
メダカが突然くるくる回ったり、ドリルのように体を回転させたりすると、「病気なのでは?」「このまま死んでしまうのでは?」と心配になりますよね。
結論からいうと、メダカがくるくる回る原因は一つではありません。
オスがメスの周囲を泳ぐ求愛行動のように心配の少ないケースもあれば、水温・水質などの環境変化や体調不良などが関係している可能性もあります。
特に、1匹のメダカが自分の体を軸にしてドリルのように横回転している場合は、単なる求愛行動とは動き方が異なります。
ただし、「ドリルのように回る=特定の病気」と泳ぎ方だけで判断することはできません。
回り方だけでなく、水温や水質、水流、呼吸の様子、体表の異常、体をこすりつけていないか、ほかのメダカにも異変がないかなどを一緒に確認することが大切です。
この記事では、メダカがくるくる回る・ドリルみたいに泳ぐ原因から、横回転など泳ぎ方による違い、確認するポイント、対処法まで詳しく解説します。
メダカがドリルみたいにくるくる横回転するのはなぜ?

「メダカがドリルみたいに泳いでいる」と感じる場合、まずどのような回り方をしているのか観察してみましょう。
同じ「くるくる回る」でも、1匹のメダカ自身が回転する場合と、水槽内を円を描くように泳ぐ場合では動きが違います。
また、オスがメスの周囲を回る求愛行動とも区別して考える必要があります。
ドリルのような横回転とぐるぐる泳ぐ動きは違う
ドリルのような回転とは、メダカ自身の体を軸にして、体が横方向へくるくる回転しているように見える状態です。
一方、水槽の壁に沿って泳いだり、同じ場所を円を描くように泳いだりしている場合は、メダカ自身が体軸を中心に回転しているわけではありません。
「横回転している」と感じたときは、まずこの違いを確認しましょう。
体そのものが回転している場合は、普段通りに姿勢を保って泳げているか、回転以外の異変がないかも観察します。
オスがメスの周りを回るなら求愛行動の場合もある
オスのメダカがメスの周囲をくるくる泳いでいる場合は、求愛に関連した行動の場合があります。
この場合は、1匹のメダカ自身がドリルのように回転しているわけではありません。
「別のメダカの周りを泳いでいる」のか、「自分自身が横回転している」のかを見ると区別しやすくなります。
求愛と思われる行動で、ほかに異常がなく普段通り元気に泳いでいるのであれば、すぐに病気と判断する必要はありません。
ドリル回転だけでは病名を特定できない
メダカがドリルのように回っていると、「寄生虫?」「白点病?」「細菌感染?」などと心配になるかもしれません。
しかし、回転するという行動だけから特定の病名を判断することはできません。
病気などの異常を考える場合には、体表に変化がないか、呼吸や食欲に異変がないか、底や水草などに体をこすりつけていないかなど、ほかの症状も合わせて観察する必要があります。
泳ぎ方だけを見て病名を決めつけ、すぐに薬を使うのではなく、まずメダカと飼育環境の両方を確認しましょう。
メダカがくるくる回るときに最初に確認すること

メダカが突然くるくる回り始めたら、慌てて薬浴などを始める前に、いつから・どのように回っているのかを確認します。
次のような項目をチェックしてみましょう。
| 確認すること | チェックポイント |
|---|---|
| 回り方 | 体そのものがドリル状に横回転しているか、円を描いて泳いでいるか |
| 水換え | 水換え直後から始まっていないか |
| 水温 | 急激な変化がなかったか |
| 水質 | 普段と大きな変化がないか |
| 水流 | 強い水流に流されていないか |
| 呼吸 | 普段と違う様子がないか |
| 体表 | 白い点や傷など、普段と違う部分がないか |
| こすりつけ | 底や水草などに体をこすっていないか |
| ほかのメダカ | 複数匹に同じ異変が出ていないか |
特に重要なのが、「回り始める直前に何か変わったことがなかったか」です。
水換えや水槽への導入、気温の変化、フィルターなどの設備の状態といった直前の出来事を振り返ると、原因を考える手掛かりになります。
また、1匹だけがおかしいのか、複数匹に同じ異変が出ているのかも確認しておきましょう。
メダカがくるくる回る主な原因

