
白メダカを飼育していて「オスとメスってどうやって見分けるの?」と疑問に思う方は多いでしょう。
実は背ビレや尻ビレ、体の形に注目すれば簡単に判別できます。
この記事では初心者にもわかりやすく、白メダカのオスメスの見分け方を解説していきます。
白メダカのオスメスの見分け方

オスの特徴
白メダカのオスの見分け方は、背びれに注目してください。
オスの背ビレを見てみると、ギザギザと切れ込みが入っています。
メスは背ビレに切れ込みは入っていないので、背ビレの形でオスだと見分けることが出来ます。
尻ビレにも注目してみてください。
尻ビレが長めで、四角い形をしていると、オスです。
メスと比べてみると違いがわかるので、簡単に見分ける事ができます。
見比べてみることが結構重要です。
メスの特徴
白メダカのメスは、背ビレの形が丸くて切れ込みがないのが特徴です。
オスと比べてみると、尻ビレが短い。
ヒレが見えにくい場合は、体の形で判断することができます。
メスはオスと比べてみると、体のお腹あたりが丸くなっています。
子どものうちはヒレが小さく、見分け方は難しいかもしれません。
生まれてから3か月程で大きくなり、オスメスの見分けがつくようになります。
難しいときは、大人になった白メダカを見て、判別してみましょう。
とっても綺麗な白メダカたち。
どの子も同じに見えるけど、オスとメス、ちゃんと見分けることが出来るんです!
白メダカのオスとメスの行動の違い

白メダカは見た目のヒレや体型で判別できるだけでなく、行動にもはっきりとした違いが表れます。
観察に慣れてくると、動き方や他の個体への接し方からもオスメスを見分けやすくなります。
繁殖期のオスは積極的にアピールする
繁殖期になるとオスは活発になり、メスの周りを追いかけたり、ヒレを大きく広げて体を誇示するような動きを見せます。
これは自分の存在をアピールして、繁殖のチャンスを得ようとする行動です。
オス同士ではメスを巡って軽く小競り合いをすることもあります。
メスは落ち着いて泳ぎ、産卵に備える
一方メスはオスに追われても落ち着いた動きを見せることが多く、体力を消耗しすぎないように振る舞います。
産卵が近づくとお腹がさらにふっくらし、水草や産卵床の周囲を泳ぐことが増えるのも特徴です。
繁殖期以外は行動差が少ない
繁殖期を外れると、オスメスの行動の差はあまり目立たなくなります。
同じように群れて泳いだり、餌を探したりするため、初心者には見分けづらく感じるでしょう。
したがって、オスメスを判別するには繁殖期の行動も一つの目安として観察すると効果的です。
【性別見極めチャンス】白メダカの繁殖期はいつ?

白メダカのオスメスの見分けるには繁殖期が最も正確に判別するチャンスです。
ここでは白メダカの繁殖期はいつなのかについても解説します。
生後どれくらいから繁殖できる?
白メダカを含むメダカは、生まれてから 約3か月(90日前後) で性成熟に達します。
この頃からオスはヒレを広げてメスにアピールするようになり、繁殖行動が見られるようになります。
個体差はありますが、十分に成長して体格が整うと繁殖に参加できるようになります。
何歳まで繁殖可能?
メダカの寿命は平均で 1年〜2年半ほど ですが、繁殖力が盛んなのは 1年目から2年目前半 までです。
高齢になると卵の数や受精率が下がり、繁殖は難しくなります。
したがって、繁殖を期待できるのは生後3か月〜1年半程度までが目安となります。

繁殖期の季節は?
屋外飼育では、繁殖期は 春から秋(5月〜9月頃) に集中します。
気温が上がり、水温が 20〜28℃ 程度になると活発に産卵します。
特に梅雨時から夏場にかけては産卵数が多く、毎日のように卵を抱えるメスを見ることができます。
室内で加温飼育している場合は、水温と日照時間を人工的に調整すれば、冬でも繁殖を続けることが可能です。
ただし、自然のサイクルに近い方がメダカの体調管理はしやすいため、無理に年中繁殖させるより、春〜秋を中心に繁殖させるのがおすすめです。
繁殖期はどのくらい続く?
自然環境下では半年ほど(約5〜9月)が繁殖期です。
条件が整えばその間ほぼ毎日産卵し、1匹のメスが1シーズンで数百個の卵を産むことも珍しくありません。
白メダカのオスメスの見分け方|稚魚は判別不可?

稚魚のうちでオスメスを見分けるのは、難しいです。
子どもの小さいうちに、見分けるのは厳しいので、少し大きくなってから見分けましょう。
子どもの白メダカは、ヒレも体もとっても小さいです。
成長し、大人になったタイミングで見分けてみましょう。
白メダカのオスメスを見分けるメリットと活用方法

繁殖を計画的に行える
オスメスを見分けられると、繁殖を計画的に行えるようになります。
無闇にペアを組ませるのではなく、健康で体格の良いオスと、しっかり成熟したメスを選ぶことで、産卵の成功率が上がり、稚魚の生存率も高まります。
繁殖させたい時期に合わせてオスメスを分けて管理できるのも大きな利点です。
過密飼育を防げる
メダカは繁殖力が高く、気づかないうちに数がどんどん増えてしまうことがあります。
オスとメスを見分けて分けて飼育すれば、望まない繁殖を防げます。
結果的に過密飼育を回避でき、水質の悪化や病気のリスクを抑えることにつながります。

行動の違いを楽しめる
オスメスを意識して観察すると、行動の違いに気づけます。
例えば繁殖期には、オスがヒレを大きく広げてメスにアピールしたり、追いかけたりする様子が見られます。
単に「メダカを飼う」から一歩進んで、「行動観察を楽しむ」という飼育の醍醐味が増えるのも魅力です。
他のメダカのオスメスの見分け方との違いは?

今回は白メダカのオスとメスの違いについて解説しましたが、青メダカやヒメダカなど他のメダカのオスメスの見分け方と違いはあるのでしょうか?
基本的に、白メダカと他のメダカのオスメスの判別方法は大きく変わりません。
どの品種であっても背ビレの切れ込みの有無 や 尻ビレの形と長さ、そして 体型の違い が主な判別ポイントになります。
青メダカやヒメダカの場合も、オスは背ビレに切れ込みが入り、尻ビレが長く四角い形をしています。
メスは背ビレが丸く、尻ビレが短い傾向にあります。
また、メスは産卵期になるとお腹が丸くふくらむため、体型からも見分けやすくなります。
つまり、白メダカ特有の判別法というよりも、どの色や品種のメダカにも共通する基準を応用して見分ける形です。
違いがあるとすれば、白メダカは体色が真っ白で模様が少ないため、ヒレの切れ込みや体型の差が比較的わかりやすい点がメリットといえるでしょう。
ヒメダカや青メダカは体色が濃いため、光の当たり方や観察角度によってヒレの切れ込みが見えづらいこともあります。
白メダカは透明感のある白い体色が光を反射しやすいため、ヒレの形が観察しやすいという点で初心者にもおすすめの種類です。
白メダカのオスメスの見分け方【まとめ】
白メダカのオスメスはヒレや体型に注目すれば簡単に判別できます。
繁殖計画や過密防止、行動観察を楽しむためにも役立つ知識です。
他のメダカの品種にも応用できるので、ぜひ日々の飼育で活用してみてください。