
子犬を迎えたばかりの時期に、
「夜中にうんちをするけど大丈夫?」
「毎晩うんちで起こされるのはいつまで?」
「何か月くらいになれば朝まで我慢できる?」
と不安になる飼い主さんは多いでしょう。
結論からいうと、月齢の低い子犬が夜中にうんちをすること自体は珍しくありません。
子犬はまだ排便リズムが安定しておらず、食事回数も多いため、夜中に便意が来ることがあります。
成長するにつれて消化器官や生活リズムが整い、夜間の排便が減っていく子も多いですが、「生後○か月になれば必ずしなくなる」というものではありません。
大切なのは、夜中にうんちをしたかどうかだけで判断せず、便の硬さや色、食欲、元気、普段の排便回数などを一緒に見ることです。
この記事では、子犬の夜中のうんちはいつまで続くのか、月齢別の排便回数、夜中にする原因、減らすための対策、動物病院を受診した方がよいサインまで詳しく解説します。
子犬が夜中にうんちするのは普通?

子犬、とくに月齢が低い時期では、夜中にうんちをすることがあります。
昼間だけで排便を済ませられる成犬と比べると、まだ生活リズムが安定しておらず、排泄のタイミングもばらつきやすいからです。
月齢が低いうちは珍しくない
子犬は一度にたくさんの食事をとることが難しいため、1日に数回へ分けて食事を与えることが一般的です。
食べる回数が多ければ、それに伴って腸が動く回数も増えやすくなります。
夜遅い時間に食事をした場合や、夕食後にまだ排便していない場合には、夜中にうんちをすることもあります。
夜中のうんちだけで異常とは限らない
夜中にうんちをしたからといって、それだけですぐに病気とは限りません。
便の状態が普段と変わらず、食欲もあり、元気に遊んでいるのであれば、成長途中の排便リズムによる可能性があります。
特に迎え入れたばかりの時期は、環境が変わったことで排便時間が乱れることもあります。
便の状態や元気・食欲も一緒に確認する
夜中にうんちをした時は、時間だけでなく便そのものを確認しましょう。
いつも通りの形や色であれば大きな問題ではないことも多いですが、下痢、血便、黒い便、強い悪臭などが見られる場合は注意が必要です。
元気や食欲があるかどうかも重要な判断材料になります。
子犬の夜中のうんちはいつまで続く?

検索している飼い主さんが最も気になるのが、「結局、夜中のうんちはいつまで続くの?」という点ではないでしょうか。
夜間の排便が落ち着く時期には個体差がありますが、成長するにつれて少しずつ朝まで排便せずに過ごせるようになる子が増えていきます。
生後2〜3か月は夜中にすることもある
生後2〜3か月頃は、食事回数も多く、排泄のリズムもまだ安定していません。
昼夜の生活リズム自体も整っていないため、夜中に目を覚まして、そのタイミングで排便することがあります。
迎え入れ直後なら環境の変化による緊張も加わり、排便時間がさらに不規則になることがあります。
この時期は「夜中にしないように我慢させる」ことより、トイレで排泄できる環境を作ることを優先しましょう。
生後4〜6か月頃から徐々に安定しやすい
生後4〜6か月頃になると、食事回数や睡眠リズムが少しずつ整ってくる子が増えます。
日中の活動量も増え、決まった時間に食事や排泄をする習慣がついてくると、夜中のうんちが減ってくることがあります。
ただし、この月齢になれば必ず夜間排便がなくなるわけではありません。
食事時間や体格、食べているフード、生活リズムによって差があります。
生後7〜12か月頃には成犬に近いリズムになる子もいる
生後7か月以降になると、排泄の間隔が長くなり、成犬に近い生活リズムへ移行する子も増えてきます。
夜にしっかり眠り、朝起きてから排便するようになれば、飼い主さんもかなり楽になるでしょう。
一方で、小型犬や食事回数が多い犬、胃腸がデリケートな犬などでは、もう少し時間がかかることもあります。
1歳前後でも続くなら生活リズムや体調を確認
1歳前後になっても毎日のように夜中にうんちをする場合は、食事時間や就寝前の排便タイミングを見直してみましょう。
夜遅くに食事やおやつを与えている場合、その後に腸が動いて夜中の排便につながっている可能性があります。
また、急に夜中の排便が始まった場合や、下痢・軟便が続く場合は、単なる生活リズムではなく体調不良も考える必要があります。
月齢別|子犬のうんち回数と夜中の排便の目安

