フェレットの咳がケッケッ・カハカハと連続!病院に行く判断基準は?

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フェレットが連続してカッカッ、ケッケッと咳をする姿はとても心配になります。

咳は一時的なむせから病気まで原因が幅広く、判断が難しい症状です。

この記事では咳・くしゃみ・しゃっくりの違いを整理し、換毛期やトイレ砂アレルギーなど飼い主が対応できるケースと、動物病院に行くべき危険なサインを分かりやすくまとめました。

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目次

フェレットの連続する咳の原因

初めに、フェレットの咳の発作の原因を挙げてみます。

  • 風邪(インフルエンザを含む)
  • 換毛期の毛詰まり
  • トイレ砂に対するアレルギー反応
  • 餌を食べている時にむせた
  • 肺炎
  • 結核(ごく稀)
  • アリューシャン病
  • 気管支炎
  • 心臓に関連した病気
  • 肺への物理的な圧迫(腫瘍や事故など)
  • 唾液過多によるむせ(生後半年くらいまで)
  • フィラリア感染によるもの

咳だけでも、様々な原因がありますね。

いきなり動物病院に連れて行くというのも大げさな気がして、なかなか足が向かないかもしれません。

どんな咳の発作が危険なのかを、次の項目で見てみましょう。

飼い主が解決できるフェレットの連続する咳の原因

突然フェレットが咳の発作を起こした時、まずは原因に心当たりがないか、考えてみてください。

  • 最近トイレ砂を切り替えた
  • 餌を食べている最中に咳込んだ
  • 換毛期が始まっている

これらが思い当たる場合、飼い主さん自身で解決することが可能なこともあります。

トイレ砂を違う種類に切り替えた場合、そのトイレ砂の成分が原因で咳き込んでしまうこともあります。

元のトイレ砂に戻して様子を見て治るようであれば、トイレ砂のアレルギー反応が原因かもしれません。

また、お迎えしたばかりのベビー時代は、唾液の分泌が多くなりがちで、唾液が原因で咳が出ることもあります。

これは成長するにつれて治まってくるので心配要りませんが、頻繁に咳込むようなら、獣医さんに相談してください。

餌の大きさ調節で改善するかも

餌を食べている時にむせるように咳き込む時は、餌のかけらが喉について、一時的にむせた可能性があります。

バイトなどを与えてみて治まるようであれば、これも心配いりません。

うちのフェレットは、時々、餌が上顎にくっついて取れなくなってしまうことがありました。

フェレットの小さな口に対して、餌は意外と大きいものが多いので、何度も繰り返すようであれば、フードカッターで少し砕いて与えるのも良いと思います。

ペット専用ではありませんが、800円ほどで手動の簡単なフードカッターが販売されていて、私はそれを利用して、1回分ずつ砕いていました。

手動なので音も静かだし、自分で大きさを調節できるので便利ですよ。

気を付けたいのは換毛期の咳の発作

フェレットは春と秋に換毛期を迎えます。

この時期の咳の発作は吐き気・嘔吐を伴うことがありますので要注意です。

私も何度か経験があるのですが、カッカッ、ケッケッという咳が出始め、なかなか止まらないなぁと思っていたら、そのうちフェレットのお腹が波打ちだし、やがて吐いてしまうのです。

この時、フェレットは落ち着きなくあちこち動き回ります。

フェレ友さんの家でも同じような話をよく聞きました。

中には、この時期に驚くようなウンチをするフェレットもいます。

フェレ友さんから初めて写真を見せられた時、私はそれがフェレットの尻尾だと思ったのですが、よく見たら、それはフェレットが飲み込んだ大量の毛がウンチとして出てきたものでした。

本当にフェレットのフサフサした尻尾のような毛の塊です。

換毛期は、ある日突然やってきます。

抱っこした時にやけに毛が抜けるなぁと思った頃には、既にフェレットは多くの毛を飲み込んでいる可能性があります。

小まめなブラッシングはもちろん、お風呂に入れて毛を洗い流してやったり、毛玉取りを1日数回舐めさせたりして、少しでも抜け毛を飲み込まないように気をつけてあげてくださいね。

ただし、針金を曲げた形状のスリッカーブラシを使っている場合、針金の先端に小さな丸い保護材(新しいボールペンなどのペン先に付いているようなもの)がきちんと付いていることを確認してください。

