
ネオンテトラは小さく美しい観賞魚として人気ですが、水カビ病にかかると命に関わることもあります。
体に白い綿のようなものが見えると心配になりますよね。
この記事では、水カビ病の症状や原因、治療方法、自然治癒の可能性、さらに予防のポイントまで詳しく解説します。
ネオンテトラの水カビ病とは?

ネオンテトラの体に白い綿のようなものが付着します。
白い綿のようなものの正体はカビ。
基本的に健康に問題のないネオンテトラには水カビ病は発症しないと言われていますが、免疫力が落ちている時、体に傷がある時などに感染しやすいと言われています。
水カビ病の原因となる菌は常に水槽内に存在する菌なので、完璧に防ぐことはできません。
重症化すると体内にカビが根付き、死亡してしまう病気です。
放っておくとすぐカビだらけになってしまいます。
自然治癒は難しい病気なので見つけたらすぐに治療しましょう。
水カビ病は他の魚にうつることはあるのでしょうか?
先ほども紹介したように健康的な魚には感染することがありません。
1匹水カビ病を発見しても、他のネオンテトラが健康ならば1匹のみ隔離して治療してあげましょう。
ネオンテトラの水カビ病の治し方

軽症ならば塩浴で様子見、心配ならば薬浴をしてあげましょう。
治療前にネオンテトラについているカビをピンセットで取り除いてあげると治療の効果が出やすいようです。
ネオンテトラの体を傷つける可能性があるので必ずしもやらなくてはいけないというわけではありません。
塩浴

ネオンテトラの薬浴治療に用意するものを紹介します。
・隔離用容器
・エアーポンプ
・ヒーター
・塩
ヒーターは25℃に設定、低温だと水カビ病は進行しやすいといわれています。
塩は水カビに直接効果はありませんが、ネオンテトラの免疫力を高める効果があります。
本当に初期の水カビ病は水替えだけでも治るそうですが、心配でしたら塩浴をしてみると良いでしょう。
隔離水槽に塩水を入れてネオンテトラを飼育、塩浴・薬浴中は水質悪化が早いので餌を与えません。
塩の濃度は1リットルに対し小さじ1杯。
1週間様子を見て、完治しているようならば2日かけてゆっくり元の水槽の水質に戻します。
塩水から真水に戻る際ネオンテトラにかなりの負担がかかります。
必ず慎重に水を戻すようにしてください。
薬浴
薬浴の場合も同じです。
規定量の薬を溶かした水を水槽に入れて1週間様子を見ましょう。
薬の場合計量が難しいのですが、2リットルのペットボトルを使用すると簡単に薬浴が出来ます。
1週間経ち、まだカビが付いているようならさらに3日薬浴。
元気になったら3日ほどかけてゆっくり真水に戻しましょう。
塩浴でも薬浴でも餌は与えず、水換えは3日に1回1/3程度行います。
ネオンテトラの水カビ病治療で注意すべき失敗例

水カビ病は治療の手順を間違えると、かえって症状が悪化してしまうことがあります。
よくある失敗例を把握しておくと安心です。
まず注意したいのは「塩の濃度を一気に上げすぎること」です。
塩浴は免疫力を高めるサポートになりますが、濃度が高すぎるとネオンテトラ自身が弱ってしまいます。
また、治療の途中で焦ってすぐに元の水槽へ戻すと、水質の急変でショック死を招くこともあります。
さらに、薬浴では用量を間違えることが最大のリスクです。
規定量より多く入れてしまうと、カビよりも先に魚の方がダメージを受けてしまうため、必ず説明書を守りましょう。
こうした失敗を避けるためには「ゆっくり少しずつ」「正しい分量を守る」という基本を徹底することが大切です。
ネオンテトラの水カビ病は自然治癒しません

放置は厳禁です。水カビ病にならないように予防が大切です。
完全に予防することは出来ませんが、水カビ病の原因菌は水質悪化で増えます。
その為基本的なお世話が水カビ病の予防になります。
・定期的な水換え
・餌を与え過ぎない
・過密飼育しない
完全に水カビ病の原因菌を失くすことは出来ませんが、基本的なお世話を怠ることがなければ予防できます。
他の予防策としてエビの導入が効果的だという話もありました。
水槽の掃除屋として有名な「ヤマトヌマエビ」や「ミナミヌマエビ」などのエビは水カビを食べてくれるそうですよ。
エビは餌の食べ残しやコケなども食べてくれるので、水カビ病の予防だけではなく、通常飼育でも水槽に入れたいですね。
ネオンテトラの水カビ病について【まとめ】
ネオンテトラの水カビ病は自然治癒が難しく、早めの隔離と塩浴・薬浴が有効です。
水質管理や餌の与え方など基本的なお世話を徹底すれば予防も可能です。
今回の内容を参考に、他の記事「ネオンテトラの水温管理」や「病気対策まとめ」も合わせてチェックして、より安心できる飼育環境を整えてみてください。