大切なハムスターとのお別れでは、火葬だけでなく「土葬」という選択肢もあります。
ではハムスターを土葬する場合の具体的な方法や掘るべき深さ・そして臭いは気になるのかなど土葬やプランターを利用した埋葬方法、そして法律や地域ルールに注意しながら心を込めて供養する方法を解説します。
ハムスターの土葬のやり方

ハムスターが旅立ったあと、最期のお別れとして土葬を選ぶご家庭も多いです。
自宅の庭や、プランターを利用した方法であれば自分の手で供養できるため、気持ちの整理にもつながります。
ここでは一般的な手順をまとめました。
安置と準備
亡くなった直後はすぐに埋葬せず、家族全員でお別れの時間を持ちましょう。
冬場であれば常温でも1〜2日安置できますが、夏場は傷みが早いため保冷剤を添えてください。
安置の間に箱や布などを用意して、落ち着いた気持ちで埋葬の準備を整えましょう。
埋める場所を決める
自宅の庭に埋める場合は、必ず50cm以上の深さで穴を掘ることが大切です。
浅いと野生動物に掘り返される可能性があります。
埋葬の手順
ハムスターを木箱や紙箱に寝かせ、好きだったおやつや小さなおもちゃを添えてあげても良いでしょう。
プランター葬の場合はそのまま土の上に寝かせ、やさしく土をかぶせてあげます。
布で包むと分解に時間がかかるため、避けるのが一般的です。
最後に土をしっかり盛り上げ、上から花や小石を置いて目印にすると良いでしょう。
埋葬後の過ごし方
お墓の上に花を植えれば、季節ごとに咲く花を眺めながらハムスターを思い出すことができます。
プランター葬であれば引っ越しの際に持ち運べるため、ずっとそばに置いておくことも可能です。
まずは自宅の庭や、許可が得られていて土葬が可能な場所を決まったら、土葬を行います。
私は自宅の庭に埋めましたが、気をつけてほしい点をいくつか上げながらお話ししていきたいと思います。
ハムスターのプランター葬のやり方