メダカがくるくる回る原因は一つではありません。
そのため、「この泳ぎ方ならこの病気」と単純に判断するのではなく、メダカの状態と水槽環境の両方から原因を考えることが大切です。
水質や水温の急激な変化
まず確認したいのが、水質や水温など飼育環境の変化です。
特に水換え直後や新しくメダカを水槽へ導入した直後に異変が始まった場合は、環境が急激に変化していなかったか確認しましょう。
水換えでは、新しく入れる水と水槽内の水に大きな温度差がないかなどを確認します。
新しいメダカを迎えた場合も、元の環境から急激に変化させないよう水合わせを行うことが大切です。
ただし、「回っているから水が悪い」と決めつけて、原因が分からないまま何度も大量の水換えをするのは避けましょう。
酸素供給や高水温など飼育環境の問題
水温が高くなっている場合や、フィルター・エアレーションなどの設備に問題が起きている場合には、水槽全体の環境を確認します。
メダカの呼吸の様子や、ほかの個体にも同じような異変が出ていないかも見てみましょう。
複数匹の様子が突然おかしくなった場合には、個体ごとの病気だけではなく、水槽全体に共通する原因がないか確認することが重要です。
ただし、くるくる回るという行動だけで酸欠だと判断することはできません。
強すぎる水流
フィルターの吐出口付近など、特定の場所でメダカが回っている場合には、水流も確認してみましょう。
強い流れに押されて姿勢を崩しているのであれば、自分からドリル状に回転している状態とは異なります。
フィルターの吐出口の向きや水流の強さを確認し、メダカが普段通り泳げる環境になっているか見直します。
新しい環境によるストレス
新しく迎えたばかりのメダカは、それまでとは異なる環境に入ることになります。
そのため、導入直後に普段とは違った泳ぎ方をしている場合には、新しい環境への変化も考慮します。
ただし、「そのうち慣れるだろう」と決めつけるのも注意が必要です。
水合わせ、水温、水質、水流などに問題がないかを確認し、異常な泳ぎ方が続く場合にはほかの症状も観察しましょう。
病気や寄生虫などによる体の異常
メダカがくるくる回る場合、体調不良や病気などが関係している可能性も考えられます。
ただし、回転していることだけで特定の病気と判断することはできません。
体表に白い点など普段と違う変化がないか、体を底や物にこすりつけていないか、食欲や呼吸に変化がないかなども観察しましょう。
病気を疑う場合は、一つの行動だけではなく複数の症状から判断することが重要です。
個体の衰弱やバランス異常
力なくふらふらしながら回っている場合は、正常に姿勢を維持できていない可能性があります。
このような状態では、元気に泳ぎながら円を描いている場合とは分けて考えたほうがよいでしょう。
ただし、泳ぎ方だけから「病気がかなり進行している」「もう手遅れ」と判断することはできません。
ほかの症状や飼育環境も確認しながら、慎重に状態を観察しましょう。
回り方から確認するメダカの状態

「くるくる回る」といっても、実際の泳ぎ方はいくつかあります。
どのように回っているのかを観察すると、次に何を確認すればよいのか考えやすくなります。
ドリルのように横回転する
メダカ自身が体軸を中心にしてドリルのように横回転している場合は、まず普段通りに姿勢を維持できているか確認します。
回転が一時的なのか繰り返しているのか、ほかに体をこする・食欲がない・体表がおかしいなどの変化がないかも見てみましょう。
同時に水温や水質、水流など水槽環境も確認します。
「ドリルみたいに泳いでいる」という症状だけでは原因を一つに絞れないため、ほかの異変を探すことがポイントです。
水槽内をぐるぐる円を描いて泳ぐ
水槽の壁に沿ったり、一定の範囲をぐるぐる泳いだりする場合は、体そのものが横回転している状態とは区別します。
元気に泳いでいて一時的に見られるのか、それとも長く同じ動きを繰り返しているのか観察してみましょう。
また、水流の影響を受けていないか、水換えや導入直後ではないかなども確認します。
ふらふらしながら回る
力なくふらつき、姿勢をうまく保てないまま回る場合には注意して観察しましょう。
正常に泳げない状態が続いている場合は、メダカ自身の状態だけでなく、水温・水質など飼育環境も確認します。
ほかのメダカまで同じような状態になっている場合には、水槽全体に共通する原因がないかを優先して探しましょう。
回りながら体をこすりつける
くるくる回るだけでなく、水槽の底、水草、流木などに体を繰り返しこすりつけている場合は、体表に刺激や違和感が生じている可能性も考えます。
この場合は、白い点などの体表の変化がないか、ほかのメダカにも同じ症状が出ていないか確認しましょう。
体をこすっているからといって白点病と断定するのではなく、外見上の変化なども含めて判断することが大切です。
1匹だけ?複数のメダカがくるくる回る場合の違い

