ナマズの一種で特徴的なヒゲを持ち、ほんわかとした見た目がとても可愛らしいコリドラス。
コリドラスは魚の食べ残しを食べてくれる残飯処理係としても有名です。
そんな可愛いコリドラスを繁殖させてもっと増やしたいと思ったことはありませんか?
繁殖の前にコリドラスのオスメスの見分け方をご存じでしょうか。
今回はコリドラスのオスメス見分け方、大きさの比較などそれぞれの違いをご紹介します!
コリドラスのオスメス見分け方
繁殖期のコリドラスのメスは抱卵(ほうらん)と言ってお腹に卵を抱えます。
オスは卵を持ちません。そのためメスのコリドラスのお腹はふっくら膨らんでいます。
腹びれの先にも違いがあり、腹びれの先が丸みがかっていればメス。
オスはメスよりも小さく、スマートな体型をしています。
腹びれの先は角ばっていて、三角形や四辺形に近い形がオス。
これらの特徴は成熟していないと見分けることが困難なので、繁殖を狙う際は成熟したコリドラスを用意しましょう。
アクアショップで販売されているコリドラスは判別が難しく、店員さんでも判別が難しい場合があります。
もし判別できたとしても、オスメス2匹だけだと産卵しないことが多いです。
繁殖を狙う場合は5匹以上を出来れば広い水槽に入れてあげると繁殖しやすいと言われています。
コリドラスのオスメスの大きさの比較や違い
コリドラスは種類がとても多いのですが、共通してオスは小さくメスは大きいです。
成長しきっても3センチ程度にしかならないコリドラス・ピグミーや、最大で10センチにもなる大きなコリドラス・ロブスタスなどもいます。
体の比較だけではなく、成熟したコリドラスのオスはメスの後をついていく習性があり、オスがメスにお腹を見せるような行動をとります。
体の大きさの比較をしてみて、ゆっくり追いかけっこをしているようなコリドラスのペアがいれば、繁殖は叶いそうですね。
コリドラスの増えすぎに注意
コリドラスは少ない数だと産卵が難しいと言われていますが、産卵に成功すると困る位増えます。
アクアリウムで有名なエビほどの繁殖力はありませんが、飼育しているコリドラスが自然に産卵しそのままにしていたら困る位増えた。という話もありました。
もし繁殖に成功した時の為に、その後を考えておきましょう。
・知人に譲る
・間引きする
世話をしきれずに川などに放流することは厳禁です。
コリドラスの繁殖行動
コリドラスの繁殖行動に「Tポジション」と呼ばれるものがあります。
メスがオスのお腹を吸います。
この時の2匹がアルファベットの「T」のようでこのように呼ばれています。
何をしているのかというと、オスのお腹からメスが精子を吸いメスの体の中で受精するのです。
このTポジションが見られたらメスはすぐに産卵を始めます。
水草などに卵を産み付けます、その際すぐ卵を隔離しないとコリドラスに卵を食べられてしまいますので、隔離用水槽などの用意があると良いでしょう。
あらかじめ繁殖用の水槽にコリドラスを入れておいて、産卵後に元の水槽に戻すか、卵・稚魚用の水槽を用意しておき産卵後に卵だけを移すなど隔離の準備が大切です。
コリドラスの卵は産卵直後だととてもやわらかく、無理に取ろうとするとつぶれてしまいます。
5分程度待てば表面が固くなり、指でつまめるようになります。
この時指にけがなどをしていると、水槽内に傷口の黴菌が入ってしまい、コリドラスにもよくありません。
指ではなく綿棒やピンセットなどでも取ることが出来ますので、そちらを使っても良いでしょう。
コリドラスのオスメスの見分け方【まとめ】
コリドラスのオスメスの見分け方や大きさ、比較や違いについて紹介しました。
・体が大きく、腹びれの先端が丸みを帯びているのがメス
・体が小さく、腹びれの先端が角ばっているのがオス
と覚えておくと見分けることが出来ると思います。
コリドラスのオスメスを見分けたら、繁殖は容易です。
産まれた稚魚にも責任をもって飼育してくださいね。