グッピーが水面に浮かんで口をパクパク……。
その姿を見ると「大丈夫かな?」と心配になりますよね。
餌を欲しがっているだけの場合もありますが、酸欠や水質悪化など、体調不良のサインである可能性も考えられます。
本記事では、実際にグッピーを飼育した経験のある筆者が、「グッピーが水面にいる・潜らない・口をパクパクさせる」原因と、それぞれの対策方法を詳しく紹介します。
グッピーが水面にいる時に考えられる4つの原因とは?
水面で口をパクパクさせるのは酸欠⁉
グッピーがやたらと水面で高速パクパク。
— ◇インクバ◇3人の子供のこと、魚のこと (@inkuBA_yokohama) December 20, 2020
めだかはおとなしく泳いでいる子が多いのだけど。
酸欠なのか。心配だけどもエアレーションの出力を最大にして様子を見てみようか。
3日前に半分水替え。投げ込みフィルター。50cm水槽。グッピー飼育後1ヶ月と3週間ほど。 pic.twitter.com/Fh2rJy2bLr
グッピーが潜らずに、水面で口をパクパクしている原因で、最も考えられる原因は「酸欠」です。
この行動は「鼻上げ(はなあげ)」とも呼ばれます。
酸欠は、文字通り水槽内の酸素が足りない状況になっているということです。
水槽内に酸素を送る装置であるエアレーションや、ろ過フィルターで水流ができていれば、基本的に起こりませんが、水槽内に魚が多すぎる場合などに起こってしまいます。
現在の水槽は適切なサイズ・熱帯魚の量になっているか確認しましょう。
水槽サイズ 60cm
グッピーの数 20匹(水の量÷魚のサイズ=適正な飼育数)
魚が多すぎる場合は、エアレーションやろ過フィルターのサイズを大きくする。
または、酸素石を入れて水の中の酸素量を増やす対策をしましょう
酸素石は水のpHがアルカリ性に傾くことがあるので注意してください。
適正pH;6.5~8.0 中~弱アルカリ性
水面にいる、潜れないのは、混浴魚からいじめられているから⁉

他の魚と混泳させている場合、グッピーより強い魚がいるのかもしれません。
水槽内をじっくり観察してみましょう。
一方的に追い回されていたり、つつかれたりしている場合はその可能性が高いと言えます。
どちらかを移動させられるのが一番ですが、隠れる場所作ってあげると良いと思います。
グッピーにとって安心できる空間に近づき、潜れるようになるかもしれません。
混泳に適している魚は、グッピーと同じくらいのサイズ感の魚や、性格が穏やかな魚です。
筆者はプレコと混泳させていました。
水槽内のお掃除をしてくれるので、管理も楽にしてくれます。
なにより可愛い!!(笑)
性格も穏やかで、グッピーとも生活水位が異なるので混泳に最適です。
その他には、コリドラスとの混泳がお勧めです。
水質悪化による体調不良⁉

口をパクパクさせたり、潜らなかったりするのは、水質が悪化していることによる体調不良なのかもしれません。
ろ過フィルターを使用していても、サイズが小さすぎる、餌の与えすぎなどで水質が悪化します。
餌は1日1~2回 2~3分で食べきれる量を与えましょう。
対策としては、まず半量程度水替えを行ってみてください。
また、立ち上げたばかりの水槽では、アンモニアを分解するバクテリアの繁殖ができていないことも考えられます。
バクテリアの繁殖は検査キットも販売していますので、立ち上げたばかりの方は検査してみるのも良いかもしれません。
グッピーが水面にいるのは餌をねだっている

グッピーが水面に集まって口をパクパクさせている様子を見ると、「もしかして何か異常?」と心配になりますよね。
ですが、実は単純に餌をおねだりしているだけというケースもあります。
特に毎回決まった時間に餌をあげていたり、水槽の前に人が来ると餌の時間だと学習していたりすると、水面に寄ってきて口をパクパクさせることがあります。
これはグッピーが飼い主に慣れてきた証拠ともいえる行動で、体調不良などとは関係ない場合もあるのです。
ただし、口パクの頻度が増えたり、水面から離れられない・沈めないといった様子がある場合は、別の原因(酸欠や体調不良)も疑うべきです。
「元気そうに見えるけど、水面にいる時間が長すぎるかも…?」と感じたら、他の要因もあわせてチェックしてみてください。
グッピーが水面にいる時に考えられる4つの原因とは?【まとめ】
今回は、グッピーが水面で口をパクパクしたり、潜らずに浮かんでいたりする原因とその対策についてご紹介しました。
代表的な原因は以下の4つです。
- 酸欠による「鼻上げ」
- 混泳魚からのいじめ
- 水質悪化による体調不良
- 餌をねだっているだけの可能性
どれも早めに気づいて対処すれば、また元気に泳ぎまわってくれることがほとんどです。
グッピーの小さなサインを見逃さず、「いつもと違う」に気づくことが健康管理の第一歩です。
日々の観察を大切にして、グッピーがのびのびと暮らせる環境を作ってあげましょう。