子犬のうんちの回数は、月齢や食事回数によって変わります。
数字だけにこだわる必要はありませんが、おおまかな目安を知っておくと普段との変化に気づきやすくなります。
| 月齢 | うんち回数の目安 | 夜中の排便 |
|---|---|---|
| 生後2〜3か月 | 1日4〜6回程度になることもある | 珍しくない |
| 生後4〜6か月 | 1日3〜5回程度になることもある | 徐々に減る子もいる |
| 生後7〜12か月 | 1日2〜3回程度へ落ち着く子もいる | 成犬に近いリズムになる子もいる |
| 1歳以降 | 1日1〜3回程度の犬も多い | 続く場合は生活リズムや体調も確認 |
生後2〜3か月
生後2〜3か月頃は、1日に何度もうんちをすることがあります。
食事を3〜4回に分けている子も多いため、食後を中心に排便回数が増えやすい時期です。
1日4〜6回程度になる子もいて、夜中に排便することも珍しくありません。
生後4〜6か月
生後4〜6か月頃になると、少しずつ排便回数が減ってくる子が増えます。
1日3〜5回程度になることもありますが、まだ個体差は大きい時期です。
夜中の排便も徐々に減ってくる場合があります。
生後7〜12か月
この頃になると、食事回数が減り、排便のタイミングも安定してくることがあります。
1日2〜3回程度へ落ち着く子も増え、夜中にうんちをしなくなるケースも多くなります。
ただし、犬種や体格、フードによって違いがあります。
1歳以降
成犬になると、1日1〜3回程度に落ち着く犬が多くなります。
ただし、毎日必ず同じ回数である必要はありません。
重要なのは、その子にとって普段どれくらいの回数なのかを知っておくことです。
普段2回の犬が突然5〜6回するようになった、といった変化の方が注意すべきポイントです。
子犬が夜中にうんちする主な原因

夜中のうんちは、ひとつの原因だけで起こるわけではありません。
生活リズムによるものから、体調不良までさまざまです。
消化器官がまだ未発達
子犬は成犬に比べて消化器官が発達途中です。
一度にたくさんの食事をとるのではなく、少量ずつ複数回に分けて食べるため、排便回数も増えやすくなります。
排便リズムが安定していない月齢では、夜中に便意が来ることもあります。
夕食やおやつの時間が遅い
夜遅くに食事やおやつを食べると、その後に腸が動き、夜中に排便することがあります。
特に寝る直前に多く食べている場合は、食事時間を少し見直すことで改善することがあります。
ただし、「何時までに食べれば絶対に大丈夫」という決まった時間があるわけではありません。
その子が食べてから何時間くらいで排便するのかを観察すると調整しやすくなります。
就寝前に排泄できていない
寝る前にトイレへ行っていない場合、夜中に便意が来ることがあります。
夕食後に遊んだり軽く歩いたりすると腸が刺激され、その後に排便する子もいます。
就寝前に一度トイレへ誘導する習慣をつけると、夜間排便が減ることがあります。
生活リズムが安定していない
寝る時間や起きる時間、食事時間が毎日大きく違うと、排便時間も安定しにくくなります。
特に子犬はまだ生活リズムを覚えている途中です。
できる範囲で毎日の食事、遊び、睡眠の時間を揃えてあげましょう。
ストレスや環境変化
新しい家へ来たばかり、ケージの場所が変わった、家族が増えたなどの環境変化でも便の回数が変わることがあります。
緊張すると腸が活発になり、いつもより頻繁に排便する子もいます。
迎え入れ直後であれば、落ち着ける環境を作りながら数日間様子を見ることも大切です。
下痢・消化不良など体調不良
普段は夜中に排便しないのに突然するようになった場合は、便の状態を確認してください。
フード変更、食べ慣れないもの、食べすぎ、寄生虫、感染性の腸炎などによって排便回数が増えることもあります。
下痢や軟便が続く場合は、生活リズムだけの問題と考えず、動物病院へ相談しましょう。
子犬が夜中にうんちした時はどうする?
叱らず静かに片付ける
夜中にトイレを失敗していても、叱らないようにしましょう。
子犬は「夜中に排泄したこと」自体を悪いことだとは理解できません。
怒られることで、排泄そのものを隠すようになる可能性もあります。
失敗した場所は静かに片付け、臭いが残らないように掃除しましょう。
トイレでできたら褒める
夜中でも決められたトイレで排泄できた場合は、落ち着いた声で褒めてあげましょう。
ただし、夜中にテンションを上げすぎる必要はありません。
「ここで排泄すると良いことがある」と覚えてもらう程度で十分です。
夜中に遊び始めない
夜中に起きたからといって、そのまま長時間遊んでしまうと、「夜中に起きると楽しいことがある」と覚えてしまうことがあります。
排泄が終わったら、必要な片付けだけをして、できるだけ静かに再び休ませましょう。
排便した時間を記録する
夜中に何時頃うんちをしたか記録しておくと、食事との関係が見えてくることがあります。
夕食時間、食べた量、排便時間を数日記録すると、「食後だいたい何時間でうんちをするか」が分かりやすくなります。
子犬の夜中のうんちを減らす対策

