ハムスターを虫かごで飼うのは危険!移動での使い方や代用品も解説!

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「ハムスターを虫かごで飼える?」と疑問に思う方もいるでしょう。

確かに短期間なら生きられますが、実際にはストレスや病気を招く危険があり、常用の飼育環境としては不適切です。

本記事では、虫かごがNGとされる理由をわかりやすく解説し、代わりに使える衣装ケースや水槽などの代用品、さらに動物病院への通院時に虫かごを利用する際の注意点まで網羅してご紹介します。

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目次

ハムスターは虫かごでも飼えるの?

極論を言えばハムスターを虫かごでも飼うことは出来ると言えばできますが絶対やめるべきです。

虫かごの中に生のキャベツを置いてあげれば水分補給も出来るのでしばらく生きる事は出来ます。

しかしそんな環境でずっと飼っていると、ストレスがかかり早死してしまうでしょう。

それに飼い主さん自身も楽しくなく、ハムスターも幸せではありません。

つまりハムスターを虫かごで飼育するということは虐待にも等しいという考えで間違いないでしょう。

また他のハムスター飼いさんに「私、虫かごで飼ってるの」と話したら間違いなく怒られることでしょう。

ハムスターを虫かご飼育してはいけない理由

次に虫かごのどんなところがハムスターのゲージに適していないのか見ていきましょう。

ゲージの広さ

やはり虫かごをゲージにしたとき、一番目立つ問題はその広さです。

筆者が調べたところ大きな虫かごでも底の広さは380×300mmほどです。

このぐらいの広さなら小さすぎるということはないですが、約3000円ほどします。

それなら普通にハムスター用に作られているゲージを買ったほうがいいでしょう。

また一般的な100円ショップなどで買える安い虫かごだとサイズは半分になってしまうので狭すぎてしまいます。

ここまで小さくなってしまうとハムスターが運動するための回し車すら置けません。

改造のしにくさ

次にゲージ改造のしにくさが目立ってきます。

ハムスターの飼育用に作られているゲージならば最初から給水ボトルを置く場所ができていますが、そうでない衣装ケースなどを改造し一から自作でゲージを作る場合、自分で給水ボトルを置く場所を作らないといけません。

しかも虫かごは薄いプラスチックで出来ているので穴を開けるのが難しく、使えるとしたら上から垂れ下がるタイプのもののみです。

またネコやイヌにするように皿容器に入れて置いておくのはハムスターが溺死する可能性があるのでやめましょう。

掃除

そして意外と忘れがちな問題が掃除のしやすさです。

「蓋外して洗うだけで簡単そう」と思うかもしれませんが逆にめんどくさいことになったりするかもしれません。

なぜならハムスターはトイレを決まった場所にする習性があります。

つまりトイレを設置してあげればキチンとそこにしてくれるのです。

しかしゲージが小さかったらもちろんのことトイレは設置出来ないので、床材にすることになります。

飼育したことがある人はわかると思いますが床材にされると結構な臭いがします。

そして本来ならばトイレの中を掃除したり、汚れたところを少し入れ替えるだけで済むのが結局はゲージ全部丸洗いすることになったりと逆にめんどくさいことになってしまいます。

