
「寝ているハムスターがグーグーと音を立てている……これっていびき?」
そんな場面を見て、病気ではないかと心配になったことはありませんか?
ハムスターが寝ているときに、グーグー、プープー、キューキューなどの音や声が聞こえることがあります。
寝ているときだけ一時的に聞こえ、起きたあとは普段どおり元気にしているのであれば、すぐに病気と決めつける必要はありません。
一方で、起きているときにも呼吸に合わせて音がする、呼吸が苦しそう、鼻水が出ている、食欲や元気がないといった場合は注意が必要です。 ハムスターでは呼吸器の異常が急速に深刻になる場合があるため、呼吸困難や喘鳴がみられる場合は早めの受診が勧められています。
この記事では、ハムスターの「グーグー」といういびきのような音を中心に、プープー・キューキュー・ジージーなどの音との違い、確認したいポイント、動物病院へ相談した方がよい症状まで解説します。
ハムスターはいびきをかく?グーグー音は大丈夫?

ハムスターが寝ているときに「グーグー」「スースー」といった音が聞こえることがあります。
大切なのは、音だけを聞いて「普通のいびきだから大丈夫」「この音だから病気」と判断しないことです。
寝ているときだけなのか、起きているときにも続いているのか、呼吸が苦しそうではないかを一緒に確認しましょう。
寝ているときだけグーグー鳴る場合
寝ているときだけ小さなグーグー音が聞こえ、起きると音が止まり、その後も普段どおり食事をしたり動き回ったりしているのであれば、まずは様子を観察します。
ハムスターは夜に活動し、日中に眠ることが多い動物です。寝ているところを急に起こすと驚くこともあるため、異常が見られないのであれば、音を確認するためだけに何度も起こす必要はありません。
ただし、「寝ているときの音だから絶対に大丈夫」と断定することもできません。
音が以前より大きくなっていないか、頻度が増えていないかなども観察しましょう。
起きているときもグーグー鳴る場合は注意
注意したいのは、起きたあともグーグー、プープー、ピューピューなどの音が続いている場合です。
特に、呼吸するたびに音が出ている、呼吸が速い・苦しそう、鼻や目から分泌物が出ている、食欲が落ちている、動かなくなったといった変化がある場合は、単なる睡眠中の音とは考えず体調を確認しましょう。
ハムスターの呼吸器疾患では、呼吸困難、鼻や目からの分泌物、食欲低下、活動性低下などがみられることがあります。
ハムスターのいびき・寝言・呼吸音の見分け方

「グーグー鳴いているからいびき」「キューキューだから寝言」と、音だけで見分けるのは難しいものです。
そこで、音の種類より先に確認したいポイントがあります。
寝ているときだけ音がするか
まず確認したいのが、音が聞こえるタイミングです。
寝ているときだけ一時的に音がして、目を覚ますと止まり、その後いつもどおり行動しているのであれば、しばらく様子を観察できるケースもあります。
逆に、起きたあとも同じ音が続いているのであれば、呼吸音である可能性も考えて状態をよく確認してください。
呼吸に合わせて音が出ているか
ハムスターの胸やお腹の動きと音のタイミングを観察してみましょう。
息を吸ったり吐いたりするたびに規則的に音が出ている場合は、「寝言」と決めつけず、呼吸に伴う音ではないかを確認することが大切です。
一般に動物の呼吸器異常では、喘鳴などの異常な呼吸音がみられることがあります。
起きているときにも同じ音がするか
眠っているときに気になる音を見つけたら、起きたあとの状態も観察してください。
起きたあとには音が消え、いつもどおり食べたり動いたりしているのか。
それとも起きていても呼吸のたびに音がしているのか。
この違いは重要な確認ポイントです。
鼻水・くしゃみ・食欲・元気も確認する
呼吸音だけでなく、ハムスター全体の様子を確認しましょう。
特に、「鼻や目から分泌物が出ていないか」「くしゃみをしていないか」「食欲が落ちていないか」「普段より動かなくなっていないか」「呼吸が苦しそうではないか」といった変化に注意します。
活動性低下、食欲や体重の低下、鼻などからの分泌物、呼吸困難などがないか確認してください。
ハムスターのいびき・寝言|音別に確認するポイント