夜中の排便自体が必ず悪いわけではありませんが、生活リズムを整えることで徐々に減っていくことがあります。
食事時間を毎日できるだけ揃える
食事時間が毎日大きく変わると、排便時間も安定しにくくなります。
仕事などで多少前後することはあっても、できるだけ一定の時間帯に食事を与えるようにしましょう。
食後の排便タイミングを把握する
子犬によって、食後すぐ排便する子もいれば、数時間後にする子もいます。
「夜中にうんちをしないようにしたい」という場合は、最後の食事時間を一律に決めるのではなく、その子の排便タイミングから逆算することが大切です。
就寝前にトイレへ誘導する
寝る前に一度トイレへ連れて行き、排泄の機会を作りましょう。
夕食後に軽く遊んだり、月齢やワクチン状況に応じて散歩したりすると、排便につながる場合があります。
無理に排泄させる必要はありませんが、「寝る前のトイレ」を習慣にするとリズムが整いやすくなります。
寝る前のおやつを見直す
寝る直前におやつを多く与えている場合、それが夜間の排便につながっている可能性があります。
トレーニングで夜におやつを使っている場合は量を見直してみましょう。
夜は静かで落ち着ける環境を作る
夜遅くまで明るい部屋で遊び続けていると、休む時間が安定しにくくなります。
寝る時間になったら照明を落とし、静かに休める環境を用意しましょう。
毎日同じような流れで夜を過ごすことで、子犬も「この時間は眠る時間」と覚えやすくなります。
子犬のうんちは1日何回が正常?
子犬は成犬より回数が多い
月齢の低い子犬では1日4〜6回程度うんちをすることもあります。
一方、成長するにつれて排便回数が減り、成犬では1〜3回程度へ落ち着く子も多くなります。
食事回数が多いと排便回数も増えやすい
子犬は低血糖や消化の負担を避けるため、食事を複数回に分けることがあります。
そのため食後に腸が動き、自然と排便回数も多くなります。
食事回数が減れば、うんちの回数も少しずつ減ることがあります。
回数より「いつもとの違い」を見る
大切なのは「1日○回なら正常」という数字だけではありません。
普段4回程度の子が急に8回するようになったり、毎日排便していた子が急に出なくなったりした場合は注意が必要です。
その子の普段の回数を把握しておきましょう。
うんちの色・形・臭いでわかる健康サイン

