グッピーはカラフルで美しいヒレが魅力の人気熱帯魚ですが、意外とデリケートな一面もあります。
その一つが「水流」。
強すぎるとストレスを感じてしまうため、どのくらいの水流が適しているのかを知っておくことが大切です。
この記事では、グッピーが水流に逆らって泳ぐ理由や、最適な水流の調整方法、水流なしでも飼えるのかといった疑問について、詳しく解説していきます。
グッピーの水流はどうやって作られる?

水槽内の水流は、主にフィルターやエアレーションなどの器具によって自然に発生します。
特にグッピーのような小型熱帯魚の水槽では、水流の強さや方向が飼育環境に大きく関わってくるため、基本を理解しておくことが大切です。
フィルターによる水流
水流の主な発生源はフィルターです。
フィルターは水を吸い込み、ろ過した後に再び水槽内に戻す構造になっており、この「吐水(排水)」の動きが水の流れを生み出します。
フィルターの種類によって水流の強さは異なります。
- 上部フィルターや外部フィルターは水量が多く、水流が強くなりやすいです。
- 投げ込み式フィルターやスポンジフィルターは排水が穏やかで、グッピー向きの弱い水流を作れます。
また、吐水口の向きを壁側に向けるなどして水流の直撃を避ける工夫も効果的です。
エアレーションによる水流
エアストーンなどで「ブクブク」と気泡を発生させるエアレーションも、弱いながら水流を作り出す要素になります。
泡が上昇する時にわずかな水の動きが生まれ、水面の揺れや水の循環につながります。
ただし、エアレーション自体に強い水流を作る力はないため、主な目的は「酸素供給(溶存酸素の補給)」です。
水流ポンプは必要?
市販されている「水流ポンプ(循環ポンプ)」は、主に海水魚や大型水槽で使用される器具で、強い流れを人工的に作り出します。
しかし、これはグッピーのような小型魚には強すぎるため、基本的に使用はおすすめできません。
グッピーは水流で遊ぶ?

よくグッピーが水流に向かって泳ぐ姿を見ますが、それは遊んでいるわけではありません。
この行動は本能によるもの、ちなみにグッピーだけではなく他の観賞魚にも広くあてはまります。
本来ならば自然にいるグッピーは水流に流されてばかりだと、いきたい方向に行くことが出来ない為、逆らって泳ぐようになるらしいですよ。
グッピーが自由に泳ぎまわる前提として、自分の位置は自分で決め、いきたい方向も自分で決めたい。
水流には負けないぜ、ということでしょうか。
余談ですが、グッピーに負けず劣らずの人気を誇る“ネオンテトラ”は水流を好むようです。
水流が好きで遊ぶ魚もいるんですよ。

グッピーの水流はどのくらいの強さが適している?

グッピーには弱い水流。
あまり水流が強いと、グッピーがその場所にとどまるだけで精一杯という、苦しい状態が毎日続きます。
時々でしたら、グッピーの適度な運動に良い、という考えの方もいらっしゃいます。
水流が調節できるようなフィルターがあると良いですが、グッピーにはそんな運動は必要ないかな、と思います。
グッピーを含むヒレが大きな観賞魚は泳ぎがゆっくりで、あまり得意ではないといわれています。
泳ぎが得意ではない魚には弱い水流が適しています。
グッピーに適した水流の目安は「ゆらゆら動く水草」程度

グッピーにとっての適切な水流を判断するには、視覚的な指標があると便利です。
目安としては、水草が「軽くゆらゆらと揺れる程度」がちょうど良い水流です。
葉が激しく揺れたり、底砂が巻き上がるほどの流れは強すぎるサインです。
特にヒレの大きなグッピーは泳ぎに負担がかかりやすいため、「常に泳ぎ続けていないと流される」という状態は避けましょう。
また、フィルターの吐水口を壁に向けたり、水槽の奥に設置することで、流れの直撃を避けることができます。
流れを一度ガラス面に当てて拡散させると、水槽全体にやさしい水流をつくりやすくなります。
グッピーの稚魚にはどれくらいの水流がよい?

グッピーの稚魚は非常に小さく、泳ぐ力もまだ弱いため、成魚とは異なる水流管理が必要です。
適切な水流を確保することで、稚魚の体力消耗やストレスを防ぎ、健康的な成長を助けることができます。
弱すぎるくらいがちょうどいい
稚魚にとって理想的な水流は、「水面や底で静かにとどまれる程度」のごく弱い流れです。
フィルターの吐水が直接当たるような場所では、稚魚が流され続けてしまい、餌にたどり着けなかったり、体力を消耗して弱ってしまうことがあります。
特に、上部フィルターや外部フィルターを使用している場合は水流が強くなりやすいため、吐水口を壁に向ける・スポンジで拡散するなどの工夫が必要です。
稚魚用の隔離スペースもおすすめ
繁殖目的で稚魚を育てる場合は、産卵箱や隔離ケースを使って、稚魚だけを別の静かな空間で育てるのも効果的です。
これにより、フィルターの水流や成魚の動きから守られ、落ち着いて餌を食べたり休んだりできる環境を作ることができます。
エアレーションも控えめに
稚魚にブクブクとした気泡が直接当たるのも、実は負担になります。
エアストーンを使う場合はできるだけ弱めに設定し、泡の出る位置を水槽の隅にするなど、稚魚が避けられる場所を確保してあげましょう。
グッピーに水流は無しでも大丈夫?

グッピーにとって水流はなしでも大丈夫です。
しかし一方で水流がないということはフィルターやエアレーションを入れないということです。
水流自体はなくても大丈夫ですが、フィルター・エアレーションは飼育するためにあった方が良いです。
それでも入れない場合は
・水槽内のグッピーは少なめに
・餌も少なめ
・こまめな水替え(5日に1回1/3程度)
・できれば水草を入れる(光合成により酸素を供給できるため)
グッピーを何もレイアウトを入れないベアタンクで飼育されている方もいますので、自分に合った飼育方法で良いと思います。
最初はこれで大丈夫ですが、グッピーは繁殖力が高く、オスとメスがいれば自然に増えていきます。
増やさない為には最初からオスのみ・メスのみで飼育した方が良いです。
冬場にはヒーターを使用すると思いますが、水流がないということは水槽内の水が循環できません。
ヒーター付近だけが温かいということが起こりますが、そんなに気にする問題でもありあません。
そこまでして水流をなくすことをしなくても、弱い水流でしたらさほどグッピーのストレスにもならないので、私はフィルターの使用をおすすめします。
水流を調節できるフィルターもありますが、そうでないものもあります。
その際はフィルターは投げ込み式のフィルターが扱いやすいです。
水槽の隅に設置し、吐水口を壁側に向けると水流は弱くなります。
他にも吐水口として、小さな穴がいくつか空いているフィルターならば、自分で穴を広げて水流を弱くします。(広げ過ぎに注意)
外部フィルターや上部フィルターだと水流が強くなりがちなので、出来れば避けてください。
グッピーの水流はどの位が適切?【まとめ】
グッピーは水流に逆らって泳ぐ姿が見られることがありますが、必ずしも「遊んでいる」わけではありません。
強すぎる水流はストレスや体力消耗の原因となるため、基本的には弱い水流が適しています。
水流なしでも飼育可能ですが、フィルターやエアレーションの役割を考えると、適度な循環は維持したいところ。
水流を調整できるフィルターの活用や、設置位置の工夫を通じて、グッピーが快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。