原因を考えるときには、「何匹に異変が出ているのか」も確認します。
1匹だけの場合と複数匹が同時におかしくなった場合では、優先して確認したいポイントが変わります。
1匹だけ回っている場合
1匹だけがくるくる回り、ほかのメダカが普段通り泳いでいる場合は、その個体を詳しく観察します。
体表に変化がないか、体をこすっていないか、食欲や呼吸に異変がないかなどを確認しましょう。
ただし、1匹だけだから水槽環境には問題がない、と断定することはできません。
水温・水質・水流なども合わせて確認します。
複数匹が同時におかしくなった場合
複数匹のメダカが同じタイミングで異常な泳ぎ方を始めた場合は、水槽全体に共通する原因について優先して確認しましょう。
水温や水質に急激な変化がなかったか、フィルターなどの設備が正常に動いているか、水換え直後ではないかなどを確認します。
複数匹に異変があるからといって特定の感染症だと決めつけず、まず全個体に共通する環境をチェックすることが大切です。
メダカがくるくる回るときの対処法

メダカがドリルのように回っていると、すぐに何か治療をしなければと思うかもしれません。
しかし、原因が分からないまま塩浴や薬浴を行うのではなく、まずメダカの状態と水槽環境を確認しましょう。
まず水温・水質・設備を確認する
最初に、水温や水質に普段との大きな違いがないか確認します。
フィルターやエアレーションなどを使用している場合は、設備が正常に動いているかもチェックしましょう。
同時に、ほかのメダカが普段通り泳いでいるか観察します。
何か異常を見つけた場合は、その原因に応じて飼育環境を整えていきます。
水換え直後なら急変がなかったか確認する
水換え直後からメダカがくるくる回り始めた場合は、水換え前後で環境が大きく変化していなかったか確認します。
新しく入れた水との温度差など、普段と違った点がなかったか振り返ってみましょう。
助けようとして短時間に何度も水換えを繰り返すと、さらに環境を変化させる可能性があります。
現在の状態を確認したうえで対応することが大切です。
強い水流が当たっている場合は調整する
フィルターの吐出口付近などでメダカが流されている場合には、水流を確認します。
吐出口の向きなどを調整し、メダカが無理なく泳げる状態になっているか観察しましょう。
水流から離れた場所でも自力で横回転しているのであれば、水流以外の原因についても確認します。
病気が疑われる場合は隔離を検討する
体表の異常など回転以外の症状もあり、病気が疑われる場合には、ほかのメダカの状態を確認しながら隔離を検討します。
隔離する場合も、水温などの環境を急激に変化させないよう注意しましょう。
隔離そのものが治療になるわけではないため、その後は観察した症状から原因を考えていきます。
塩浴・薬浴は原因や症状を確認して判断する
メダカの飼育では塩浴や薬浴が用いられることがありますが、「くるくる回っている」という理由だけで一律に行うものではありません。
特に薬を使用する場合は、観察した症状と薬の対象となる病気が合っているか、製品の用法・用量などを確認する必要があります。
原因不明のまま複数の対処を同時に始めると、その後の変化が何によるものなのか判断しにくくなることもあります。
まずは泳ぎ方以外の症状と飼育環境を確認したうえで、必要な対応を考えましょう。
メダカがくるくる回るときにやってはいけないこと