庭がないご家庭や賃貸住宅にお住まいの場合でも、プランターを使えば自分の手でハムスターを埋葬することができます。
引っ越しの際に一緒に持ち運べるのもメリットです。
ここでは具体的な手順を解説します。
プランターの準備
できるだけ深さのあるプランターを用意します。
素材はプラスチックよりも素焼きや陶器の方が丈夫で長持ちします。
底に穴がある場合はネットを敷き、鉢底石を数センチほど入れて水はけを良くしましょう。
埋葬の手順
プランターに腐葉土や園芸用培養土を10センチ程度入れ、その上にハムスターを安置します。
布や紙で包むと分解が遅くなるため、そのまま寝かせてあげるのが一般的です。
お気に入りのおやつや小さな木片を添えても構いません。その後、上から土をしっかりとかぶせて完全に埋めます。
埋葬後の管理
埋め終えたら、土の表面を軽く押さえて平らにし、花や草木を植えてあげると見た目も美しくなります。
多年草や小さな花を選ぶと、土を掘り返す必要がなく安心です。
もしカラスや小動物が気になる場合は、表面にネットを敷いておくと安全です。
プランター葬の注意点
ハムスターの土葬・プランター葬の注意点
土の深さはできるだけ深く
ハムスターの埋葬時の土の深さですが、とにかく深く掘って下さい。
野生動物に掘り返されてしまう危険性があるからです。
せっかくお別れした後に、その亡骸を奪われてしまうなど絶対にあってはならないことです。
少し大変だと思いますが、穴は最低でも50センチ以上は掘ってあげたほうがよいと思います。
もちろん深ければ深いほどいいです。
骨になるまで、そして自然にかえるまで、そっとしておいてあげたいですね。
ハムスターの土葬で臭いはする?
土葬を考えるときに気になるのが「臭いが出ないか」という点です。
ハムスターは小動物で体も軽いため、しっかりとした深さで埋葬すれば強い臭いが周囲に広がることはほとんどありません。
臭いが発生しやすいケース
- 夏場など気温が高い時期に浅く埋めてしまった場合
- 布やビニールで遺体を包み、分解が遅れてしまった場合
- プランター葬で土の量が少ない場合
これらの条件では分解が進む過程で臭いが漏れやすくなります。
臭いを防ぐ工夫
庭に埋める場合は50cm以上の深さを確保し、土をしっかりかぶせてあげましょう。
さらに盛り土をして上に石を置けば、動物に掘り返されるのも防げます。
プランター葬の場合は、可能な限り大きめのプランターを使い、腐葉土など通気性が良く分解を助ける土を選ぶと安心です。
時間とともに自然に還る
ハムスターは体が小さいため、自然に分解されるスピードも早いのが特徴です。
土葬直後に臭いを心配する方もいますが、正しく埋葬すれば数日で外に影響が出るようなことはありません。
花を植えるなどして、土を掘り返す必要のない形で供養してあげると良いでしょう。
ハムスターが土に還るまで何年かかる?
ハムスターの体はとても小さく、自然に分解されるスピードも比較的早いです。
ただし、埋葬する場所や土の環境によって年数は変わってきます。
庭に土葬した場合
庭の土は微生物やミミズなどが多く、分解が進みやすい環境です。
そのため、1〜2年ほどで骨だけの状態になり、3〜5年程度で完全に土に還るといわれています。
プランター葬の場合
プランターの土は自然の地面に比べて微生物が少なく、分解のスピードが遅くなります。
このため骨になるまで5〜10年かかることも珍しくありません。
とくに小さめのプランターや布で包んで埋葬した場合はさらに時間が延びます。
還るスピードを左右する要因
・気温や湿度(暖かく湿った環境ほど分解が早い)
・土の質(腐葉土や自然の土は分解が進みやすい)
・埋葬の方法(布や箱で覆うと分解が遅くなる)
大きめの石を置いて目印に
埋め戻した後は土を盛り上げておき、場所が分かるようにしておきましょう。
大きめの石を置いておくことがベストです。
避けたいのは「~のお墓」と書いた立て札をすることです。
「ここに亡骸が埋まっている」ことを宣伝することになってしまう為、墓標は自分達だけがわかるようにしておくことをおすすめします。
自宅の庭で土葬できるかどうか
ハムスターは小動物なので、自宅の庭で埋葬することは多くの地域で黙認されています。
ただし、自治体によっては「ペットの埋葬は禁止」「必ず火葬」と定めているところもあります。
特に都市部では条例や管理規約が厳しいため、事前に確認しておくことが安心です。
マンションや賃貸物件での注意点
集合住宅の敷地は共用部分であり、勝手に土葬することはできません。
マンションやアパートでは、管理会社や大家さんの承認が必要ですし承認が得られないことの方が多いです。
許可が得られない場合は、前述のプランター葬やペット霊園・火葬サービスの利用を検討しましょう。
違法にならないためのチェックポイント
ペットの遺体を「ごみ」として廃棄することは不適切であり、また一部自治体では法律違反になる可能性があります。トラブルを避けるためには、
- 自治体の生活衛生課に確認
- 管理者の了承
- 人目につかない場所に丁寧に埋葬
といった配慮が大切です。
ペット葬でハムスターを供養する方法

ハムスターが亡くなったとき、自宅での土葬やプランター葬以外に「ペット葬」を利用するという選択肢もあります。
ペット葬とは、専門の業者や霊園に依頼して火葬や埋葬をしてもらうサービスのことです。
小さなハムスターでも丁寧に扱ってもらえるため、安心して供養できます。
個別火葬と合同火葬
ペット葬の火葬には「個別」と「合同」の2種類があります。
- 個別火葬:1匹ずつ専用炉で火葬し、骨壺に収めて返してもらえます。手元供養やお墓を建てたい場合に向いています。
- 合同火葬:複数のペットと一緒に火葬し、骨は合同墓地に納められます。費用を抑えたい場合や、特別なお墓を望まない方に選ばれます。
ペット霊園や葬儀社の利用
全国にはペット霊園や専門の葬儀社があり、火葬車で自宅まで来てもらえる場合もあります。
読経やお別れ式など、人と同じような葬儀プランを選べることもあります。
ペット葬の費用目安
ハムスターのような小動物の火葬費用は地域や業者によって異なりますが、
- 合同火葬:5,000円前後〜
- 個別火葬:10,000〜20,000円程度
が一般的です。
ペット葬を選ぶメリット
- 自宅に庭がなくても安心して供養できる
- 法律や管理規約を気にしなくて良い
- 火葬後に骨を残せるので、手元供養や納骨が可能
ハムスターの土葬やプランター葬も心のこもった供養ですが、衛生面や住環境の都合で難しい場合には、ペット葬を利用するのも立派な選択肢です。
FAQ|ハムスターの土葬・プランター葬に関するよくある質問

ハムスターを土葬する方法【まとめ】
ハムスターを土葬するには、深さ・場所・ルールへの配慮が欠かせません。
庭やプランター、霊園など家族に合った形で最期を見送ることが大切です。
ぜひ他のペット記事も参考にしながら、後悔のないお別れをしてください。