子犬を撫でると手や服を噛むのは甘噛み?噛み癖の理由と安全にやめさせる対策まとめ

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子犬を撫でると手や服を噛んでくることは珍しくありませんが、理由を知ると対策がぐっと取りやすくなります。

遊びたい時の甘噛みなのか、怖くて噛むのか、あるいは歯のムズムズなのか。

この記事では、子犬が撫でられると噛む理由と、今日からできる安全なやめさせ方を詳しく解説します。

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目次

子犬を撫でると噛む場合の対応

子犬はなぜ噛むの?

初めて子犬を迎えた方なら、甘噛みでも怒ってる?と気になるところだと思います。

確かに怒りに似た気持ちになっていることもあるかもしれませんが、基本的に子犬は噛むことが多いのが特徴です。

犬は人間のように手で何かを握って確かめたり、言葉で気持ちを伝えることができないから、一番稼働力のある口で色々なものを確認し、意思を伝えようとするんですね。

以下の理由を参考にして子犬の様子を見てみてください。


飼い主さんの手をおもちゃだと思っている(遊びたい)

子犬で一番多いのは、このタイプではないでしょうか。

自分に近づいて来た飼い主さんの手を「動くおもちゃ」だと思って遊ぼうとしていることも考えられます。

こんな時の子犬は動く手を追いかけまわし、だんだん興奮して吠えたりすることもあります。

目がキラキラして、ひとりで楽しくなっちゃって、走り回ってしまうこともあるかもしれません。


好奇心(どんなものか確認したい)

子犬は噛むことで物を確認することがあります。

人間の赤ちゃんも何でも口に入れてしまう時期がありますよね。
それに似ています。

飼い主さんの手をおもちゃだと思うのと同じように、「これなんだろう?」という好奇心から甘噛みすることもあります。


歯がムズムズする(歯の生え替わり)

子犬は生後4ヶ月頃から1歳頃にかけて、乳歯から永久歯への生え替わりがあります。

この頃は歯がとてもムズムズするので、色々なものを噛みたくなってしまうんですね。

そのため、飼い主さんの手は噛み心地の良いものとして認識されてしまう可能性があります。


手が怖い(不安・恐怖)

子犬は好奇心旺盛な子が多いのですが、中には怖がりの子もいます。

特に犬は頭の上で動くものに反応することが多く、そのようなものに不安や恐怖を感じることがあります。

だから子犬の頭の上から手をやって撫でようとすると、怖くて噛んでしまうことがあるのです。


コミュニケーションがうまく取れずストレスがある(不満)

飼い主さんとの関係がまだしっかりとできていないとか、留守が多くて散歩の時間が取れない場合などは、不満からストレスがたまり噛むことがあります。

手を甘噛みすることで、どうして良いかわからないストレスを発散させようとしているのかもしれませんね。


見落としやすいポイント

子犬を撫でると噛む理由は複数ありますが、その背景には「興奮しやすい月齢」「人との距離感がまだ分からない」「環境への慣れが不十分」といった、より根本的な要因が隠れていることがあります。

