
ハムスターが「コホッ」と咳をしたり「クシュン」とくしゃみをしていると、飼い主さんは不安になりますよね。
原因はアレルギーや風邪、まれに感染症のことも。
本記事ではそれぞれの症状の特徴と対策、さらに咳とくしゃみの違いや病院に行く目安までわかりやすく解説します。
ハムスターのくしゃみとは?
先日ぽよんぽよんしながらおやつ食べてたジョルノ…、くしゃみか!?
— 郡南蛮田 平平(ぐなんばんでん へいぺい) (@uddoonn) April 30, 2025
(もう治ってる)#ハムスター pic.twitter.com/zKnHKnNYs3
ハムスターがくしゃみをする様子は、飼い主さんにとってとても気になる行動のひとつです。
実際には「プスプス」という小さな音を伴うことが多く、人間のくしゃみのように大きな音ではありません。
そのため「いびきや寝息と勘違いしていた」という声もあります。
くしゃみ音の特徴
ハムスターのくしゃみ音は、軽い「プスッ」「プスプス」といった短く弱い音で聞こえることが多いです。
鼻にゴミやほこりが入ったときや、ちょっとした刺激に反応して一度だけ出ることもあります。
この場合は一過性で、心配はいらないケースがほとんどです。
たまに出る場合
くしゃみが「たまに」出る程度で、元気も食欲も普段通りなら大きな問題ではありません。
ケージ内の床材の粉やほこり、掃除後の埃が一時的に鼻に入っただけということも考えられます。
換気を良くする、床材の種類を見直すといった工夫で改善するケースもあります。
止まらない・連発する場合
一方で「止まらない」「連発する」ようなくしゃみが続く場合は要注意です。
風邪や鼻炎、感染症、あるいは床材アレルギーなどの可能性が高まります。
特に鼻水や呼吸の荒さを伴うときは病気のサインです。
症状が続く場合は早めに動物病院を受診し、原因を特定して適切な治療を受けることが大切です。
ハムスターの咳とは?
アレルギー

まず1つ目はアレルギーの場合。
ハムスターが咳をする、一番の原因として考えられるのは杉などの針葉樹を使って作られているウッドチップと呼ばれるハムスター用の床材です。
この針葉樹のウッドチップは多くの飼い主さんが使っているのに実はハムスターがけっこうな確率でアレルギーを起こしやすい素材なのです。
「今まで平気だったのに…」ということもあるかもしれませんがハムスターも人間と同じようにいきなりなる可能性があります。
アレルギーの症状は人間と変わらず咳、くしゃみ、鼻水です。
またアレルギーの場合は同時に皮膚の炎症を起こしていることも多いようです。
皮膚が荒れていたり、毛が抜けていないか一緒に見てあげましょう。
アレルギーになったときの対策としては原因を見つけて排除するしかないでしょう。
もし床材が原因ならば針葉樹のものではなく広葉樹で出来たウッドチップもあるので少し値段は張りますがそれに交換してみるのもいい手だと思います。
それでもまだ咳をするようであれば新聞紙を細かく切ったものにしたり、さらにアレルギー反応が出にくいとうもろこしチップに変えるのもいいでしょう。
他の原因としてはまたホコリアレルギーということも考えられるので常日頃からゲージの中を綺麗にしておくのも対策の1つと言えるでしょう。
風邪

ハムスターが咳をする2つ目の原因は風邪の場合。
原因は主に体が冷えたからです。
これも人間と同じですね。
ハムスターは寒さにも弱く、暑さにも弱いためハムスターの飼育適温である20~25度をキープしてあげればかかることはありません。

風邪の症状は咳と透明でサラサラとした鼻水が出ます。
寒い時期に咳や鼻水を出していたら風邪を疑いましょう。
そんな風邪の対策は小動物用のヒーターを使ってあげることです。
「そんなことしないでゲージ全体を温めてあげればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それをやってしまうとハムスターが暑くなり過ぎたとき体を冷ますところがないので逆に過ごしにくくなってしまいます。
そのため、この小動物用のヒーターがあると自分で体温調節が出来るので飼い主にとってもハムスターにとっても便利なのです。
使い方は「いつもハムスターが寝ているハウス(小屋)の下に置いておく」だけです。
インフルエンザ

最後はインフルエンザの場合。
原因はインフルエンザウイルスか、その他に感染してしまったということが考えられます。
インフルエンザの症状は咳、くしゃみ、鼻水なのですが1つだけ目立った違いがあります。
それは鼻水の状態です。
風邪の場合の鼻水はサラサラと透明なものなのに対し、インフルエンザもしくは細菌感染の場合の鼻水は黄色く粘っとしたものが出ます。
それがアレルギー、風邪との大きな違いで判断基準でしょうか。
対策としては感染させないことでしょうか。
滅多にかかることはないと思うのでそこまで警戒する必要はないと思います。
もしかかってしまったら動物病院へ行きましょう。
先生がハムスター用の抗生剤を処方して治してくれるはずです。
ハムスターの咳やくしゃみを見分ける3つのポイント

咳とくしゃみの違い
飼い主さんが混同しやすいのが「咳」と「くしゃみ」の違いです。
咳は「ケホッ」「コホッ」という短い呼吸の途切れで、のどや気管支の異常を反映していることが多いです。
一方、くしゃみは「プシュッ」「クシュン」と鼻を鳴らす動作で、鼻腔に刺激があるときに出やすく、アレルギーや鼻炎など鼻の病気が原因になります。
動画や音声を記録しておくと、獣医師に見せる際に役立ちます。
咳・くしゃみと同時に現れる症状
咳やくしゃみ単独では判断が難しいため、同時に出ている症状を観察することが大切です。
鼻水の色や粘度、食欲不振、元気の有無、呼吸の荒さなどをセットでチェックしましょう。
例えば、黄色い鼻水や呼吸音がゼーゼーしている場合は感染症の疑いが強まりますし、皮膚荒れや毛抜けを伴えばアレルギーの可能性が高くなります。
受診の目安
ハムスターは体が小さいため、咳やくしゃみが続くだけでも体力を消耗します。
2〜3日以上症状が治まらない場合や、呼吸が苦しそう・食欲が落ちているときは早めに動物病院を受診することが大切です。
特に鼻水が黄色く粘り気がある場合や、ぐったりして動かない場合は緊急性が高いサインと考えてください。
自己判断で様子見を続けると重症化する恐れがあるため注意が必要です。
ハムスターが咳やくしゃみをする!3つの原因と対策方法【まとめ】
ハムスターの咳やくしゃみは、アレルギーや風邪から感染症まで幅広い原因があります。
症状の違いを観察し、早めに適切な対策をとることが健康維持につながります。
少しでも不安を感じたら動物病院に相談するのが安心です