ここからは、Search Consoleでも検索されている「グーグー」「プープー」「キューキュー」「ジージー」など、音別に確認していきます。
ただし、同じように聞こえる音でも原因が同じとは限りません。
音の名前だけで判断せず、「寝ているときだけか」「呼吸と連動しているか」「ほかに症状がないか」をセットで確認してください。
グーグー
「グーグー」は、人間のいびきのように聞こえるため、飼い主さんが気付きやすい音です。
寝ているときだけ聞こえ、起きたあとに音がなく、食欲や活動性にも変化がないのであれば、まずは様子を観察します。
一方、起きていてもグーグーと呼吸音がする、以前より音が大きくなった、呼吸が苦しそうといった場合は注意してください。
プープー・プスプス
「プープー」「プスプス」と鼻から音がしているように聞こえる場合もあります。
以前の記事では鼻詰まりや乾燥などと結び付けていましたが、音だけから原因を特定することはできません。
鼻水やくしゃみがないか、呼吸に合わせて音が出ていないか、起きているときにも続いていないかを確認しましょう。
プープーという音が何度も続く場合は、「この音だから大丈夫」と判断せず、呼吸状態まで見ることが大切です。
キューキュー
寝ているハムスターから「キューキュー」という声が聞こえることもあります。
短時間だけ声を出し、その後も普段どおりなのであれば、まずは様子を観察します。
ただし、「キューキュー=夢を見ている」「悪夢を見ている」と音だけから判断することはできません。
呼吸するたびにキューキューと音が出る、起きているときにも続く、苦しそうな様子がある場合は、単なる寝言と決めつけないようにしましょう。
ジージー
「ジージー」という声も、ハムスターの寝言について調べている方が気になりやすい音です。
これについても「夢の中で怒っている」「威嚇している」など、睡眠中の感情を音だけから判断することはできません。
起きているときにも同じ音を出していないか、呼吸音ではないかを確認してください。
ギューギュー
「ギューギュー」という音は苦しそうに聞こえることがあるため、不安になる飼い主さんもいるでしょう。
短時間だけ声を出して、その後は何事もなかったように眠っていたり、起きたあと普段どおりだったりする場合もあります。
しかし、ギューギューという音が呼吸に合わせて繰り返される場合や、起きても続く場合は注意が必要です。
ぷくぷくなど聞き慣れない音
「ぷくぷく」「ピューピュー」「ゴロゴロ」など、言葉では表現しにくい音が聞こえる場合もあります。
こうした音も、音の表現だけで原因を判断することは困難です。
「どんな音だったか」を覚えることより、可能であればスマートフォンで動画を撮り、音とハムスターの呼吸の様子を一緒に記録しておく方が役立ちます。
ハムスターのいびきと生活環境の関係

いびきのような音が気になったら、ハムスター自身だけでなくケージ内の環境も確認してみましょう。
ただし、環境を改善すれば必ず治るとは限りません。
呼吸が苦しそうな場合は、環境だけで様子を見続けず、動物病院への相談を優先してください。
ケージの温度・湿度を確認する
まずはケージ内の温度や湿度を確認します。
急激な温度変化などによるストレスは、ハムスターの健康に影響する可能性があります。
季節の変わり目や、冬の暖房・夏の冷房を使用するときは特に注意しましょう。
ハムスターの温度・湿度管理については、別の記事でも詳しく解説しています。

床材やホコリを確認する
ケージの中がホコリっぽくなっていないかも確認します。
床材から細かな粉が大量に出ている、ケージ内にホコリが舞っているといった場合は、床材や飼育環境を見直してみましょう。
ただし、呼吸音やくしゃみが続いている場合に「床材のせいだろう」と自己判断して放置するのは避けてください。
ケージや寝床を清潔に保つ
ケージは適切に清掃し、汚れた床材や食べ残しを放置しないようにしましょう。
また、ケージには十分な換気も必要です。
一方で、寝床を頻繁にすべて交換するなど、ハムスターに大きな負担をかける掃除にならないようにも配慮しましょう。
適切な運動と体重管理も意識する
いびきの原因を運動不足だけで説明することはできませんが、普段から適切な運動と体重管理を意識することは健康維持の基本です。
ケージ内で十分に動ける環境を整え、ハムスターに合った回し車などを用意しましょう。
ただし、呼吸に異常があるハムスターに無理に運動させるのは避けてください。

ハムスターがいびきをかいているときに確認すること

突然グーグーという音を聞くと、「起こした方がいいのかな?」と不安になるかもしれません。
慌てて何度も触るのではなく、まず状態を観察しましょう。
まずは起こさず呼吸の様子を観察する
苦しそうな様子がなければ、まずは少し離れたところから観察します。
胸やお腹が呼吸に合わせてどのように動いているか、音が呼吸と連動しているかなどを確認します。
寝ているハムスターを突然起こすと驚くことがあるため、確認のためだけに何度も触る必要はありません。
ただし、明らかに呼吸が苦しそうな場合は別です。
起きたあとの元気や食欲を確認する
目を覚ましたあとには、いつもと同じように動いているか確認します。
餌を食べるか、水を飲むか、普段どおり動くかなどもチェックしてください。
呼吸音に加えて食欲低下や活動性低下がある場合は、体調不良を疑う重要なサインになります。
ケージや床材の状態を確認する
次に飼育環境を確認します。
温度や湿度に急激な変化がなかったか、床材が極端にホコリっぽくなっていないか、ケージ内が汚れていないかなどをチェックしましょう。
新しい床材などに変更した直後から音が気になるようになった場合は、そのタイミングも記録しておくと状況を整理しやすくなります。
気になる音はスマホで動画を撮っておく
これはぜひやっておきたい方法です。
いびきや呼吸音が気になる場合は、音だけでなく胸やお腹の動きも映るように動画を撮っておきましょう。
動物病院へ行ったときに同じ音が出るとは限りません。
「いつから」「寝ているときだけか」「一日にどれくらい聞こえるか」「起きているときにも聞こえるか」なども一緒に記録しておくと、獣医師へ状況を伝えやすくなります。
ハムスターのいびきで動物病院を受診した方がいい症状

