ピンポンパールの塩浴と薬浴の正しいやり方|効果と注意点を解説

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ピンポンパールは可愛らしい見た目とは裏腹に、病気や体調不良にかかりやすい繊細な金魚です。

そんな時に頼りになるのが「塩浴」と「薬浴」。

しかし、実際にはどちらを選べばよいのか迷う飼育者も多いはず。

本記事では、塩浴と薬浴の効果や違い、正しい手順を初心者にも分かりやすく解説します。

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目次

ピンポンパールの塩浴のやり方

ピンポンパールが餌を食べなかったり、水槽の底でじっとしている時は体調不良のサインかもしれません。そんなときは、まず塩浴を試してみましょう。

塩浴の水は「水1Lに対して塩5g」、つまり0.5%の濃度に調整します。

10Lなら50gの塩を溶かしてください。淡水魚に塩?と驚くかもしれませんが、実は弱ったピンポンパールの回復に効果的です。

塩分によって体力の消耗を抑え、自然治癒力を高めることができます。

塩浴中は餌を与えないのが基本です。

数日間食べなくても生きられますが、消化に負担をかけると症状が悪化することがあります。

また、フィルターは使用せず、酸素供給のエアレーションとヒーターだけを稼働させてください。

塩浴は0.5%以外でも行う?目的別の濃度の違い

0.3%前後|軽い不調や導入時のトリートメント

餌を少し残す、泳ぎが弱い、新しい水槽に慣れさせたいといった軽度の不調時に行います。

魚への負担が少なく、初めて塩浴を試す場合にも安心です。

0.5%|最も一般的な基本濃度

消化不良や白点病の初期、体調不良で底に沈んでいるときなどに有効です。

ピンポンパールの飼育ではもっとも多く使われる標準的な濃度で、数日〜1週間を目安に行います。

0.6〜0.8%以上|短期集中の強め処置

寄生虫の駆除や重症の病気に使われますが、体への負担が大きいため数時間〜1日程度の短期限定です。

特にピンポンパールは体質的に弱いため、初心者には推奨されません。

1%以上の塩浴

「ショック療法」と呼ばれ、極めて短時間だけ実施します。

外部寄生虫の強制的な脱落を狙うといった特殊な場面に限られます。

魚へのリスクも非常に高いため、通常の飼育ではまず行いません。


初心者向けには 0.3〜0.5%の範囲が安心で、これを超える濃度はリスクが高いため控えるのが基本です。

ピンポンパールの薬浴のやり方は?

観パラDを使います。

説明書きがありますが、10Lの水に対して1ml投入で薬浴の水が完成します。

軽症ならば、塩浴で落ちつかせることができます。

塩浴で体調が戻ればOKです。

薬浴しないといけないパターンは、かなり重症です。

体に水泡がたくさんあったり、鱗が全開に逆立っていたり、転覆病になっていたり。

重症な場合は、薬浴を行いましょう。

水温は、元々の水槽と同じ温度まで合わせてあげて、別容器で薬浴をします。

筆者は100円ショップのバケツで水合わせをして、ヒーターと、酸素のぶくぶくのみで塩浴しました。

水をキレイにするフィルターは、薬の効果を妨げてしまうため、塩浴や薬浴の際は不要です。

ピンポンパールの塩浴と薬浴以外の治療法

ピンポンパールが不調になったときに、「塩浴」か「薬浴」どっちにしよう?と悩む方も多いですが、ちょっと待ってください。

塩浴や薬浴は効果があるかもしれませんが一方でピンポンパールの身体に少なからず負担のある治療方法です。

ここでは塩浴や薬浴を試してみる前に、もっとピンポンパールの身体の負担が少ない比較的試しやすい治療方法を解説します。

水槽の水換え頻度を上げる

病気や体調不良の多くは、水質の悪化が原因です。

フィルターや薬に頼る前に、まずは水換えの頻度を増やすことが有効です。

普段は週1回程度の水換えでも、体調を崩したときは2〜3日に1回、全体の1/4〜1/3を目安に交換します。

水を新しくすることでアンモニアや亜硝酸を減らし、回復を助けます。

水温を調整する

ピンポンパールは水温変化に弱く、急な冷え込みや水温差で体調を崩すことがあります。

体調不良のときは水温を安定させることが重要です。

一般的に22〜26℃が適温とされているため、ヒーターを使って一定の温度を保つと回復を助けられます。

寒暖差を避けることも大切です。

環境ストレスを減らす

同居魚からの攻撃や水槽内の過密状態も、体調悪化の原因となります。

弱った個体は隔離容器に移し、落ち着ける環境で静養させるのが望ましいです。

また、水槽内のレイアウトをシンプルにして泳ぎやすくすることも、回復のサポートになります。

ピンポンパールの塩浴と薬浴治療|効果や注意点の違いは?

塩浴の効果とリスク

塩浴は、軽度の体調不良に効果的な応急処置です。

浸透圧の調整によって体力の消耗を抑え、病気に対する自然治癒力を引き出します。

特に白点病の初期や、餌を食べない・底でじっとしているといった軽い不調時に有効です。

ただし、長期間続けすぎると逆に体に負担がかかり、体力を奪うこともあるため、通常は1週間程度を目安に切り上げるのが良いでしょう。

薬浴の効果とリスク

薬浴は、寄生虫や細菌などによる重度の病気に対して強力に作用します。

観パラDのような市販薬は即効性があり、鱗が逆立つ松かさ病や体表に白点が広がるケースで頼りになります。

ただし、効果が強いぶん、ピンポンパール自身の体にかかる負担も大きくなります。

薬剤濃度を間違えると弱った個体には致命的になる場合があり、必ず説明書を確認して慎重に使用する必要があります。

塩浴と薬浴の使い分け

「体調が少し悪そうだけど泳げる」「餌の食いつきが少し落ちた」程度なら塩浴で十分です。

一方で「鱗が逆立っている」「明らかに体表に異常がある」「転覆して動けない」などの重症ケースでは、薬浴を検討した方が良いでしょう。

また、塩浴と薬浴を併用する方法もありますが、初心者には管理が難しくリスクもあるため、まずは単独で行うのが安心です。

ピンポンパールの薬浴のやり方とは?【まとめ】

ピンポンパールの治療には「塩浴」と「薬浴」があり、症状の軽重によって使い分けることが大切です。

軽症なら塩浴で自然治癒力を引き出し、重症なら薬浴で素早く対処するのが基本。

日頃の観察を欠かさず、早めの判断で体調不良に対応してあげましょう。

この記事を参考にしながら、他の飼育記事もあわせてチェックしてみてください。

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