
子犬のうんちの回数はどれくらいが普通なのか、そして夜中にうんちをしてしまうのは大丈夫なのか。
迎えたばかりの時期は特に不安が多いですよね。
子犬は消化器官が未発達なためうんちの回数が多く、排便リズムも安定しない時期です。
この記事では、子犬のうんち回数の目安、夜中に排便する理由、健康状態がわかるうんちの見分け方、そして改善のための生活リズムづくりまでくわしく解説します。
日常のうんちチェックがそのまま健康管理につながるので、ぜひ参考にしてみてください。
子犬は夜中にうんちする原因と対策
子犬は夜中にうんちする期間がある

子犬は成犬より睡眠サイクルが細切れ
子犬は、まだ体力が少なく眠りも浅いため、夜に何度も起きてしまうことがあります。
眠っているように見えても、実際は短いサイクルで目を覚まし、そのタイミングで腸が動きやすくなることがあります。
つまり「夜中にうんちをした=異常」ではなく、成長途中の自然なリズムが理由であることが多いのです。
排便リズムは“食べてから数時間後”に動く
子犬は食べたものをためておくことがまだ上手ではないため、食後数時間で腸が動いてうんちが出るサイクルになりやすいです。
そのため、飼い主さんが「寝る前に遊んだりオヤツをあげたりする」習慣があると、そのぶん排便タイミングも後ろにずれ、結果として夜中の排便につながることがあります。
これは生活リズムに合わせて変化するため、見直すだけで夜中の排便が減るケースも少なくありません。
夜中の排便は「成長の証」のこともある
子犬は日々体が成長しており、腸の働き方も安定しない時期です。
昨日は朝と夕方だけだったのに、今日は夜中にも…という揺らぎがあって当然です。
とくに生後3〜4か月頃は腸の働きが大きく変わる時期なので、排便間隔が安定しなくても不思議ではありません。
ただし、軟便・下痢・急な悪臭など“いつもと違ううんち”が出た場合は、病的なサインのこともあるので早めに病院で相談しましょう。
原因

上記の他に子犬が夜中にうんちをする原因として考えられることは3つあります。
消化器官が未発達で食べたものを体に長時間ためこんでおけない
子犬は1日3、4回に分けてご飯をあげますよね。
消化器官が未発達だから、1回にたくさんあげると消化不良になってしまうからです。
だから体の中にうんちをためこんでおくこともできなくて、うんちの回数も成犬より多くなります。
成犬なら1日2回くらいですが、子犬は3、4回になることもあります。
だいたいの目安ですが、ご飯を食べた回数だけうんちが出ます。
次のご飯を食べる頃になると、うんちの時間もやってくるという感じです。
お腹の具合が悪い
普段夜中にうんちをしない子犬がうんちをした場合は、軟便や下痢になっていないかも見てあげてください。
うちの犬は成犬なので基本的に朝と晩に2回うんちをして終わりですが、お腹を壊した時は夜中にもうんちをします。
そういう時はすごい臭いで、形はしっかりしていても周りにゼリー状のものがついた粘膜便のようなものになっています。
いつもと違う匂いや色などのうんちだったら、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。
体内時計が狂ってしまっているから
子犬が夜中にうんちをする原因として、飼い主さんの生活習慣が影響していることもあります。
人間も犬も、夜明けとともに体が目覚め、日没とともに体を休めようとするのが1日のサイクルです。
しかし飼い主さんが夜ふかしで、遅くまで明るいリビングで飼い主さんと一緒に過ごしている子犬は、体内時計が狂ってしまう場合があります。
子犬の体が感じる昼間の時間が長くなったことで、うんちのリズムも変わってきてしまうのです。
対策

子犬が夜中にうんちをすること自体が必ず問題行動であるというわけではありませんが、健康管理の面から対策を考えてみましょう。
ただし、軟便や下痢の場合は、対策する前に獣医さんに診てもらってください。
消化がうまくいっていないということは、栄養分も一緒にうんちとして出てしまっていることになります。
体力のない子犬にとっては、低血糖や脱水症状を起こしやすく、とても危険です。
軟便や下痢でない場合は、次の対策をしてみましょう。
ご飯の時間を見直してみる
子犬のご飯の時間はどのようにしているでしょうか。
理想としては、低血糖を避けるためにも6~8時間おきにあげるのがベストです。
1日3回だとすると、7時、14時、22時前後
1日4回だとすると、6時、11時、17時、22時前後
飼い主さんの仕事の都合などで間隔が変わることもあると思いますが、だいたい22時頃にその日最後のご飯をあげるようにすると、1日のご飯の時間のバランスが取れるようになります。
子犬も翌朝起きたところでうんちというタイミングになりますね。
しかし、たとえばその日最後のご飯が19時くらいで終わってしまうと、夜中の1~3時ころが次のうんちのタイミングになってしまいます。
夜中にうんちをしないように対策するなら、その時間がうんちの時間にならないように逆算してご飯をあげるようにしてみてはいかがでしょうか。
夜は子犬が静かに休める環境を提供する
ご飯の時間と同様に、子犬の体内時計を整えてあげることも、夜中のうんちを防ぐ対策として有効なことがあります。
その日最後のご飯をあげた後は、子犬を暗くて静かな場所で落ち着いて休ませるようにしてあげることが大切です。
留守番などが多くて遅い時間しか子犬と遊んであげられない飼い主さんだと、少し寂しいかもしれませんね。
でも体内時計が狂うことは、夜中にうんちをするだけでなく子犬の成長にも影響してしまうことがあります。
リビングが遅くまで明るいようであれば、ひとりで静かに過ごせる場所を子犬のために作ってあげることも考えてみてくださいね。
子犬のうんち|1日の回数はどれくらいが正常?