ストレスによる寿命の短縮

虫かごのように狭く単調な環境では、ハムスターは本来の行動(巣作り・穴掘り・走るなど)が制限されます。

これにより強いストレスがかかり、免疫力低下や寿命短縮につながることがあります。

特に昼夜を問わずケージ内を徘徊する、同じ場所を噛むといった異常行動が見られやすくなります。

呼吸器系のトラブル

虫かごは通気性が悪いため、湿気やアンモニア臭がこもりやすい構造です。

これが続くと呼吸器疾患(鼻炎・肺炎など)を発症する可能性があります。

小さな体のハムスターにとってはわずかな空気の悪化でも体調を崩す大きな原因となります。

熱中症や寒さへの弱さ

薄いプラスチック製の虫かごは断熱性がほとんどなく、夏はすぐに内部が高温になり熱中症のリスクが高まります。

逆に冬は外気温がそのまま伝わり、体温を維持できず体調を崩すこともあります。

適切な温湿度管理が難しい点も虫かご飼育の致命的な問題です。

ハムスターのケージの条件

じゃあどんなゲージがいいのか、最後にご紹介したいと思います。

ハムスターにとって過ごしやすいゲージの条件というのは通気性、十分な広さ、そして運動が出来ることです。

そしてハムスター用に作られているゲージの多くは十分な広さと運動が出来るおもちゃが最初から取り付けられています。

肝心な通気性ですがこれらはガラス製やプラスチック製のゲージだとあまりありませんが、金網タイプだと通気性があります。

しかしその一方で金網タイプだとハムスターが金網部分をよじ登り、落下して脱臼や骨折をしてしまう可能性があります。

なのでこれが一番いいよ!とオススメするのことは出来ません。

飼い主さんがいいなと思ったタイプのものを購入してあげましょう。

ハムスター飼育で虫かご短時間なら使える場面

虫かごは常用の飼育環境としては不適切ですが、短時間の一時利用であれば役立つ場面があります。

例えば、次のようなケースです。

動物病院への通院

ハムスターを動物病院に連れて行く際、虫かごをキャリー代わりに使うことは可能です。

軽くて持ち運びやすいことから、多くの飼い主さんが一時的な移動用に利用しています。

ただし、いくつか注意点があります。

  • 温度管理に注意
    薄いプラスチック製の虫かごは外気の影響を受けやすく、夏は熱がこもり、冬は冷え込みやすい構造です。タオルで覆って保温したり、保冷剤を工夫して使用するなどの対策が必要です。

  • 中の環境を整える
    床材を少し敷き、隠れられる小さなハウスやティッシュを入れてあげると、移動中のストレスを軽減できます。急ブレーキや揺れで体が転がらないように、余計なスペースを作らないことも大切です。

  • 移動は短時間に
    あくまで通院のための短時間利用に限定しましょう。診察が終わったら速やかに本来のゲージに戻すことが、ハムスターの安心につながります。

動物病院への移動という特別なシーンでは、虫かごは実用的ですが、あくまで「キャリー代わりの一時利用」にとどめるのが鉄則です。

掃除中の一時避難

ケージを丸洗いする際、ハムスターを安全に待機させる場所として虫かごを利用できます。

床材を少量敷き、隠れ家を入れてあげると安心します。

移動や引っ越し時の仮住まい

引っ越しや部屋の模様替えでケージを移動させるとき、一時的に虫かごに入れておくと作業がしやすくなります。

ただし長時間の使用は避けるべきです。

いずれの場合も、虫かご内での滞在は「数時間以内」が目安です。
必ず通気を確保し、直射日光や高温環境を避けて管理してください。

ハムスターのケージに代用できるものは?

ハムスター専用ケージが理想ですが、すぐに用意できない場合や工夫したい場合、代用品を利用することも可能です。

ただし安全性や快適性を確保するために、必ず加工や工夫が必要になります。

衣装ケース(プラスチックケース)

最もポピュラーな代用品が衣装ケースです。

安価で入手しやすく、広さも確保できます。

透明なので中の様子も見やすいのが利点です。

通気性が悪いので、フタを加工して金網やパンチングボードに替えるなどの改造は必須です。

水槽(ガラスケース)

熱帯魚用の水槽も代用可能です。

インテリア性が高く、掃除もしやすい点がメリット。

ただし通気性が悪く、夏場は内部が蒸れやすいため、こちらも必ずメッシュフタを設置して換気を確保する必要があります。

うさぎやモルモット用ケージ

広さは十分ありますが、金網の隙間が広すぎてハムスターが簡単に脱走してしまうリスクがありますのでそのままでは使えません。

また床がスノコ状だと足を挟む危険があり不向きです。

どうしても使う場合は、金網を細かいメッシュに張り替え、床を板やアクリルで覆う改造が必須になります。

ハムスターは虫かごで飼育できるって本当?【まとめ】

虫かごは一見手軽ですが、ハムスターの健康を守るには不向きです。

正しいゲージを準備することが長生きの第一歩。持ち運びのみに限定して使い分けましょう。

詳しい飼育法や適切なゲージ選びについては関連記事も参考にしてください。

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