寝ているときの小さな音だけで、すぐに病気と判断する必要はありません。
一方、ハムスターの呼吸器の異常は軽視できません。
起きているときも呼吸音がする
寝ているときだけではなく、起きて活動しているときにもグーグー、プープー、ピューピューなどの音が呼吸に合わせて聞こえる場合は注意してください。
「いびきが大きくなっただけ」と判断せず、ほかの症状がないか確認しましょう。
呼吸が速い・苦しそうにしている
明らかに呼吸が苦しそう、呼吸するために普段と違う姿勢を取っているなどの場合は、早めに動物病院へ相談してください。
呼吸困難や異常な呼吸音は、呼吸器疾患で確認される重要な症状です。
特に明らかな呼吸困難がある場合は、様子見を長引かせないことが重要です。
鼻水やくしゃみなどがある
グーグー・プープーなどの音だけでなく、鼻水や目からの分泌物、くしゃみなどがみられる場合も注意します。
呼吸音とあわせて複数の症状が出ている場合は、単なるいびきとして考えないようにしましょう。
食欲や元気がない
ハムスターは体調が悪くなると、食欲が落ちたり、活動量が低下したりすることがあります。
呼吸音だけでなく、「いつもなら起きてくる時間なのに動かない」「餌を残している」「体重が減った」「毛並みが悪くなった」といった変化にも注意しましょう。
食欲・体重の低下、活動性低下などを伴っている場合は、ハムスター全体の体調を確認してください。
症状が続く・悪化している
最初は小さな音だったとしても、何日も続いている、以前より頻繁になった、音が大きくなったなどの変化がある場合は相談を検討してください。
「グーグーだから正常」「プープーだから病気」という判断ではなく、普段の状態から変化しているかを見ることが大切です。
そして受診するときには、撮影しておいた動画を獣医師に見てもらいましょう。
ハムスターのいびきについてよくある質問

ハムスターが寝ながらグーグー鳴くのは大丈夫?
寝ているときだけ一時的にグーグーと音がし、起きたあとは音がなく、食欲や元気にも変化がないのであれば、まずは様子を観察します。
ただし、起きているときにも呼吸音がする場合や、苦しそうな様子がある場合は注意してください。
ハムスターが寝ているときにプープー鳴くのはなぜ?
プープーという音だけで原因を特定することはできません。
寝ているときだけなのか、呼吸と音が連動しているのか、起きたあとも続いているのかを確認しましょう。
鼻水やくしゃみ、食欲低下などを伴う場合も注意が必要です。
ハムスターのキューキューは寝言?
寝ているときだけ短時間キューキューと声を出し、その後普段どおりにしている場合もあります。
ただし、音だけで寝言と断定することはできません。
呼吸するたびに音が出ている場合や、起きているときにも続く場合は、呼吸音ではないか確認しましょう。
ジージー鳴くのは寝言?
寝ている最中だけジージーと声を出すこともありますが、音だけから「夢を見ている」「怒っている」などと判断することはできません。
起きたあとの状態や呼吸の様子まで確認してください。
いびきと呼吸器の異常はどう見分ける?
音だけでは判断できません。
寝ているときだけか、起きているときにも続くか、呼吸が苦しそうではないか、鼻水・くしゃみ・食欲低下・活動性低下などがないかを確認することが大切です。
呼吸困難や明らかな異常な呼吸音がみられる場合は、早めに獣医師へ相談してください。
いびきをかいていたら起こした方がいい?
寝ているときだけ小さな音がしていて、呼吸が苦しそうではないのであれば、確認のために毎回起こす必要はありません。
まずは静かに様子を観察し、起きたあとの状態も確認しましょう。
一方、明らかに呼吸が苦しそう、反応がおかしいなど普段と違う状態なら、単なるいびきとして扱わず、動物病院への相談を検討してください。
ハムスターもいびきをグーグーかくの?【まとめ】

ハムスターが寝ているときに、グーグー、プープー、キューキューなどの音が聞こえることがあります。
寝ているときだけ一時的に聞こえ、起きたあと普段どおり元気にしているのであれば、まずは様子を観察しましょう。
ただし、起きているときにも呼吸音が続く、呼吸が苦しそう、鼻水やくしゃみがある、食欲や元気がないといった場合は注意が必要です。
音だけで「いびき」「寝言」「病気」と決めつけるのではなく、音が出るタイミングと呼吸の様子、起きたあとの状態をセットで観察してください。
また、気になる音が聞こえたら動画を撮っておくと、動物病院で状況を説明するときにも役立ちます。
大切なハムスターの普段の様子を知っておき、「いつもと違う」に早めに気付けるようにしておきましょう。