
フェレットはワンルームでも飼いやすく、一人暮らしに人気のペットです。
ただし飼い主の体調不良や外泊、旅行時にはどう世話をするか悩むこともあります。
本記事では、一人暮らしでフェレットを安心して育てる方法や旅行時の選択肢を詳しく解説します。
一人暮らしでもフェレット飼育は困ることはほとんどない

フェレットの基本的なお世話には、以下のようなことがあります。
- 餌、水の交換
- 部屋の中での放牧(放し飼い)
- 爪切り
- 耳掃除
- ブラッシング(換毛期対策など)
- シャンプー
- 定期的な通院(ワクチン接種など)
- ケージ内の掃除やハンモックなどの洗濯

実は一人暮らしでも、フェレットが日常生活を送る上で困ることはほとんどありません。
フェレットが病気をしていなければ、ワクチン接種とフィラリア予防対策の時しか動物病院へは行きませんし、身体の小さなフェレットは、女性一人でも簡単に病院に連れて行くことができます。

耳掃除や爪切りは2人でやると良いとも言われていますが、1人でもできます。
我が家は二人暮らしですが、耳掃除も爪切りも1人でやっていました。
フェレットの爪は白いので、切ってはいけない血管がはっきり見えます。
保定さえできれば、爪切りはそれほど難しくはありません。
一人暮らしで困ることとは
- 飼い主さんが体調不良で動けない時(風邪をひくと、フェレットにうつることも)
- フェレットが病気だが、仕事を休めない時(通院や看護の時間が取れない)
- 急な外泊や旅行の時
人間の子供が体調を崩しても休みづらいことがあるのですから、フェレットのことで休むのは、もっと大変かもしれません。
私はフェレット達が体調を崩して命の危険を感じた時や、手術をした時は休みを取りましたが、ストレートにフェレットを理由にすることはできませんでした。
どんな理由で休むかは個人の判断ですが、いざというときに休みを取ることができるように、普段から仕事は精力的に取り組みたいですね。
フェレットの体調不良のほかに、飼い主さん自身が体調を崩すこともあります。
体調不良や急な外泊、旅行の時は、どうしたら良いのでしょう。
飼い主が体調不良の時はサークルを活用!

飼い主が風邪やインフルエンザに罹ってしまった時は、フェレットにうつることもあるので、お世話をしながらフェレット達の心配ばかりしていました。
お腹が痛くてトイレとお友達の状態では、安心してフェレットをケージから出して放牧することは困難になります。

フェレットは、ケージから出たがります。
全く出さずに1日過ごすのは、さすがに少しかわいそうに思えます。
トイレも、1日掃除をしないと、1匹でもかなり汚れます。
できれば、必要最低限のお世話と、放牧はしてあげたいですよね。
でも、飼い主さんがグッスリ眠っている間に、フェレットだけを放牧するのは危険です。
特に危険なのは、何でもかじったりして誤食の可能性もあるベビーですが、フェレットは生涯にわたり遊び好きで、身体が動く限り、ありとあらゆる遊びを試みます。

いつもならしないような、高いところに登って降りられなくなったり、いつもなら行かないような狭い場所で動けなくなったり、想定外の行動が事故につながることもあるのです。
こんな時、床面と壁が一体化したサークルがあると便利です。
テントで使われるような丈夫な素材で、直径が1mほどの折りたたみ式のサークルであれば、体調が悪くても簡単に広げられますし、床面と一体化しているのでフェレットも脱走できません。
部屋の中で自由に放牧は無理でも、この程度なら飼い主さんが少し横になっていても安心ですよね。
また、折りたたんでコンパクトに収納できるのも、このサークルの魅力です。
フェレ友(フェレット友達)さんがこのサークルを持っていたのですが、持ち運びも簡単で優れものだと思いました。
このフェレ友さんは、実家に帰省する時にもこのサークルを活用しているようです。
慣れない場所や、フェレットに慣れていない人が大勢集まる時にも、人間とフェレットがストレス無く過ごせるアイテムです。
飼い主さんの都合でフェレットを室内で放牧できない時は、こうした妥協案も考えておくと、「フェレットに申し訳ない」という罪の意識も和らぐのではないでしょうか。
外泊や旅行に備えよう

