
ハムスターにはちみつをあげてもいいのか迷う飼い主さんは多いはず。
人間の赤ちゃんには危険とされる食品なので不安になりますよね。
本記事では、はちみつを与えてもよいケースや注意点、適切な量や頻度をわかりやすく解説します。
ハムスターははちみつを食べられるの?

まず最初にハムスターははちみつを食べることが出来るのかということですが、冒頭でも書いたとおりあげても大丈夫ですし、あげたほうがいい場合もあります。
その場合とはハムスターが下痢をしたときです。
しかしそのままではなく、あげるときははちみつと砂糖をぬゆま湯に溶かしてあげて下さい。
ハムスターが下痢のときにはちみつは使える?

ハムスターが下痢になる原因
ハムスターが下痢になる原因は様々ありますが主な原因は牛乳やお菓子、または脂分の多い食べ物を摂りすぎで下痢になってしまうようです。
その他の原因としては寒い部屋で飼っているためお腹を冷やしてしまった、またはストレスで下してしまった、そして細菌、ウイルス、寄生虫なども要因の一つです。
ハムスターも人間と同じでお腹を冷やしたり、ストレスがかかったり、病気になったりするとお腹の調子を壊すことがあるようですね。
はちみつが応急処置になる理由
ハムスターが下痢をすると体力と水分を急速に失います。
はちみつにはブドウ糖や果糖が含まれており、吸収が早く少量でもエネルギー補給につながります。
そのため動物病院が開いていない時間帯などに応急処置として与えられることがあります。
与え方と量の目安
そのままでは濃度が高く粘性も強いため、必ずぬるま湯に溶かして薄めて(ハチミツ水にしてから)与えることが大切です。
スプーンの先に付く程度のごく少量を、スポイトや綿棒を使って口に含ませましょう。
常温で与えることで体を冷やさず、消化吸収もスムーズになります。
注意すべきポイント
はちみつはあくまでも応急処置であり、下痢の根本原因を治すものではありません。
寄生虫や細菌感染などが原因の場合ははちみつでは改善せず、症状が進行する危険性もあります。
はちみつで一時的に体力を支えつつ、できるだけ早く動物病院で診察を受けることが不可欠です。
ハムスターにはちみつの与え方

はちみつはごく少量が基本
ハムスターにはちみつを与えても大丈夫ですが、与える量はほんの耳かき1杯程度にとどめましょう。
体が小さいため、糖分の摂りすぎは肥満や糖尿病のリスクを高めます。
毎日ではなく「月に数回程度のごほうび」として与えるくらいが安心です。
与え方は直接ではなく薄めて
はちみつをそのまま舐めさせると粘度が高く、口の中や毛に付着してしまうことがあります。
ぬるま湯に溶かして与えるか、綿棒の先に少量だけ付けて舐めさせる方法がおすすめです。
特に下痢時の応急処置では、必ず水で薄めて水分補給を兼ねる形にしましょう。
与えるときに注意すべきタイミング
はちみつは基本的におやつや補助として与えるべきもので、主食にはできません。
体調が良いときでも与えすぎないよう注意が必要です。
逆に、体力が落ちているときや下痢の応急処置などでは有効ですが、その場合も必ず早めに動物病院を受診することを前提にしてください。
ハムスターのはちみつ水の作り方

基本のレシピ
はちみつ水は「はちみつ:ぬるま湯=ごく少量:小さじ1杯程度」の比率で作ります。
はちみつは耳かき1杯ほどを目安にし、しっかりとぬるま湯に溶かしてから与えましょう。
作るときの注意点
必ず常温で与えることが重要です。
熱湯では栄養成分が壊れ、冷水では体を冷やしてしまいます。
また作り置きは雑菌が繁殖しやすいため、与える直前に作り、その都度新しいものを用意してください。
与える方法
スポイトや綿棒の先に少し含ませて口元に近づけると、ハムスターが自然に舐め取ります。
飲ませすぎると糖分過多になるため、1回に数滴程度にとどめ、応急処置の範囲で活用しましょう。
ハムスターに与えるハチミツの選び方
純粋はちみつを選ぶ
スーパーには「純粋はちみつ」と「加糖はちみつ」がありますが、ハムスターには必ず純粋はちみつを選びましょう。
加糖タイプは砂糖や水あめが含まれ、糖分過多や消化不良の原因になります。
国産品や無添加タイプが安心
輸入品の中には加熱処理や添加物が含まれるものもあります。
国産で無添加のはちみつは品質が安定しており、少量を与えるペット用としても安心度が高いです。
結晶化や賞味期限にも注意
時間が経つと白く結晶化することがありますが、これは品質に問題はありません。
ただし賞味期限切れや保存状態が悪いものは雑菌が繁殖するリスクがあるため、必ず新しいものを使いましょう。
ハムスターが下痢のときにはちみつ以外にできる対応

温度管理で体を冷やさない
下痢中のハムスターは体力が落ちているため、冷えは大敵です。
ケージにタオルやペットヒーターを設置して、室温を25℃前後に保ちましょう。
特に床面が冷えないように注意してください。
水分補給をしっかり行う
下痢は脱水を招きやすいので、常温の水をこまめに与えることが重要です。
はちみつ水や経口補水液がなければ、新鮮な水をすぐに飲めるようにしておきましょう。
給水ボトルが使えない場合は、スポイトや綿棒を使って口元に少量ずつ与えます。
餌を控えて消化に優しい環境を作る
脂っこい餌や甘いおやつは控え、消化に負担の少ないペレットを少量だけ与えましょう。
下痢中は餌を一時的に減らし、水分と体温管理を優先することが安全です。
早めに動物病院へ

応急処置をしても改善しない場合、原因が細菌や寄生虫の可能性もあります。
はちみつや水分補給はあくまで一時的な対策であり、できるだけ早く動物病院で診察を受けることが最も確実です。
はちみつの類似品はハムスターに与えても大丈夫?
マヌカハニー

抗菌作用で有名なマヌカハニーですが、ハムスターに与える場合は通常のはちみつと同様に「ごく少量に限定」する必要があります。
特別な健康効果を期待して多く与えると糖分過多となり、むしろ体調を崩す可能性があります。
あくまで純粋なはちみつの一種と考えて扱いましょう。
メープルシロップ

メープルシロップははちみつとは異なり、カエデ樹液を煮詰めて作られた甘味料です。
人間にとっては自然食品ですが、ハムスターには糖分が強すぎるため基本的に与える必要はありません。
ごく少量なら問題になりにくいものの、代用としてはおすすめできません。
黒蜜

黒糖を煮詰めて作られる黒蜜は、はちみつやメープルシロップよりもさらに糖度が高い甘味料です。
栄養素よりも糖分が主体のため、ハムスターにとっては肥満や下痢のリスクが大きく、与えるのは避けたほうが安全です。
ハムスターにはちみつはあげても大丈夫?【まとめ】
ハムスターは少量ならはちみつを食べても問題ありません。
特に下痢をして体力が落ちているときには、ぬるま湯に溶かした「はちみつ水」が応急処置として役立ちます。
ただしあくまで一時的なサポートであり、根本的な治療には動物病院での診察が欠かせません。
はちみつを与える際は「耳かき1杯程度」を目安に薄め、常温で新しく作ったものを少量与えることが大切です。
また、与えるはちみつは純粋で無添加のものを選びましょう。
加糖タイプや古いはちみつは体調悪化につながる恐れがあります。
はちみつはハムスターの常用おやつではなく、緊急時のエネルギー補給に限定して活用するのが正しい使い方です。
日頃から健康管理を徹底し、万が一のときに落ち着いて対処できるよう備えておきましょう。