一般的にコリドラスは丈夫な熱帯魚で、飼育しやすく、また混泳にも向いている熱帯魚と言われています。
しかし意外に適温範囲は狭く、22℃~26℃が目安となります。
特に高温は苦手で30℃を超えないように注意、低温は比較的強い方ですが18℃以上はキープする必要があります。
したがって、夏場は冷却用のファンを、冬場は必ずヒーターを入れてください。
コリドラスの適温を正しく把握し、常に整える事の大切さ
冒頭にも記載した通り一般的に初心者向けで丈夫な魚と思われがちですが、コリドラスは案外センシティブな熱帯魚です。
ショップ店員に勧められるがまま数匹購入、しかし日が経つにつれ1匹、また1匹と見かけることが少なくなり、いつの間にか全て消失・・・。
実はコリドラスの飼育は案外難しい部類の熱帯魚といえます。
特にメインの魚のおまけ的に混泳で床掃除を、と安易に購入してしまうと長生きしません。
品種にもよりますがストレスに弱く、水温や水質にも十分に気を付ける必要がありますので注意しましょう。
コリドラスの生態を知る
コリドラスは南米に生息するナマズの1種ですが、夜行性のナマズとは異なり昼間に活動します。
流れが遅い浅瀬を好み、多くは砂や小石などが堆積した水底で餌を探す堆棲魚です。
水温が低い水底を好むことから低温にはある程度強いと言えますが、さすがに日本の冬場の素の水温では低すぎて生きられません。
コリドラスの種類、実はかなり多い
熱帯魚ショップで売られている多くは赤/青/白コリドラスですが、白コリドラスは赤コリドラスのアルビノ個体です。
またコリドラス・パンダやコリドラス・ステルバイなどもよく見かけますが、例えばコリドラス・パンダは水質には敏感です。
それぞれのコリドラスによって飼育の難易度が高いものもありますので注意しましょう。
なぜか皆が経験するコリドラスの謎の死
大事に育てていてもいつの間にかお亡くなりになることが多いコリドラス。
原因はいくつか考えられますが、水温が原因であることが多いです。
謎の死に悩まれている方は以下の項目をチェックしてみてください。
水温は適温か?
コリドラスの適温は22℃~26℃となります。
実際、温度が原因で死ぬことは多く、夏場は冷却ファンを、冬場はヒーターで適温に保つことが必須となります。
特に高温に弱いため、夏場に死んでしまうケースが多いので注意しましょう。
ちなみに冷却ファン以外に水温を下げる方法として、エアカーテンやろ過装置からの排水を利用し、水面を少し波立てることも効果的です。
水質は問題ないか?
コリドラスは弱酸性~中性の軟水を好みます。
透明で綺麗に見える水槽でもいつの間にかアルカリ性になっていた、硬水化していた、ということもありえますので、ぜひ一度確認してみてください。
硬度測定やPHチェッカーは専門的なものは高価ですが、初心者はネットショップやペットショップで販売されている1,000円前後のキットタイプのもので十分です。
餌は足りているか?
コリドラスは水槽のお掃除屋さんとして底に沈殿した他の魚の残り餌で十分と思われがちですが、非常に食欲旺盛であり、実は量が足りていない可能性があります。
熱帯魚ショップにはコリドラス専用の餌もありますし、少し手間はかかりますが冷凍赤虫やイトミミズなども好んで食べますのでお勧めします。
床に沈殿したタブレットや赤虫に複数のコリドラスが吸い付きあっている様もなかなか可愛いですよ。
病気にかかっていないか?
コリドラスはあまり病気にかかりませんが、白点病や水カビ病など、水質の悪化によって引き起こされることがあります。
またコリドラス特有の病気もあり、購入段階から発症していることもあります。
ショップで購入する際にも注意した方が良いでしょう。
混泳させている熱帯魚との相性は?
コリドラスは大人しい性格なので他の魚を攻撃することはあまりありませんが、逆につつかれたり攻撃されたりすることが良くあります。
コリドラスはストレスを感じやすく、ストレスが原因で死んでしまうことも多いため、他の魚が攻撃していないか注意深く観察してみてください。
水槽のレイアウトは適正か?
コリドラスの飼育にとって重要なのは砂地の床面積です。
水草で床面の多くが塞がれたり、覆われたりしている中を縫うようにコリドラスを販売している熱帯魚ショップもたまに見かけますが、底を這いまわって生活しているコリドラスにとって床面積が少ないのはストレスになり、早死にの原因にもなります。
しかし、だからといって障害物がすべてNGというわけではありません。
コリドラスが隠れられるようなオブジェがあれば他の魚からの攻撃から隠れることも可能です。
混泳させている魚との相性などを総合的に考え、最適な床面積とのバランスを考えてみてください。
コリドラスの適温【まとめ】
床面をせっせとお掃除する働き者のコリドラス。
可愛い口ひげとリズミカルに体を振って泳ぐその仕草がなんとも愛くるしいですね。
しかしながら、コリドラスを単体で飼い始める人は少ないと思います。
コリドラスの飼育に適した温度を意識し、大切に育ててあげてくださいね。