一人暮らしで親元を離れて暮らしていると、時に身内の方の不幸などで突然家をあけなくてはならなくなることも考えられます。
そんな時に備えて、あらかじめフェレットを預かってくれる友人やペットホテルを調べておきましょう。
ペットホテルを探しておく
フェレットを預ける方法としては、地域によって違いはあるものの、ペットホテルやフェレット専門店のお預かりサービスを利用するのが一般的です。
中には室内で自由にさせてくれるホテルもあり、利用を検討する際は事前に下見をしておくと安心できます。
専門店の場合、料金は1匹1泊2日で3,000円から8,000円ほどが相場で、基本的にはケージでの預かりになりますが、常にスタッフの目が届くため安全面でも信頼できます。
実際に利用した飼い主の声では、預けている間に遊ばせてもらえる時間もあり、体調を崩すこともなかったと報告されています。
普段からフードの購入や交流で専門店を利用しておくと、預ける時に店員との信頼関係が築けるため、いざというときにも安心して任せられるでしょう。
預ける友人はフェレットに慣れている人がベスト
私はフェレット飼育歴8年ですが、以前友人から4匹を預かった際、その活発さに驚かされ毎日が大騒ぎでした。
フェレットは環境の変化に強く体調を崩すことは少ないものの、慣れていない人には速い動きや行動が負担になりがちです。
一方で飼育経験者なら危険やトラブルを理解しているため冷静に対応でき、むしろ楽しむ余裕もあります。
近所にそうした人がいない場合は、ブログやSNSを通じて「フェレ友」を作るのも有効です。
実際に私もブログで出会った仲間と交流し、相談や預け先として助け合えました。
フェレ友は単なる預け先にとどまらず、悩みや喜びを共有できる心強い存在となり、フェレットとの暮らしをより豊かにしてくれます。
自宅に通ってもらうという方法も
多頭飼いで、フェレット達を移動させるのが困難な場合もあるかもしれません。
30匹以上のフェレットを飼っていたフェレ友さんは、家族旅行をする際にフェレット専門店に全員預けましたが、さすがに移動も費用も大変だったらしく、翌年から親族や友人の方に自宅の鍵を預けてお世話をしてもらっていたようです。
住宅事情などもあって預かることはできないけれど、必要最低限のお世話をしても良いと思ってくれるような方がいたら、思いきって自宅ごと預けてしまうというのも良いかもしれません。
動物病院で預かってくれることも
フェレットを飼い始めたばかりで、ホテルや友達を探している余裕がないとか、近くに適当な預け先がないという場合は、動物病院に相談してみるのも一つの方法です。
病院には、たいてい入院する動物用のケージがあります。
フェレットを診てくれる病院なら、当然フェレットの扱いには慣れているので、短期間であれば預かってくれる可能性もあります。
私が通っていた動物病院では、1泊3,000円ほどでフェレットを預かっていました。
ただし、あくまでも病院なので、近くのケージに病気の動物がいることもありますし、ペットホテルやフェレ友のように、室内で遊ばせてもらえるかどうかは難しいところです。
あくまで非常時の場所として押さえておくのが良いでしょう。
思いきって一緒に連れて行ってしまう
飼い主さんが自家用車で移動できるなら、いっそのことフェレットを一緒に連れて行ってしまうのも一つの方法です。
若いフェレットであれば、多少長い移動でも元気に過ごすことができます。
フェレットが休める大きめのハードキャリーや、給水ボトル、フードなどの必需品と、先ほどお話ししたサークルなどがあれば、あとは飼い主さんや周りの事情が許す限り、一緒に連れて行くことに不都合はほとんどありません。
旅行時にフェレットを連れて行く場合の注意点

移動中のストレス対策
フェレットは好奇心旺盛ですが、環境の変化に敏感な動物です。
旅行に連れて行く場合、まず大切なのは移動中のストレスを最小限にすることです。
ハードキャリーを使用し、内部にタオルやハンモックを入れて安心できる空間を作りましょう。
また、車内の温度管理も重要です。
直射日光が当たる場所にキャリーを置かないようにし、エアコンで温度を一定に保ちます。
移動時間が長いときは、途中で車を停めて水を与えたり、短時間だけサークルで休ませたりすると安心です。
宿泊先での工夫
宿泊先によってはペット可のホテルや旅館もありますが、フェレットの受け入れをしていない場合も多いので事前確認が必須です。
ペット可であっても、フェレットを室内で自由にさせるのは危険です。
サークルや折りたたみ式のテントを持参し、部屋の一角を安全な遊び場として確保すると安心できます。
寝るときは必ずケージかキャリーに戻して、誤食や脱走を防ぎましょう。
フェレットと一緒に旅行するメリットとデメリット
一緒に連れて行く最大のメリットは、飼い主と離れず安心して過ごせることです。
ペットホテルや知人に預けるストレスを避けられる点も魅力です。
しかしその一方で、移動中の体調変化や宿泊先の制限など、デメリットも存在します。
特に高齢のフェレットや持病がある場合は、連れ歩くよりも信頼できるペットホテルや病院に預けた方が安全です。
旅行スタイルやフェレットの性格に合わせて、最適な方法を選ぶのが大切です。
一人暮らしのフェレットの飼い方!【まとめ】
一人暮らしでフェレットを飼うには、普段の生活に加えて急な外泊や旅行時の対応を考えておくことが大切です。
ペットホテルや友人、病院への預け入れに加え、一緒に連れて行く方法も選択肢の一つ。
事前の準備と工夫で、どんな状況でもフェレットを安心して守れる環境を整えましょう。