ハムスターのメスに生理はあるの?発情期のにおいや出血の違いを徹底解説

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「ハムスターのメスに生理はあるの?」と疑問に思う飼い主さんは多いでしょう。

実はハムスターには生理はなく、代わりに4日に1度の発情期があります。

本記事では発情期の分泌液とその臭い、出血が見られるときに疑うべき病気について詳しく解説します。

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目次

ハムスターには生理がない理由とは?

まず冒頭に述べたとおりハムスターには性器から血が出るいわゆる「生理」という現象は起こりません。

しかし性周期は存在します。

そこでハムスターの性周期とは一体どんなことが起きているのか、なぜ血が出てこないのか解説します。

ハムスターの性周期は

  • 未受精卵の成長
  • 排卵・黄体形成
  • 黄体退化

の順番で行われます。

人間の場合、この3番目にで行われている「黄体退化」の時期に使われることがなかった子宮内膜が剥がれ落ちることで出血が起こり生理が来ます。

ちなみに黄体とは排卵後に卵が変化したもので、妊娠しやすくなったり妊娠したらその状態を維持してくれるためのホルモンを出してくれる役割を持っています。

「じゃあハムスターの場合はどうなるの?」というと、剥がれ落ちた子宮内膜は体外へ出ることなくそのままハムスターの体内で吸収されるので出血はなく生理は来ないというわけです。

ハムスターは生後約2ヶ月半ぐらいで生殖機能が大人になり、およそ生後3ヶ月からが妊娠・出産の適齢期になります。

この性周期は適齢期になる頃には安定して4日に1回排卵をするいわゆる「発情期」を迎えることになります。

そこで次はハムスターの発情期は一体どんな感じなのか、見ていきましょう。

ハムスターの発情期ってどんな感じなの?

ハムスターは発情期になると生殖器付近から乳白色のものを分泌します。

この分泌液、人間の我々でも感じ取れるほどとても臭いが強いです。

小型のジャンガリアンハムスターなどは気づかないけど、大型のゴールデンハムスターなどはその発情期特有の独特な臭いを感じることがあるかもしれません。

乳白色ならばそれは自然なことなので問題ないのですがその分泌液が黄色や赤色だった場合や4日に1回の発情期を無視してずっと分泌液を出し続けている場合は病気になっているかもしれませんので早めに動物病院へ連れてきましょう。

ハムスターの発情期とにおい・出血の誤解

ハムスターに「生理はあるのか?」という疑問の多くは、発情期の分泌液や臭いを人間の生理と混同していることが原因です。

ここでは、発情期に見られる現象と、実際の病気による出血の違いを整理して解説します。

発情期の分泌液とそのにおい

ハムスターの発情期には、生殖器から乳白色の分泌液が出ることがあります。

これは健康なサインで、強いにおいを伴うのも特徴です。

特にゴールデンハムスターでは臭いがはっきりと感じられることがあります。

においの強さから驚く飼い主さんもいますが、これは正常な現象で病気ではありません。

出血を伴う場合は要注意

乳白色ではなく、赤や茶色が混じった液体が見られるときは注意が必要です。

生理ではなく、子宮疾患や尿路系の病気のサインである可能性が高いからです。

出血は少量でも危険で、体温低下や感染症のリスクにつながるため、早急に動物病院で診察を受ける必要があります。

よくある飼い主の勘違い

飼い主さんの中には「発情期のにおい=生理の臭い」と誤解したり、「白い分泌物=膿」と思ってしまう人もいます。

実際には、周期的に出る乳白色の分泌物は自然な現象です。

逆に血や膿のような色・強い臭気・持続的な分泌が見られるときこそ病気の可能性が高いと覚えておきましょう。

ハムスターが血を出しているときは病気なの?

何度も言いますがハムスターに生理はありません!

なので血が出ているということはどこかしらが怪我をしているか病気になっていると判断することが出来ます。

生殖器付近または生殖器から血が出ているときは子宮内膜症や子宮蓄膿症などの生殖器系の病気、もしくは膀胱炎や尿路結石などの排尿経路系の病気だと考えられます。

また少しの出血でも出続けている場合は体温が下がりやすく、体の小さなハムスターにとって体温の低下はとても危険です。

なので出血しているのを見つけたら例え少ししか出ていなくても、出血を1回しか確認できなくても体内では大量に出ているかもしれないので動物病院へ連れて行きましょう。

ハムスターに出血が見られるときに考えられる原因

ハムスターに人間のような生理はありません。

したがって、生殖器付近に血がついている、または出血が確認できる場合は、病気や怪我を疑う必要があります。

ここでは代表的な原因について詳しく解説します。

生殖器系の病気

まず考えられるのが生殖器系の病気です。

子宮内膜症では子宮の内膜が炎症を起こし、異常な出血を伴うことがあります。

さらに深刻なのが子宮蓄膿症で、子宮の中に膿がたまり、悪臭を放つ分泌物や血が出るのが特徴です。

進行すると命に関わる危険性があるため、早急な治療が必要になります。

泌尿器系の病気

次に多いのが泌尿器系の病気です。

膀胱炎になると、トイレに頻繁に通うようになったり、排尿時に痛みで鳴くことがあり、その際に血尿が混じることがあります。

また尿路結石ができた場合も同様に血尿が見られ、尿の出が悪くなるなどの症状が現れます。

怪我

また、病気ではなく外傷(怪我)による出血の可能性も否定できません。

ケージ内の回し車や床材で擦り傷を作ったり、他のハムスターとケンカをして噛まれた傷から出血することもあります。特に多頭飼育している場合は注意が必要です。

オスも要注意

一方で、オスのハムスターも出血することがあります。

オスには子宮がないため、出血の原因は泌尿器系や外傷が中心です。

膀胱炎や尿路結石では血尿が出ることがあり、排尿時に痛そうに鳴く、トイレに頻繁に行くといった行動が見られます。

また、ケージ内での擦り傷や噛まれ傷など、生殖器や肛門周囲の外傷によって血が出る場合もあります。

いずれの場合も、体の小さなハムスターにとって出血は命に関わる重大なサインです。わずかな血でも放置せず、できるだけ早く動物病院で診察を受けることが大切です。

ハムスターにも生理があるの?【まとめ】

ハムスターには生理がないが4日に1回、乳白色の独特な臭いがする分泌液を出す発情期がある。

そして生理が来ないハムスターが生殖器付近から出血しているということは子宮内膜症や子宮蓄膿症などの生殖器系の病気、もしくは膀胱炎や尿路結石などの排尿経路系の病気かもしれないということがわかりましたね。

余談なのですが筆者も昔ハムスターを飼っていたことがありそのときに「確かに何か乳白色のものを出していたなぁ」とこの記事を書きながら思い出しました。

繁殖もさせたのですが最初2匹だったのが最終的には10匹の大家族になってしまいました。

ネズミの繁殖力は恐ろしいですね…。

それと人間もハムスターのように剥がれ落ちた子宮内膜を体内で吸収できれば毎月出血しなくて済むのでだいぶ楽になるのに…とも思いました。

人間ってどうしてこんなめんどくさい生態をしているのでしょうね。

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