異常な泳ぎ方を見ると、飼育者は「早く何かしなければ」と焦ってしまいます。
しかし、原因を確認しないまま行った対処によって、メダカの環境をさらに変えてしまう場合があります。
回転しているだけで病名を決めつけない
ドリルのような横回転は目立つため、特定の病気だと思ってしまいがちです。
しかし、回転という行動だけでは原因を特定できません。
体表、食欲、呼吸、こすりつける行動など、ほかの変化も一緒に確認しましょう。
原因不明のまま薬を使わない
病名が分からないまま薬を選ぶのは避けましょう。
薬にはそれぞれ対象となる病気や使用方法があります。
薬浴を検討するときは、製品の説明を確認し、症状や使用対象に合ったものかを判断することが重要です。
慌てて水槽を全リセットしない
メダカがくるくる回ったからといって、すぐに水槽をすべてリセットする必要があるとは限りません。
水槽を大きく作り直せば、飼育環境も大きく変化します。
まず何が原因として考えられるのかを確認し、必要な対応を行いましょう。
短時間に環境を何度も変えない
水換えをして、さらに水温を変えて、塩を入れて、薬も使うというように、短時間で複数の変化を加えるのは避けましょう。
メダカにとって飼育環境が急激に変わること自体が負担になる可能性があります。
焦って対処を重ねるよりも、現在の状態と直前に起きた変化を確認することが大切です。
メダカがくるくる回るのを防ぐ飼育ポイント
すべての異常な泳ぎ方を予防できるわけではありませんが、日頃から安定した環境を維持することは大切です。
また、普段の泳ぎ方を知っていれば、「いつもと違う」という変化にも気付きやすくなります。
水温・水質を急変させない
水換えやメダカの導入時には、急激な水温・水質の変化を避けるようにします。
特に水換えでは、新しく入れる水との大きな温度差がないか確認しましょう。
新しくメダカを迎えるときも水合わせを行い、急に違う環境へ移さないことが大切です。
餌の与えすぎと過密飼育に注意する
餌を必要以上に与えると、食べ残しなどが水槽環境へ影響することがあります。
メダカの数と飼育容器の大きさにも注意し、過密な状態を避けましょう。
「たくさんいるからかわいい」という飼育者側の感覚ではなく、メダカが安定して生活できる環境を基準に考えることが大切です。
フィルターやエアレーションを確認する
フィルターやエアレーションなどを使用している場合は、普段から正常に動作しているか確認しましょう。
同時に、フィルターの水流が強すぎてメダカが流されていないかもチェックします。
季節による水温の変化にも注意し、水槽全体の環境を観察する習慣をつけておきましょう。
毎日泳ぎ方を観察する
異常に早く気付くためには、普段のメダカの様子を知っておくことが大切です。
泳ぎ方、食欲、呼吸、体表の様子などを日頃から見ておけば、小さな変化にも気付きやすくなります。
「いつから回り始めたのか」「その直前に水換えなどをしたか」といった情報も、原因を考える手掛かりになります。
メダカがくるくる回る・ドリルみたいに泳ぐ原因【まとめ】

メダカがくるくる回るときは、まずどのような回り方をしているのか確認しましょう。
オスがメスの周囲を泳いでいるのであれば求愛に関連する行動の場合がありますが、1匹のメダカ自身が体軸を中心にドリルのような横回転をしている場合は、同じ動きではありません。
ただし、ドリルのように回っているというだけで、特定の病気と判断することはできません。
水温・水質・水流などの飼育環境に問題がないか、体表の変化やこすりつける行動など、ほかの症状が出ていないか確認しましょう。
また、1匹だけに異変があるのか、複数匹が同時におかしくなっているのかも重要な確認ポイントです。
原因が分からない状態で薬浴や水槽の全リセットを行うのではなく、まず「どんな回り方をしているか」「直前に何が変わったか」「ほかにどんな異変があるか」を一つずつ確認することが大切です。