子犬の健康状態を確認するには、うんちの回数だけでなく、形・色・臭いも重要です。
健康なうんちの特徴
健康な便は、形があり、拾った時に簡単には崩れない程度の硬さがあります。
色はフードによって多少違いますが、一般的には茶色〜こげ茶色などです。
普段と同じ便が出ていて元気や食欲もあるなら、夜中に排便しただけで過度に心配する必要はないこともあります。
軟便・下痢
柔らかい便や水のような下痢を何度も繰り返す場合は注意が必要です。
子犬は体が小さいため、下痢が続くと脱水につながる可能性があります。
特に元気がない、食欲がない、嘔吐もある場合は早めに受診しましょう。
血便・黒い便
赤い血が混じっている便や、タールのように黒い便が出た場合は、消化管からの出血が関係している可能性があります。
一度だけでも量が多い場合や、元気がない場合は動物病院へ相談してください。
粘液便
ゼリーのような透明〜白っぽい粘液が付いた便が出ることがあります。
少量で一度だけなら経過を見ることもありますが、繰り返す場合や血が混じる場合は腸の炎症などが疑われることがあります。
いつもより強い悪臭
うんちはもともと臭いものですが、「普段とは明らかに違う強い臭い」が続く場合は、消化不良や腸内環境の変化などが関係している可能性があります。
フード変更直後などは一時的に臭いが変わることもありますが、下痢や食欲低下を伴う場合は注意しましょう。
夜中のうんちで動物病院を受診した方がいいサイン

夜中にうんちをすること自体より、ほかの症状が一緒に出ているかが重要です。
下痢や軟便を何度も繰り返す
一晩に何度も下痢をする、翌日も続くといった場合は受診を検討しましょう。
特に月齢の低い子犬は脱水や低血糖が進みやすいため、長時間の様子見は避けた方が安心です。
血便・黒い便が出る
血液が多く混じっている、黒くタール状になっている場合は早めに動物病院へ相談しましょう。
嘔吐もある
下痢と嘔吐が同時に起きている場合は、水分を失いやすくなります。
何度も吐く、水も飲めないなどの場合は早めの受診が必要です。
元気や食欲がない
うんちの回数が増えたうえに、元気がない、食事を食べない、ぐったりしている場合は注意が必要です。
「便はそれほど悪くないから」と判断せず、全身の様子を見てください。
急に排便回数が増えた
普段2〜3回だった子犬が突然何度も排便するようになった場合は、フードやおやつ、拾い食い、ストレスなどの変化がなかったか確認しましょう。
原因が思い当たらず、回数が多い状態が続く場合は受診を検討します。
誤食の可能性がある
おもちゃ、布、ビニールなどを飲み込んだ可能性があり、便が出にくい、嘔吐する、お腹を痛がるといった症状がある場合は早めに動物病院へ相談してください。
子犬が夜中にうんちするのはいつまで?【まとめ】

子犬、とくに生後数か月の時期は、夜中にうんちをすることがあります。
食事回数が多く、排便リズムや睡眠リズムもまだ安定していないためです。
成長するにつれて徐々に排便間隔が長くなり、生後4〜6か月頃から夜中のうんちが減ってくる子もいます。
さらに生後7〜12か月頃になると、成犬に近い排便リズムになる子も増えてきます。
ただし、「何か月になれば必ず夜中にうんちをしなくなる」という決まった時期はありません。
夜中のうんちを減らすには、
- 「食事時間をできるだけ揃える」
- 「食後から排便までの時間を把握する」
- 「就寝前にトイレへ誘導する」
- 「寝る直前のおやつを見直す」
- 「夜は静かに休める環境を作る」
ことがポイントです。
また、夜中にうんちをしても叱らず、静かに片付けましょう。
便の形や色が普段通りで、元気や食欲もあれば、成長途中の排便リズムによる可能性があります。
一方で、下痢・血便・黒い便・嘔吐・食欲低下・元気消失などがある場合は、夜中の排便を単なる習慣の問題と考えず、早めに動物病院へ相談してください。