子犬は成犬よりも排便回数が多く、1日に5〜6回というのも珍しくありません。
これは「異常に多い」のではなく、体の仕組みそのものが理由です。
うんちの回数は“その子の普段の回数”を基準に考えることが大切で、急に増えたり減ったりしたときに初めて注意したいサインになります。
子犬は消化が未熟なため回数が多い
子犬の消化器官はまだ発達途中で、一度にたくさんのフードをため込んでおく力が弱い状態です。
そのため、小分けに食べたぶんだけ腸が動き、自然と排便回数も多くなります。
「食べる → 数時間後に出る」というシンプルなサイクルのため、食事を3〜4回に分ける子犬は、その回数に応じてうんちの回数も多くなりやすいのです。
夜中の排便も、この“未熟な消化力”の延長で起こるケースが多く、必ずしも異常とは限りません。
回数が極端に多い/少ないときに考えられること
普段より明らかに多い場合は、腸炎・風邪(ケンネルコフ)などで腸の働きが弱っている可能性があります。
逆に、回数が極端に少ないときは、便秘や誤食による通過障害なども疑われます。
食欲の低下、元気がない、うんちの悪臭が普段と違う、といったサインが同時にある場合は早めに動物病院へ。
夜中のうんちが増えたときも、単に生活リズムではなく「日中の回数もいつもより変だ」と感じるなら、一度チェックしてあげましょう。
うんちの臭い・形状・色でわかる健康サイン

うんちは回数だけでなく、臭いや形状、色にも多くの情報が含まれています。
夜中に排便すること自体は正常なことが多いですが、「いつものうんちかどうか」を確認することで、病気の早期発見につながることがあります。
健康なうんちの特徴
健康な子犬のうんちは、手でつかんでも崩れないほどの適度な硬さがあり、地面にもほとんどくっつきません。
臭いもきつすぎず、普段から大きく変わらない程度のものです。
また、色は茶色(こげ茶〜黄土色の範囲)が正常とされています。
この状態であれば、夜中の排便があっても健康面で大きな問題はないと考えてよいでしょう。
危険なサインと受診目安
以下のような変化がある場合は注意が必要です。
- ツーンとした強い臭い
ストレスや環境変化で腸が過敏になっている可能性。迎え入れ直後に多い傾向があります。 - 酸っぱいような臭い
胃腸の働きが落ちている、消化がうまくいっていないなどのサイン。消化酵素入りフードで改善することもありますが、続くなら要相談。 - 便そのものが強烈に臭う
フードが合っていない、消化不良が起きていることがあります。 - 形状の異常(コロコロ/ゆるすぎる)
コロコロは水分不足や便秘、ゆるい便は水分過多やフード不適合などが関係します。 - 色の異常
・黒…胃や十二指腸からの出血の可能性
・赤…大腸からの出血の可能性
・ゼリー状の粘液…腸の炎症で粘膜が剥がれている状態
特に 黒・赤・粘膜便は危険サイン です。
夜中に排便したタイミングで気づきやすい部分でもあるので、色と臭いは必ずチェックする習慣をつけておくと安心です。
子犬が夜中にうんちをする原因と対策【まとめ】
子犬のうんち回数は、多い時期で1日5〜6回と頻繁で、夜中に排便するのも成長段階ではよくあることです。
大切なのは「その子の普段の回数」を基準にし、急な変化や臭い・色・形状の異常がないかを確認すること。
健康なうんちの特徴を知っておくと、体調のサインにも気づきやすくなります。
ご飯の時間や夜の過ごし方を整えるだけでも排便リズムが安定しやすくなるため、生活習慣もあわせて見直してみてください。
日々の小さな変化を見守ることが、健やかな成長の助けになります。