
グッピーの健康な飼育に欠かせないのが「餌の与え方」です。
グッピーの餌の頻度は1日に何回あげればいいの?量はどのくらい?餌の種類は?など、意外と悩むポイントが多いですよね。
この記事では、グッピーに適した餌の頻度や量、形状の違い、与えすぎによるトラブル回避のコツ、さらにライフステージ別の注意点まで、やさしく解説します。
グッピーの餌の頻度|成長段階別に解説
グッピーへの餌を与える頻度は1日に1-2回程度ですが稚魚と成魚では異なります。
餌を与える頻度は、毎日同じ時間・頻度にします。
グッピー達もタイミングを覚えて、水面によってくるようになります。
その際水槽をコツコツと軽くノックしていると、それが合図で上がってくるようになります。
とっても可愛いので、是非やってみてください。
体の大きさや消化能力、栄養の必要性が違うため、それぞれの成長段階に応じた対応が大切です。
稚魚の場合

グッピーの稚魚は非常に小さく、成魚用の餌をそのまま与えても口に入りません。
生後間もない時期は、1日に3〜4回ほどの頻度で、極小の人工飼料やブラインシュリンプを与えましょう。
成長を促すためにエネルギーをたくさん必要とするため、少量ずつこまめに与えるのがポイントです。
水質悪化を防ぐために、食べ残しがないかの確認とこまめな掃除も忘れずに。
若魚(生後1ヶ月〜3ヶ月)

この時期のグッピーは、徐々に大人の体に近づいていきます。
餌の回数は1日2回程度に減らしても問題ありませんが、まだ成長期なので高タンパク・高栄養の餌を意識すると良いでしょう。
餌の粒のサイズも成魚用に近づけていきながら、消化しやすいフレークや顆粒を使うとスムーズに移行できます。
成魚(3ヶ月以降)

この段階では体も成熟しており、通常の1日1〜2回の給餌が適切です。
食べすぎや肥満に注意しながら、ヒレの発色や繁殖目的に応じて餌の種類を選びましょう。
日々の健康チェックとして、餌の食いつきや糞の状態にも気を配ってください。
老魚(1年半〜)
グッピーの寿命は平均2〜3年程度。老魚になると代謝が落ち、消化機能も弱くなります。
1日1回でも十分な場合が多く、餌の量も少なめに調整します。
あまり食べない日があっても無理に与えず、様子を見ながら柔らかく消化に良い餌を使ってください。
長生きさせるには、無理のない給餌が重要です。
グッピーの餌の適切な量は?

適切な量はというと、2-3分で食べきれて、お腹が少し膨らむ程度です。
適切な量以上に餌を増やしたいときは、頻度を増やすようにしましょう。
複数で飼育している方が多いと思うので、すべての個体が十分食べられているかも観察してくださいね。
グッピーに餌を与える際の注意点

餌を与える時に、最も注意するべきことは、「与えすぎ」です。
グッピーは自然界ではいつも餌を食べられるわけではありません。
通常飢えた状態で生活しています。
そのため多すぎる餌はグッピーにとって、少ないことよりも健康を害することに繋がってしまいます。
それを確認する方法は、下記の3つあります。
肥満
肥満になると水の中で浮きづらく、泳ぎづらくなるため、生活が困難になります。健康にも問題が生じます。
肥満だと思ったら腹水病のこともありますので注意が必要です。
水質悪化
水質悪化は、臭いや水面に油膜ができることで確認できます。
水質が悪化することにより、病気になりやすくなったり、酸素量が減って酸欠になったりするリスクも出てきます。
糞
糞には餌の色が付きやすいので、餌の色と同じようなものなら通常問題ありません。
長さは2-3cm程度です。
餌の量が多く、消化不良になっている場合は白い糞になります。
この糞はガスを含むため、水中で浮いていることがあります。
稚魚を飼育している場合など、成長に合わせて必要な量も変化していきます。
定期的にじっくり観察し、餌の量が適切か確認してください。
*腹水病:細菌が原因でお腹に水が溜まり、パンパンに膨れる病気。
グッピーの餌の種類は?

与える餌はどんな種類があるのでしょうか?
人工的な餌には、下記のように大きく分けて二つの形状があります。
顆粒タイプ
浮上性で、次第にゆっくり沈んでいきます。
ゆっくり沈むため、後から来たグッピーにも餌が回りやすいです。
水を吸収しやすいので、消化しやすいタイプです。
フレークタイプ
浮上性で、水に溶けていくタイプです。
大容量の製品が多い様です。
底に餌が溜まりませんが、水質汚染には繋がります。
適切な量の餌を入れられているか注意が必要です。
この2つの形状は、極小サイズの商品もあります。
稚魚を飼育している際は、そちらを選ぶといいでしょう。
グッピーは雑食性で好き嫌いすることが少なく、餌選びで苦労することはあまりありません。
繁殖させたい方やヒレの鮮やかさを重視する方は、グッピー専用の餌を使用したほうがいいです。
繁殖やきれいなヒレには、適切な栄養バランスであることが重要だからです。
グッピーの餌の頻度は?【まとめ】
グッピーの餌やりは「1日1〜2回・2〜3分で食べきれる量」が基本です。
稚魚は回数多め、老魚は控えめにするなど、成長段階によって調整が必要です。
餌の種類も顆粒・フレークなど特徴を理解して使い分けましょう。
餌の与えすぎは肥満や水質悪化の原因になります。かわいいグッピーたちに、ちょうど良いご飯で長生きしてもらいましょう!