出目金の白点病の治療法と予防法|薬浴・塩浴の手順を徹底解説

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出目金は見た目の愛らしさから人気の高い金魚ですが、白点病にかかりやすい魚種でもあります。

白点病は寄生虫が原因で、放置すると命に関わる病気です。

本記事では、白点病の症状や治療法に加え、再発を防ぐための日常的な予防方法まで分かりやすく解説します。

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目次

出目金が白点病になった時の症状

出目金だけではなく多くの観賞魚がかかりやすい白点病、かかっってしまったら以下のような症状が出てきます。

・体の表面に白い点が見られる
・出目金がレイアウトなどに体をこすりつける(かゆがる)

出目金は黒い体色を持っているので、比較的見つけやすいと言われています。

また出目金含む金魚のオスは繁殖期になると追い星と呼ばれる白い点が見られます。

追い星と白点病はよく間違われますが、出てくる箇所で見分けることが出来ます。

追い星は出目金のほっぺたに当たる部分(えら蓋)胸びれなどに出てきます。

それに対し、白点病は体全体に出てきます。

白点病が重症化してしまうと、体全体が真っ白になるほどです。

重症化してしまうと完治させるのが非常に難しくなってしまいますので、早期発見がベストです。

日々出目金を観察して、白い点々がどこに出てきたのか、これは追い星なのか、白点病なのかを見極めましょう。

出目金の白点病が悪化した場合の経過

白点病は早期に治療すれば回復が見込めますが、放置してしまうと急速に悪化して命に関わります。

ここでは悪化した際に出目金がたどる経過を見ていきましょう。

初期段階

体やヒレに小さな白い点が現れ始めます。

かゆみを感じるため、水槽の壁や底砂に体をこすりつける動作が見られることもあります。

この時点ではまだ泳ぎ回ったり餌を食べたりと元気が残っているケースが多いです。

進行期

白点は全身に広がり、体色がまだら模様に見えるようになります。

ヒレを閉じがちになり動きが鈍くなり、呼吸も早くなります。

水面近くで口をパクパクさせることが増え、免疫力の低下から他の病気を併発するリスクも高まります。

重症化

体全体が白い粉をまぶしたような状態になり、エラにも寄生虫が増えて呼吸困難に陥ります。

食欲は失われ、底でじっとする時間が多くなり、著しく体力が落ちていきます。

終末期

エラや内臓へのダメージが限界に達し、数日のうちに衰弱死してしまいます。

特に水温の急変や水質悪化が続くと、1週間程度で命を落とすこともあります。


白点病は「早期発見・早期治療」が生死を分ける病気です。出目金に白い点を見つけたら放置せず、速やかに薬浴や塩浴で対応しましょう。

出目金が白点病になってしまった際の治療法

水槽内には白点病の原因がたくさん泳いでいます。

薬浴

そこで水槽全体の薬浴をしましょう。

まず白点病とは「ウオノカイセンチュウ」と呼ばれる寄生虫に寄生されたことを白点病と呼びます。

出目金に白点病の症状がみられた場合は水槽内に大量のウオノカイセンチュウがいると思ってください。

そのままにしていると混泳させていた他の観賞魚まで白点病になってしまいます。

すでに白点病になっている可能性もあります。

なので隔離はせずに、水槽全体を薬浴しましょう。

期間は2週間、必ず守ってください。

寄生したウオノカイセンチュウは1週間ほどで産卵、成虫には薬は効きません。

幼魚の場合は薬で対処でき、幼魚は寄生できなかった場合24時間で死んでしまいます。

以上を踏まえると2週間ほどで白点病は全て治療できます。

1匹でもウオノカイセンチュウが残っていると、また白点病になってしまいますのでかならず2週間は守りましょう。

そして治療方法は規定量の薬を水槽に投下し、水槽用ヒーターを28℃にしましょう。

白点病の薬はたくさん販売されています。自分に合った薬を選んで購入しましょう。

薬浴中の管理方法

薬浴中は餌を与えず、2日に1度2/3程度水替えをしましょう。

白点病にはヒーターがおすすめです。

ウオノカイセンチュウは高水温が苦手ですので水温は28℃と高めに設定

一気に水温を高くしてしまうと出目金の負担になってしまうので、温度は1日1度上げて様子を見てみましょう。

2週間たって出目金が元気になっているようでしたら1日かけてゆっくり真水に戻して薬浴完了です。

初期の白点病には塩浴もおすすめ

初期の白点病、手元に薬が無い場合には塩浴が効果的です。

塩浴は1リットルに対して5グラムの塩を入れるだけです。

5グラムは小さじ1杯。

白点病で塩浴をする場合も期間は2週間程度、水替え頻度も薬浴と同じく2日に1度2/3程度、餌は与えずに様子を見ましょう。

水槽内のリセットを忘れずに

治療中には治療前に使用していた水槽内のレイアウトは全て消毒、リセットしましょう。

底砂からフィルターまで、そのままだとまた白点病になってしまう可能性があります。

熱湯に耐えられるものは熱湯消毒、水槽などは衣料用「ワイドハイター」で消毒、使用前にカルキ抜きした水で3日程度放置、あく抜きします。

フィルターなどは消毒するよりも交換した方が簡単かもしれませんね。

手間ですが出目金の為に頑張りましょう。

出目金の白点病を予防するための飼育環境管理

白点病は一度かかってしまうと治療に手間がかかり、重症化すると命を落とす危険もあります。

かかってしまった場合は全力でできる治療を行う必要がありますが、まずはそうならないように「予防」が最も重要です。

出目金は目が飛び出しているため他の金魚よりもストレスに弱く、環境の変化で体調を崩しやすい傾向があります。

日頃から水質や水温を安定させることが白点病対策につながります。

水質を清潔に保つ

白点病は寄生虫が原因ですが、発症しやすいのは水質が悪化したときです。

アンモニアや亜硝酸が溜まると出目金の免疫力が低下し、寄生虫に感染しやすくなります。

水換えは週に1〜2回を目安に行い、残餌やフンを放置しないことが大切です。

底砂掃除やフィルターの定期的なメンテナンスも欠かせません。

水温を安定させる

白点病は水温が急激に変化したときに発症しやすいといわれています。

特に冬や春先は昼夜の温度差が大きく、出目金にとってストレスになりやすい時期です。

急激な変化を避けるためにヒーターや冷却ファンを活用し、できるだけ一定の水温を保ちましょう。

水換え時も温度差が出すぎないように注意が必要です。

新しい魚を導入するときの注意

白点病は新しく導入した魚から持ち込まれることもあります。

購入直後の金魚はストレスで病気を発症しやすいため、いきなり本水槽に入れず、2週間ほど隔離水槽で様子を見るのがおすすめです。

その間に異常がなければ本水槽に合流させると安心です。

出目金の白点病について【まとめ】

出目金が白点病にかかると治療に時間も手間もかかりますが、毎日の観察と環境管理で未然に防ぐことが可能です。

今回紹介した治療法と予防法を実践し、出目金が健康に暮らせる環境を整えてあげましょう。

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