グッピーの水温は何度が理想?夏・冬の管理方法と注意点を解説」

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グッピーは丈夫で初心者にも人気の熱帯魚ですが、健康を維持するには水温管理が欠かせません。

特に日本の夏と冬は水温の変動が大きく、放置すると体調を崩す原因になります。

この記事では、グッピーに適した水温と、夏・冬の管理方法、注意点についてわかりやすく解説します。

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目次

グッピーの水温の最適解を原産地から知る

ショップで見かけるグッピーは基本的にすべて改良品種なので、野生のグッピーというのは想像しにくいかもしれませんが、もともとグッピーは南米北部に生息するメダカの仲間です。

流れの緩やかな河川に生息しています。

そういった場所の水温は、だいたい23~26度ほど。

つまり、グッピーの適温はこの範囲ということになります。

販売されているグッピーはドイツ、東南アジア、日本のいずれかで繁殖されたものなのですが、どこのブリーダーもこの適温の範囲で水温を管理しています。

東南アジアはもともと気温の高い地域なので、屋外の池でもグッピーの適温が保てるため、大量に養殖できるのです。

ドイツや日本は室内で水温を管理が必須です。

そのため、ショップで購入したグッピーもこの水温で管理するよう心がけましょう。


グッピーの水温計測方法

グッピーの健康を守るうえで、水温の正確な計測はとても重要です。

水温計は水槽の状態を把握するための「目安」ではなく、毎日の健康管理に欠かせない道具です。

水温計の種類と特徴

グッピー飼育で使える水温計には、大きく分けて3種類があります。

  1. デジタル式水温計
    表示が見やすく精度が高いのが特徴です。水槽外に設置するタイプと、水中センサー式があります。水温変化をリアルタイムで確認できるため、夏や冬の温度管理にも便利です。

  2. アナログ式(水中設置タイプ)
    昔ながらの棒状水温計で、安価で壊れにくいのが利点です。水中に沈めることで、直接的な水温を測定できます。

  3. 外貼り式シールタイプ
    水槽外面に貼るだけの簡易タイプです。簡単ですが外気の影響を受けやすく、精度はやや低めなので補助的な使い方がおすすめです。

設置位置のコツ

水温計はどこに設置しても同じ、というわけではありません。正確な数値を得るためには、以下の点に注意しましょう。

  • ヒーターやフィルターの排出口付近を避ける(局所的に温度が高くなるため)
  • 水槽中央部や魚がよく泳ぐ位置に近い場所に設置する
  • 複数のヒーターやフィルターを使っている場合は、それぞれの対角線上にも設置して温度ムラをチェックする

計測頻度の目安

グッピーは急な水温変化に弱いため、こまめな確認が大切です。

  • 夏・冬:1日2回(朝と夜)計測
  • 春・秋:1日1回計測(気温差が大きい日は朝晩2回)
  • 水換え時:必ず水換え用の水温も測定し、本水槽との温度差を2度以内に調整する

異常があったときの対応

  • 急な高温:エアコン、冷却ファン、浮かべた保冷ペットボトルで徐々に下げる
  • 急な低温:ヒーター、保温材、発泡スチロールカバーで徐々に上げる

水温計は「設置したら終わり」ではなく、日々の観察とセットで使う道具です。

数値の変化から異常を察知すれば、病気の早期発見にもつながります。

グッピーの夏場の温度管理方法

熱帯魚の温度管理が大変なのは夏場

実は、グッピーをはじめとする熱帯魚の管理が大変なのは夏場です。

熱帯魚というと温めるイメージがありますが、夏はむしろ冷やさなければいけないのです。

エアコンで温度を下げるしかない

基本的には、部屋ごとエアコンで温度を下げるしかありません。

水槽の水面に風を当てることで水温を下げるファンなども売られていますが、夏場の高温には太刀打ちできません。

水槽用クーラーは設置方法が限定されていて、特にグッピーを飼育するような小型水槽では使いにくいと思います。

特に昼間に誰もいない部屋でエアコンをつけっぱなしにするのは気が引けますが、ペットを飼っている人の宿命だと思って、エアコンを使いましょう。

春と秋もエアコンを使うべき

私は、真夏だけでなく春と秋もエアコンを使うべきだと思っています。

電気代の節約を考えたいところですが、春や秋は気温が不安定になり、魚の病気が出やすい時期です。

私の家では年間を通してエアコンを使用し、なおかつ水槽用ヒーターを使っています。

グッピーの冬場の温度管理は?

冬は水を温めなければいけませんが、これは簡単です。

水槽用ヒーター

ショップに行くと、水槽用のヒーターが各種販売されているので、使いやすいものを選んで使うといいでしょう。

逆に言うと、ヒーターで温める以外の対処法はありません。

ここで困るのは、グッピーを超小型水槽で飼育している場合です。

最近は手のひらに乗るようなサイズの水槽が販売されていて、見てくれはとてもおしゃれなのですが、フィルターやヒーターの設置が難しいという一面があります。

小型水槽用のヒーター

小型水槽用のヒーターもありますが、どうしてもヒーターを付けられない水槽を使っている場合、冬の間だけでもヒーターを設置できる水槽に移して飼うか、水槽ごと発泡スチロールの箱に入れ、爬虫類用の遠赤外線ヒーターで保温するといいでしょう。

ただし、この方法はメーカーが推奨している方法ではなく、水温もあまり安定しません。

個人的には、おしゃれな小型水槽は一時的に楽しむものと割り切って使い、普段はちゃんとしたスタンダード水槽を使用した方がいいと思っています。


水温が急変したときのリスクと応急対応とは?

グッピーは丈夫な魚ですが、水温が急に変わると体に大きな負担がかかります。

特に1日で3度以上の変化があると、免疫力が低下し白点病や尾ぐされ病などの発症リスクが高まります。

急変が起きた場合は、まず原因を取り除きましょう。

夏なら直射日光やエアコン停止が、冬ならヒーターの故障が原因になりやすいです。

応急対応としては、夏場は扇風機や冷却ファンで水面に風を当て、冬場は予備のヒーターやカイロ、発泡スチロールで水槽を囲うことで一時的に温度低下を防げます。

応急処置後は、必ず安定した温度管理方法を整え、再発を防ぐことが大切です。

水温調整でお湯や冷水、氷を使うのはNG

水温を急に変えると、グッピーは強いストレスを受けます。

特にお湯や冷水での水替え、氷を直接入れる方法は以下のリスクがあります。

  • 急変によるショック死
    急激な温度変化はグッピーの体調に大きな負担をかけ、最悪の場合命に関わります。

  • 水質変化によるトラブル
    お湯を使うと水道管や給湯器の金属成分が溶け出す可能性があり、冷水や氷では溶存酸素量や水質が急変します。

  • 局所的な温度差
    氷を直接入れると氷の周りだけ極端に冷えて、そこに魚が近づくと低温ショックを起こすことがあります。

正しい水温調整方法

水温を上げたい場合はヒーター、下げたい場合は冷却ファンやエアコンなどで時間をかけて徐々に変化させるのが基本です。

どうしても短時間で対処する必要がある場合でも、氷は直接入れず、ペットボトルなどに入れて密閉した状態で浮かべるようにします。

グッピーの適温は何度がいいの?【まとめ】

グッピーが快適に過ごせる水温は23〜26度で、日本では夏も冬も温度管理が必要です。

夏はエアコンや冷却ファン、冬はヒーターを活用し、一年を通して安定した水温を保ちましょう。

水温の急変を防ぐことが、長生きの秘訣です。

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