ここでは、見落とされがちなポイントを整理して、しつけや接し方のヒントになる視点を深めてみましょう。


興奮スイッチが入りやすい時期であること

子犬はわずかな刺激でも興奮状態に入り、その勢いのまま噛んでしまうことがあります。

撫でようとした瞬間に飛びつく、撫でられているうちにテンションが上がって噛むのは、ほぼ「興奮スイッチ」が入っているだけです。

この場合は怒るよりも、興奮を落ち着かせる時間をつくることが効果的です。

撫でる前に一度深呼吸したり、静かな声でゆっくり触れるなど、「落ち着いた状態で触られる」経験を積ませると噛む頻度が減っていきます。


触られ方に慣れる学習段階であること

子犬はまだ「どう触られると安心なのか」を理解していません。

撫でる位置や触り方によっては、単に驚いて口が出てしまうこともあります。

たとえば、急に頭を撫でると怖がる子でも、胸や脇腹からそっと触ると安心することがあります。

“撫で方の練習”を一緒に進める感覚で、少しずつ触れられる経験を増やすと噛む行動が落ち着くケースが多いです。


生活環境の刺激が強すぎて落ち着けていない

来客が多い家、テレビ・生活音が大きい家、子どもが走り回る環境などは、子犬にとって“常に緊張状態”になることがあります。

落ち着けない状態が続くと、撫でられても噛むなど「反応が過敏になる」ことがあります。

この場合は、
・サークルやクレートで休める静かな場所をつくる
・撫でるタイミングを“落ち着いている時だけ”にする
といった環境調整が効果的です。


飼い主との距離感がまだ安定していない

迎えたばかりの子犬は、飼い主との関係が構築途中です。

「この人は安心できる」「手は安全なもの」という認識が曖昧なため、撫でる行為にどう反応していいか分からず、つい噛んでしまうことがあります。

だからこそ、普段から優しく声を掛ける・手からおやつを与える・遊びの時間を区切るなど、信頼関係を育てる行動がとても大切です。


子犬の“噛みたい衝動”が満たされていない

子犬は本能的に「噛んで学ぶ生き物」なので、噛んでいいものが不足すると、撫でられる手に向かいやすくなります。

噛み心地の違うおもちゃを複数用意し、適度にローテーションさせるだけでも噛む行動は大きく減ります。

飼い主の手ではなく、“噛んでいい対象”へ自然に誘導することを心がけましょう。


子犬が服を噛む時に考えられる理由

子犬の噛み癖は「手」に向かいやすいものですが、同じくらい多いのが “服を噛む” 行動 です。

撫でていない時でも突然服を引っ張られたり、歩いていると裾を狙われたりすることがありますよね。

これは、以下のような“服特有の要因”が加わるためです。


ヒラヒラした動きへの強い反応

服や裾、紐、フード部分などは「揺れる」「動く」ものが多いので、子犬が思わず反応してしまいます。

犬は本能的に“動くもの”を追う習性があり、特に子犬は衝動を抑えにくい時期。

撫でる時に手を噛むのと同じで、「動くもの=遊びたい対象」と認識してしまうのです。


飼い主さんの匂いがたっぷり染みついている

服は常に身体に触れているので、匂いが強く残っています。

子犬にとって 匂いのある布=安心の対象 になることが多く、その安心の延長線上で噛んでしまうことがあります。

特に洗濯前の服や靴下は格好のターゲットになりがちです。


歯のムズムズで“噛み心地の良いもの”を探している

乳歯から永久歯に生え替わる時期は、どうしても噛む衝動が強くなります。

布は柔らかく、噛みによる満足感が得られやすい素材。

そのため、子犬は服やタオル、スリッパなどの布製品を集中して狙うのです。


注意を引きたい時の言動として現れやすい

服を引っ張ると飼い主さんが立ち止まったり、「やめて!」と声をかけたりしますよね。

子犬はそれを 「反応してくれた=成功体験」 と学習し、行動が強化されることがあります。

これは“撫でようとした手を噛む”のと同じ構造です。

噛むことは直させるべき?

飼い主さんはブラッシングやシャンプー、歯磨きや耳掃除など、子犬に触れる機会が多いですよね。

そのたびに子犬が噛んでしまうようになると、日常的なお世話が難しくなります。

また、飼い主さん以外の人を噛んでしまうようになることも避けなければなりません。

大型犬であれば甘噛みでも力があるし、小型犬でも「噛む」という行為は犬を飼っていない人には恐怖感を与えるし、子どもであれば、怪我をさせてしまうこともあります。

ただ、犬が噛むことは本能的な行為だとも言えるんですよね。

だから噛むこと全部をダメってことにするよりも「飼い主さんが日常のケアをできるようにする」「他の人に怪我をさせない、怖い思いをさせない」ことを目標にしてしつけるのが良いのかな、と思います。

撫でる時・服を噛む時の共通のやめさせ方

手でも服でも、やめさせ方の基本はほとんど同じです。

噛んだ瞬間の飼い主さんの対応で、子犬の理解は大きく変わります。


噛まれたら無言でその場を離れる

最も効果的なのがこの方法。

子犬は「構ってほしい」「遊んでほしい」という気持ちで噛むことが多いため、“噛むと遊びが終わる”と理解させることで噛み癖は確実に減ります。

大声で叱るより何倍も効果がありますよ。


噛む対象を“おもちゃ”に置き換える

服でも手でも共通して使える方法です。

ロープや耐久ゴムのおもちゃなど、噛んでスッキリするものを常に1〜2個用意しておき、狙ってきたらそっと差し替えます。

特に服を噛む子にはこの方法が効果抜群で、「布を噛むより、おもちゃの方が楽しい」と理解していきます。


興奮させない触れ方を身につける

撫でると噛む子の場合、撫でられることで興奮して噛みに発展するケースが多いです。
そんな時は、

  • 動きをゆっくりにする
  • 頭上から触らず、横や胸から触れる
  • 落ち着いている時だけ撫でる

といった“落ち着かせる触れ方”がとても有効です。

特に服を噛まれた時の補助テクニック

ここでは、服を噛む習慣を早く減らすために役立つポイントを紹介します。


  • 服を動かさない・揺らさない
    歩くたびに裾が揺れると、子犬の狩猟本能が刺激されてしまいます。
    気になる場合は、しばらくズボンや動きの少ない服を選ぶと改善が早いです。

  • 洗濯物を床に置かない
    匂いの強い布は標的になりやすいため、洗濯カゴや脱衣所の扉を閉めるなどして、そもそも“届かない環境”を作るのが効果的です。

  • 散歩中に服を狙われる場合の工夫

    子犬が歩きながら裾を噛む場合は、
    ・一度立ち止まって落ち着かせる
    ・おもちゃを提示して注意を切り替える
    ・興奮しやすい時間帯を避ける

    などの対策が有効です。

やってはいけない叱り方

服でも手でも共通して避けるべきなのが、叩く・大声で怒鳴る・口を掴むといった体罰系のしつけ です。

子犬は「手」が怖くなってしまい、撫でられることそのものが苦手になってしまう危険があります。

特に、撫でようとすると噛む子が悪化することもあるため、優しい対応を徹底しましょう。

子犬を撫でると噛む!甘噛みは怒ってる?【まとめ】

子犬が撫でられると噛む行動は、理由を理解して対処すれば必ず落ち着いていきます。

手が怖いのか、遊びたいのか、興奮しているのかを見極めつつ、撫で方・環境・おもちゃの使い方を工夫してみてくださいね。

噛まない経験を積むほど、優しく触れ合える時間がどんどん増えていきます。

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