
グッピーを観察していて、「あれ、黒くなってきた?」と感じたことはありませんか。
黒い変化は病気や水質悪化だけでなく、妊娠や遺伝模様が関係している場合もあります。
本記事では、グッピーが黒くなる原因や黒い斑点の正体を解説し、それぞれの対処法や注意点もご紹介します。
グッピーが黒くなる原因とは?

水質悪化
水槽の水質が悪化すると、グッピーの体調に異常が出ることがあります。
そのサインのひとつが「黒ずみ」です。
特にアンモニアや亜硝酸の濃度が上がると、皮膚が炎症を起こして黒っぽく変色することがあります。
フィルターの詰まりや掃除不足、過密飼育による糞尿の蓄積などが原因になりやすいです。
グッピーが病気になった
グッピーの皮膚に黒い模様が現れる病気として「黒斑病」が知られています。
これは細菌や寄生虫による皮膚の炎症や組織破壊により、色素が沈着することで起こるとされています。
また、針尾病や細菌性感染症でも体色がくすんだり黒ずんだりすることがあるため、病気の初期サインとして黒くなるケースも少なくありません。
急激な水温変化
グッピーは水温の急激な変化に弱く、強いストレスを感じると体色に異常が出ることがあります。
特に寒暖差が大きい季節の朝晩などでヒーターが不調だと、水温低下により黒っぽく変色することがあります。
水温の急変は免疫力低下にもつながるため、病気を引き起こすきっかけにもなります。
栄養不足による色変化にも注意
水質や水温に問題がなくても、餌の栄養バランスによってグッピーの体色が変化することがあります。
特に鮮やかな体色を保つには、アスタキサンチンやカロテノイドなどの色揚げ成分が有効です。
これらの成分が不足すると赤や黄色が薄くなり、相対的に黒色が目立つようになることがあります。
また、偏った餌や粗悪な人工飼料ばかり与えていると、色素沈着が不安定になり色がくすむこともあります。
逆に色揚げ餌を過剰に与えると黒みが強く出すぎてしまう場合もあるため、バランスよく与えることが大切です。
グッピーのお腹が黒い場合は妊娠の可能性
昨日お迎えしたグッピーのメス
— みーまるダビッドソン (@miyamiu1274) July 28, 2021
おなかの膨らみと黒い斑点と水槽上下に泳ぐところからお腹に赤ちゃんいる可能性大すぎる🥰
まじで今日早く帰ってきて産卵箱に移さないと!間に合って~😭 pic.twitter.com/Op0uIeneSx
グッピーのメスは妊娠すると、お腹の後方(肛門付近)に「妊娠点」と呼ばれる黒い斑点が現れます。
これは体内で稚魚が成長している証拠で、出産が近づくにつれて色が濃くなったり範囲が広がったりします。
お腹がふくらんで黒い部分が目立つようであれば、妊娠の可能性が高いでしょう。
ただし、模様や病気による色変化との区別が必要なため、急な変化や体調の悪化が見られる場合は注意が必要です。
グッピーが黒くなった場合の対処法と予防
事後の対処法
グッピーが元気な状態で黒くなったらまずは水を換えて、温度の確認。
それで元通りになるようでしたら問題ありません。
グッピーが針尾病という病気によって黒くなることもあります。
針尾病というのは、尾が針のようにとがって見える病気の事からその名が付けられました。
針尾病は主に水質悪化からくる病気のようです。
その際は水替えだけではなく、グッピーの塩浴、ひどいようならば薬浴。
水槽内は病原菌がいるので消毒・リセットをしなければなりません。
事前の予防対策
グッピーが黒くなる原因から考えると対策は水替えをさぼらない、毎日水温計で温度をチェックしていれば問題ないでしょう。
特に水温は目で見ることが出来ません。
ヒーターの急な故障に気づくことが難しくなります。
水温計はそんなに高いものでもありませんのでぜひとも設置してください。
グッピーに黒い斑点が出てきた場合
国産ブルーグラスグッピー。
— せーだい (@tanakaseidai) April 1, 2016
国産ブリード種です。美しいエメラルドブルーの尾びれに黒の斑点が特徴のグッピーで、一般のグッピーと同様に飼育は容易です。
繁殖時は卵ではなく稚魚を産むため、隔離用ゲージをオススメします。 pic.twitter.com/5vnNndfCav
幼魚のグッピーが成長につれて黒い斑点が出てくる場合があります。
親グッピーが黒い斑点模様でしたら遺伝で間違いありません。
放っておいても死ぬようなことはありませんが、出てこない為の対策方法、黒い斑点を消す方法はありません。
必ずしも成長が原因とは限りません。
それは病気かもしれません。
『黒斑病』という病気は体に黒い斑点が現れることから命名された病気。
メダカの黒斑病の写真を見たことがありますが、その時は黒いつぶつぶがくっついているような見た目でした。
必ずしもそうとは限りません。模様と間違えるような黒斑病もあると思います。
黒斑病も水質悪化や水温変化などが原因のようなので、まずは水替えと水温の確認で様子見。
よくならなかったら塩浴をしてみましょう。
およそ1週間程度でよくなると言われています。
この病気は放っておけばよくなるともいわれていますが、病気と言われているので心配になりますね。
稚魚のグッピーが最初から黒い場合
最初から黒い場合はそのグッピーの個性です。
親からの遺伝なので全く心配ありません。
産まれた複数のグッピーの内1匹だけが最初から黒い、ということで心配になることもありますがそれも心配ありません。
親グッピー、おじいちゃんおばあちゃんグッピー、などから黒い模様、黒い色のグッピーの遺伝子がしっかり出てきています。
最初から黒いようならば全く問題ありませんが、あとあと黒くなった時はちゃんと様子を見て、グッピーが体調不良なのか、模様が出てきたのか確認してください。
グッピーが黒くなる原因と対策【まとめ】
グッピーが黒くなるのは、水質や水温の急変、病気、妊娠、模様の遺伝など様々な理由があります。
多くはすぐに命に関わるものではありませんが、異常が続く場合は環境改善や病気対策が必要です。
黒い変化を見逃さず、原因を見極めて適切に対処すれば、グッピーは元気に泳ぎ続けてくれるでしょう。