ネオンテトラは鮮やかな青と赤の体色で群泳する姿が魅力的な熱帯魚です。
寿命は短いと言われますが、実は飼育環境次第で平均寿命を超えて長生きすることも可能です。
本記事ではネオンテトラの平均寿命や最長寿命、長寿のための飼育ポイントについて解説します。
これから飼育を始めたい方や、今飼っているネオンテトラを少しでも長く育てたい方に役立つ内容です。
ネオンテトラの寿命
平均はどのくらい?
ネオンテトラの寿命は平均1~2年と言われています。
体の大きさと寿命は比例している魚が多く、ネオンテトラも例外ではありません。
ネオンテトラとよく似た魚で、ネオンテトラよりも少し大きい「カージナルテトラ」という魚がいます。
ネオンテトラが成長すると3~4センチほど、カージナルテトラは4~5センチと少し大きいです。
ネオンテトラの平均寿命が2年に対し、カージナルテトラの寿命は2年~3年。
大きいと寿命が延びる傾向
大きいと少し寿命も長くなります。
野生と室内飼育のネオンテトラに寿命の違いはあるのか調べてみたところ、野生では10年以上も生きる個体も存在するようです。
ネオンテトラは1~2年という平均寿命でしたが、日本でも5年以上生きたという報告がたくさんあります。
飼育環境などによって寿命は左右されるようですね。
平均寿命を考えると、これから購入される方はなるべく小さな個体(幼魚)を購入した方が長く飼育できると思います。
最長寿命
具体的な記録は残っていませんでしたが、10年近く生きていた個体がいるようです。
上手に飼育すれば平均寿命よりも長く生きる可能性は充分にありますので、これからネオンテトラの長寿の秘訣をご紹介します。
ネオンテトラ長寿の秘訣
水温と水質の安定
ネオンテトラだけではなく、多くの魚に言えることですね。
ネオンテトラは熱帯魚なのでヒーターは必須です。
ネオンテトラに適した水温は25℃前後。
27℃以上の高水温だと逆に弱ってしまいますので、猛暑が続くようならばクーラーを使用しましょう。
水質悪化はさまざまな病気につながります。
定期的な水換えや掃除で水槽内はキレイにしましょう。
水換えの目安は水槽サイズにもよりますが、1週間に1/3程度換水すれば問題ないでしょう。

過密飼育を避ける

群れで泳がせたい気持ちはわかりますが、水槽に対し魚の数が多いと水質悪化の原因になります。
ネオンテトラのストレスにもなりますので、過密飼育は避けましょう。
飼育数の目安として、体の大きさ1センチに対し1リットルの水量が適切と言われています。
餌をあげすぎない
可愛いからと餌を与え過ぎるのも良くありません。
1日1回適量を与えましょう。
食べ過ぎはネオンテトラの負担になり、消化不良を起こしそこから病気になることもあります。
便秘や下痢の症状が見られたら餌の量を見直してみましょう。
逆に与えないというのも餓死の原因になります。
飼育しているネオンテトラが痩せていたら餌不足かもしれません。
注意したい水槽トラブル
ネオンテトラの寿命を縮める大きな要因のひとつは、水槽内で起こるトラブルです。
いくら餌や水質に気を配っていても、ちょっとした管理不足で寿命を大きく削ってしまうことがあります。
特に注意したいのは以下のようなケースです。
酸欠
フィルターの目詰まりやエアレーション不足で酸素が足りなくなると、ネオンテトラは群れで水面に集まり苦しそうに口をパクパクさせます。
酸欠状態が続けば数日のうちに死んでしまうこともありますので、水槽内の水流やエアレーションは常にチェックしましょう。
急激な水温変化
特に夏や冬の気温差が激しい季節は要注意で、ヒーターやクーラーを使用して安定させることが長寿の秘訣になります。
水質の急変
最後に「水質の急変」も寿命を縮める原因です。
水換えの際に一度に大量の水を替えるとpHショックを起こし、体力を奪ってしまうことがあります。
水換えは少しずつ、こまめに行うことが理想的です。
このようなトラブルを防ぐことで、ネオンテトラの寿命を大きく延ばすことができます。

ネオンテトラの寿命や病気のサイン
ネオンテトラも老化によって弱っていきます。以下のようなことがあれば、寿命が近くなっているサインです。
・背中が曲がる
・痩せている
・群れから離れてじっとしている
可哀そうですが老化は止められませんし治療も出来ません。
最後まで大事に飼育してあげましょう。
その他に病気が原因で弱ることもあります。
病気の場合は早期発見早期治療が出来ればその後元気になりますので、日ごろからネオンテトラをよく観察しましょう。
以下のサインが見られればネオンテトラは病気かもしれません。
体色にツヤが無くなる

ネオンテトラに多い病気で「ネオン病」という病気かもしれません。
そのままにすると体が徐々に白濁し、内出血による出血斑が見られます。

ヒレが溶ける、無くなる

「尾ぐされ病」という病気の可能性があります。
言葉の通り、尾びれや尻びれが腐ったような症状となります。

体に白い点が現れる

「白点病」という病気の可能性があります。
他にも体をかゆがり、レイアウトに体をこすりつけて泳ぐようなしぐさを見せることがあります。
どの病気も放置はいけません、最悪死んでしまいます。
少し様子が違うようならば隔離して塩浴。
明らかに病気の症状が出ていれば程度を見て塩浴か薬浴で治療しましょう。

ネオンテトラの寿命【まとめ】
ネオンテトラの寿命は平均1〜2年ですが、飼育環境を整えれば5年以上生きる個体もいます。
水質や水温管理、過密飼育の回避などちょっとした工夫で寿命を延ばすことが可能です。
ネオンテトラを長生きさせる秘訣を押さえ、大切な仲間とより長く過ごせるようにしましょう。
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