で鮮やかな青と赤のラインが魅力。
水量の少ない金魚鉢では多くは飼えませんが、2〜3匹程度であれば可能です。
ただし水質悪化に弱いので、水換えを丁寧に行う必要があります。
アフリカンランプアイ

目の上部が青く光るのが特徴の小型魚。
水質に比較的強く、見た目も可愛らしいため金魚鉢飼育でも人気があります。
ただし群泳性があるため、飼うなら2〜3匹程度に抑える必要があります。
金魚鉢で飼える魚以外の生物【番外編】

混泳相手に人気の「ヤマトヌマエビ」「ミナミヌマエビ」も金魚鉢での飼育が可能です。
餌の食べ残しやコケなどを食べてくれるので、水質を保ちやすいです。(過信は禁物)
注意したいところがエビは非常に水質に厳しいので、水換えや購入後の水合わせは慎重に行いましょう。
上記に紹介したベタとの混泳はやめましょう。
エビがベタに食べられてしまいます。エビは美味しいですからね。
金魚鉢で飼育する際に知っておきたい注意点

水量の少なさによるリスク
金魚鉢は見た目が可愛い一方で、水量が少ないため水質が変化しやすい環境です。
わずかな餌の食べ残しや排泄物でも水が濁りやすく、酸欠や水質悪化に直結します。
フィルターが設置できないことが多いため、定期的な水換えが必須です。
一般的な目安として、1週間に2〜3回、全体の3分の1程度の換水を行うと安定しやすくなります。
温度変化に弱い点
水量が少ない金魚鉢では、外気温の影響を受けやすくなります。
夏は水温がすぐに上昇し、冬は一気に冷え込むため、魚にとっては過酷な環境です。
特に熱帯魚を飼う場合は小型ヒーターの使用を検討し、直射日光の当たる場所やエアコンの風が当たる場所は避けましょう。
飼える魚のサイズと数の目安
金魚鉢は見た目が小さな水槽と同じように思われがちですが、実際には飼育できる魚の数やサイズに大きな制約があります。
基本的には小型魚1〜3匹が限界であり、ベタやメダカのように単独飼育向きの魚が安心です。
グッピーやアカヒレを入れる場合でも数を増やしすぎるとストレスや酸欠につながるため、控えめな飼育を心掛けましょう。
金魚鉢で金魚は飼えるの?

「金魚鉢」という名前から、当然ながら金魚はここで飼えるだろうと考えてしまいがちです。
しかし実際には、金魚鉢での金魚の飼育はとても難しく、条件次第では飼えないことも多いので注意が必要です。
金魚は思っている以上に大きく成長し、活発に泳ぐため、狭い金魚鉢ではすぐに手狭になります。
さらに、金魚はフンの量が多く、水量の少ない金魚鉢ではすぐに水質が悪化してしまいます。
フィルターを設置できない場合がほとんどなので、こまめな水換えを徹底しないと命に関わることもあります。

また、水量が少ない分、夏は水温が急激に上がりやすく、冬はすぐに冷え込むというリスクもあります。
特に屋内での小型容器飼育では温度管理が難しく、金魚に大きなストレスがかかります。
つまり「金魚鉢=金魚に最適な飼育容器」ではなく、むしろ条件が整っていないと金魚を弱らせてしまう環境になりかねません。
もし本格的に金魚を飼うのであれば、最初から水槽や大きめの容器を用意する方が安心です。
金魚鉢で飼える魚は意外と多い
とは言え、まだまだ金魚鉢で飼える魚はたくさんいます。
飼う時に注意したいところがあります。
・過密飼育はしない
・ヒーターが必要な魚にはちゃんと用意してあげる
・フィルターを使用しない場合はこまめな水換え
過密飼育は魚にとってストレスになるほか、すぐに水質悪化してしまったり、酸欠になります。
金魚鉢はそんなに大きくはないと思うので、紹介したベタ以外の魚だと3匹くらいが良いかなと思います。(ベタは1匹)
そして低水温に耐えられない魚にはヒーターの準備をしましょう。
パネルヒーターか、小型水槽用のヒーターを用意、その際はきちんと金魚鉢の大きさとヒーターがあっているのか調べてから購入しましょう。
そして金魚鉢にフィルターは基本入れないと思いますが、そうすると水質悪化がフィルターを付けた水槽よりも早いです。
こまめに掃除をしてキレイに保ちましょう。
金魚鉢でフィルターを設置する方法は?
金魚鉢でフィルターを付けることは通常あまりありませんが、設置する方法がないわけではありません。
金魚鉢の最大の弱点は水質悪化が早く進みやすいという点ですので、設置できるなら金魚鉢でもフィルターを付けた方が良いでしょう。
吊り下げ式の小型フィルターを使う
ガラスの縁に引っ掛けて使うタイプ(外掛け式フィルター)は金魚鉢には基本的に合いませんが、金魚鉢の口が広い場合は取り付けできることもあります。
ただし水流が強すぎると金魚が疲れてしまうため、流量調整ができるものを選ぶのがポイントです。
投げ込み式フィルターを入れる

エアポンプと接続して動かす「ぶくぶく式」のフィルター(スポンジフィルターや投げ込み式フィルター)は丸い金魚鉢にも設置しやすく、安価で扱いやすい方法です。
小型のものを選べば場所も取りません。
ただしエアポンプの音が気になる場合もあるので、設置環境に注意が必要です。
水作り石やろ材を補助的に使う
フィルターの代わりに「水作り石」「バクテリア付きろ材」などを底に置いて、自然ろ過を助ける方法もあります。
これだけで十分とはいきませんが、水質の悪化を少し緩やかにできます。
金魚鉢で飼える魚【まとめ】
金魚鉢で飼える魚は思った以上に多く存在しますが、水量の少なさや水質の変化には注意が必要です。
紹介した魚種と注意点を参考に、無理のない飼育スタイルを心掛けましょう。
詳しい飼育方法や相性の良い水草などは他の記事でも紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。