保護材が取れて針金が露出したスリッカーブラシを使うと、フェレットは痛がりますし、皮膚を傷つけてしまいます。

スリッカーブラシは換毛期の必需品ですが、定期的なチェックはしておいてくださいね。

フェレットの咳と他の呼吸音の違いを見極める

咳とくしゃみの違い

フェレットは咳とくしゃみを繰り返すことがありますが、音の違いを覚えておくと判断しやすくなります。

咳は「カッカッ」「ケッケッ」といった喉から絞り出すような音で、胸やお腹が波打つのが特徴です。

一方、くしゃみは「プシュッ」「ヘックシュン」と鼻から空気が出る音で、鼻水や鼻の乾燥を伴うことが多いです。

咳としゃっくり・逆くしゃみの違い

しゃっくりは「ヒクッヒクッ」と短い間隔で続きます。特にベビー期や食後に多く、数分で自然に治まることがほとんどです。

また、犬でよく見られる「逆くしゃみ」に似た症状がフェレットでも出ることがあります。

これは「ズーズー」と鼻を鳴らすような呼吸で、一時的に気道が狭くなっているだけで数十秒で収まるケースが多いです。

危険な呼吸音のサイン

  • ゼーゼーと喘鳴のような音がする
  • 呼吸が浅く、肩やお腹を大きく使っている
  • 咳と同時に泡状の唾液や血が出る

これらは肺炎や心疾患などの重症サインで、すぐに病院を受診する必要があります。

飼い主が「これは咳?くしゃみ?」と迷っているうちに症状が悪化してしまうこともあります。

咳・くしゃみ・しゃっくりなどの違いを理解しておくことは、診察時の説明にも役立ちます。

止まらないフェレットの咳の発作は動物病院へ

餌もトイレ砂も何も変えていないし、ベビーでもない。

換毛期でもないのに、咳が止まらない。

そんな時は早めに動物病院で診てもらってください。

肺や気管支、心臓、アリューシャン病、風邪など、咳の症状が出ることで疑われる病院が潜んでいる可能性もゼロではありません。

咳以外に気になる症状はないか、食欲はあるか、ウンチやオシッコに異常はないかをよく観察し、病院で説明できるようにしておいてくださいね。

フェレットも風邪をひく

人間と同じ哺乳類のフェレットは、人間同様、風邪をひいたり、インフルエンザに罹ったりします。

飼い主さんから風邪やインフルエンザがうつることもあるし、その逆もあります。

症状は、咳、くしゃみ、鼻水、発熱と、人間と全く同じです。

中には、鼻水は出ないが、鼻がカラカラに乾いているフェレットもいます。

フェレットは通常時でも38度くらい体温がありますが、それ以上に発熱すると、汗をかいて体温調節ができないため、とても危険です。

発熱がなくても、咳やくしゃみが連続することはフェレットの身体に負担を与えますし、くしゃみと鼻水が原因で鼻の軟骨が溶けてしまうこともあります。

溶けた軟骨は症状がおさまれば自然治癒しますが、鼻が曲がってしまい呼吸に影響を及ぼすこともあります。

高度な医療技術のある動物病院であれば整形手術を行うことができますが、手術費用は高額になります。

様子がおかしいと思ったら、放置せず、早めに病院へ連れて行きましょう。

アリューシャン病について

あまり聞き慣れない病名ですが、フェレットのようなイタチ科の動物に感染する病気だと言われています。

実際に知り合いのフェレットは、この病気で亡くなりました。

アリューシャン病はパルボウィルスの感染が原因で引き起こされる病気です。

パルボウィルスは、感染している動物の排泄物、血液、唾液からうつるとされています。

初期症状として、麻痺や、くしゃみ、咳などが見受けられます。

末期になるまで重い症状が出ないらしく、診断された時には効果的な治療法が見つからないことも多いため、この病気は早期発見、早期治療が望まれます。

ワクチンも開発されていないというのが、残念なところです。

軽い咳やくしゃみだと見過ごしてしまいそうですが、少しでも異変を感じたら、検査して対処したいですね。

フェレットの咳が連続で止まらない時の対応【まとめ】

フェレットの咳は「軽く考えていい場合」と「すぐ病院に行くべき場合」があります。

普段から呼吸音や咳の出方を観察し、異常を感じたら迷わず獣医師に相談しましょう。

飼い主が正しく見極めることで、フェレットの命を守ることができます。

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