
メダカが産んだ卵が無精卵ばかりで困っていませんか?
せっかくの卵が孵化しないのはショックですよね。
実はオスの不在や相性だけでなく、水質や環境の不備も原因になることがあります。
本記事では原因と対策をわかりやすく解説します。
メダカの無精卵と受精卵の違いとは?

メスは繁殖の時期に無精卵を自分のお腹の中に宿します。
メスはオスとの交尾で刺激を受けて、無精卵を産み落とし、産み落とされた無精卵にオスが精子を振りかけて受精卵となります。
交尾していなくても、何かの拍子に無精卵を産み落とすこともあります。
この無精卵と受精卵の違いについては、もちろん卵が受精できているか、受精できていないかですが、見た目にも違いがあります。
無精卵は白く濁っており、受精卵は透明で黄色味がかかっています。
他にも触った感触が違い、無精卵はぷにぷにと柔らかく、受精卵は張りがあり結構硬いです。
この様に、無精卵と受精卵には明確に判別できます。
無精卵ばかりの卵の中にも、もしかしたら有精卵が紛れているかもしれませんので、よく観察してみるといいでしょう。
メダカが無精卵ばかり産む原因

メダカが無精卵ばかり産んでしまう原因は何なのか、考えられる原因を解説します。
オスがいない
これ、意外な落とし穴になることもあります。
メダカ飼育初心者の方だと、ペットショップなどでオスメス混合のメダカを購入される方は多いと思います。
オスメス混合とはいえ、稀にオスばかり、メスばかりとなってしまっていることがあります。
メダカはメスのみでも卵を産むことができますが、飼育容器内にメスしかいなければ、当然ながら無精卵ばかり産んでしまうことになります。
メダカのオスメスは、体形、背びれ、尻びれで簡単に判別ができます。
オスはスリムで細長い体形で、背びれには切り込みがあり、尻びれは大きく四角い形をしています。
対してメスはお腹がぷっくりと膨れて丸みがあり、背びれには切り込みはなく、尻びれはオスに比べ小さく、尾に向けて細くなっています。
メダカ同士の相性が悪い
メダカにも相性があります。
メダカはオスとメスがいれば、必ず交尾をして受精卵を産んでくれるわけではありません。
相性によっては交尾が上手くいかない、精子を上手く卵にかけられないなど、無精卵ばかりとなってしまう原因になることもあります。
メダカがまだ成熟できていない
メダカの体がまだ成長段階かもしれません。
メダカが成熟できていないと、生殖機能が未発達で繁殖活動が上手くいかないことがあります。
水温が繁殖に適していない
メダカはおおよそ20〜28℃の水温で最も活発に繁殖します。
水温が低すぎると繁殖行動自体が鈍り、オスがメスにアプローチしなくなるため無精卵が多くなります。
逆に水温が高すぎても体力を消耗し、卵の質が落ちる原因になります。
特に春や秋など水温が変動しやすい季節は、ヒーターや日よけを使って安定させる工夫が必要です。
水質の悪化によるストレス
アンモニアや亜硝酸などの有害物質が蓄積したり、コケや汚れが多い環境では、メダカは強いストレスを受けます。
ストレスを感じると繁殖活動が抑制され、受精そのものが行われなくなり、結果的に無精卵ばかりになるケースがあります。
定期的な水換えとろ過の維持がとても重要です。

照明や隠れ場所の不足
日照や照明時間も繁殖に大きく関係します。
メダカは日照時間が長い夏場に繁殖が活発になり、逆に短日では繁殖意欲が下がります。
屋内飼育の場合は人工照明で1日12〜14時間ほど光を確保してあげましょう。
また、水草や隠れ場所がないと落ち着かず、交尾行動がスムーズに進まない場合があります。
自然に近い環境を意識することが大切です。
メダカが無精卵ばかり産むことへの対策

前述の無精卵ばかり産んでしまう原因に対する対策を紹介します。
まずは、ご自分の飼育容器の中にきちんとオスとメスが揃っているか、今一度確認しましょう。
オスメス揃っていても卵が無精卵ばかりの場合は、今飼育容器内にいるオスと、別のオスの個体を入れ替えてみましょう。
相性のいいペアができれば受精卵を産んでくれます。
飼育容器内にオスメス1ペアのみ残すことで、相性のいいペアを探しやすくなります。
メダカの体が成熟できていないことが原因である場合は、時間が解決してくれるので焦らず待ちましょう。
メダカが無精卵ばかり産む【まとめ】
メダカの卵が無精卵ばかりになる原因は、オスの不在や相性だけでなく、水温や水質など環境要因も大きく影響します。
相性の良いペアを見つけると同時に、快適な環境を整えてあげることが孵化への近道です。