ハムスターにコオロギを与える方法と注意点|サイズ・頻度・与え方のコツ

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ハムスターは雑食で、自然界では昆虫を食べることもあります。

飼育下でもコオロギを与えることでタンパク質を補えますが、サイズや頻度を誤ると体調を崩すことも。

本記事では、ハムスターにコオロギを与える際の正しい方法や注意点を詳しく解説します。

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目次

ハムスターはコオロギを食べるの?

ハムスターは雑食性のため、昆虫を食べることは自然な行動です。

実際に飼育下でも、コオロギを与えるとしっかりと捕食する姿が見られることがあります。

特にエネルギーを多く必要とする成長期や繁殖期には、コオロギのような高タンパクな食材が役立ちます。

コオロギの栄養価

コオロギは高タンパクで、カルシウムや鉄分などのミネラルも豊富に含まれています。

脂質はミルワームより少ないため、肥満を避けたい個体には適しています。

また動きがあるため、ハムスターが「狩る」体験をできる点も大きな魅力です。

食べるときの行動の特徴

コオロギを与えると、ハムスターは素早く捕まえて前足で押さえ込み、かじりついて食べることが多いです。

この姿は本能的な狩猟行動の名残であり、ペットとして飼っているときでも観察できる自然な仕草といえます。

ただし驚きや恐怖で手を付けない個体もいるため、初めて与える際は反応をよく観察しましょう。

コオロギを与える際の注意点

与えるのは必ず小さいサイズにしましょう。

大型のコオロギは噛み返したり暴れたりしてハムスターにストレスを与える可能性があります。

生き餌に抵抗がある場合は冷凍コオロギを解凍して与えるのも選択肢です。

また食べ残しは腐敗やカビの原因になるので、必ず取り除いてください。

ハムスターにコオロギを与える方法

コオロギはタンパク質源として優れていますが、与え方を間違えるとハムスターにストレスや負担をかけてしまいます。

ここでは、与えるときの具体的な方法と注意点を解説します。

コオロギのサイズを選ぶ

大きすぎるコオロギはハムスターが食べにくく、場合によっては噛み返されてケガをする危険があります。

与える際は必ず「小さいサイズのコオロギ」や「幼体」を選びましょう。

ゴールデンハムスターならSサイズ、ジャンガリアンやロボロフスキーにはピンヘッド〜小さめのサイズが適しています。

与え方の工夫

コオロギをそのままケージ内に放すと、ハムスターが驚いたり捕まえられずに逃げ回ることがあります。

最初はピンセットでつまんでハムスターの前に差し出し、興味を示したら少しずつ慣れさせるのが安心です。

冷凍や乾燥タイプを使う場合も、解凍やふやかしをしてから与えると食べやすくなります。

量と頻度の目安

ハムスターの種類や体格によって量は異なりますが、基本は「3日に1回、1〜3匹程度」で十分です。

大型のゴールデンハムスターやキンクマは3〜4匹、小型のジャンガリアンやロボロフスキーは1〜2匹を目安にしましょう。

あくまでも補助食であり、主食のペレットや野菜とバランスを取ることが大切です。

ハムスターに与えるコオロギの種類

生餌(繁殖個体)

ペットショップや専門店で販売されているコオロギは、多くが飼育下で繁殖された個体です。

餌付け(ガットローディング)で野菜や専用フードを与えてからハムスターに与えることで、栄養価も高まります。

動く姿に反応して捕まえることで、ハムスターの狩猟本能を満たす効果も期待できます。

ただし、生きたままケージに放すとハムスターが驚く場合もあるため、最初はピンセットで与えるのがおすすめです。

野生

野生のコオロギを捕まえて与えるのは避けましょう。農薬や寄生虫、病原菌を持っている可能性が高く、かえってハムスターの健康を損ないます。

屋外で見つけたコオロギは絶対に与えず、必ず販売されている飼育用を利用してください。

乾燥

乾燥コオロギは保存性が高く、常温で長期間ストックできるのがメリットです。

動きはないため「狩る体験」はできませんが、カルシウムが凝縮されている製品もあり、手軽に与えられます。

おやつ感覚で少量ずつ与えるのが適しており、忙しい飼い主さんにとって扱いやすい選択肢です。

冷凍

冷凍コオロギは衛生的で寄生虫のリスクも低いため安心です。

解凍してから与える必要がありますが、ハムスターが抵抗なく食べやすい点がメリットです。

生き餌に抵抗がある飼い主さんでも取り入れやすく、保存期間も長いので常備しておくと便利です。

冷凍したものをそのまま与えず、必ず自然解凍してから使用しましょう。

やみつきコオロギ

市販されている「やみつきコオロギ」は、ドギーマンが販売している小動物用のおやつで、コオロギそのものではなく粉末にしたものを鶏ささみの生地に練り込み、スティック状に加工した製品です。

見た目は虫そのものではないため、虫が苦手な飼い主でも扱いやすいのが特徴です。

栄養面ではコオロギ由来のタンパク質やミネラルを補給できる一方で、小麦粉や油脂なども含まれているため、生き餌や乾燥コオロギの代用として完全に置き換えるのはおすすめできません。

基本的には「おやつ」として少量を与えるのが適切です。

虫を直接与えることに抵抗がある場合や、ちょっとしたご褒美として与えたいときに便利な選択肢となります。

保存性も高いため、ストック用として常備しておくと使いやすい商品です。

ハムスターに与えられるコオロギ以外の昆虫

コオロギは代表的な生き餌ですが、ハムスターには他の昆虫を与えることも可能です。昆虫ごとに栄養バランスや特徴が異なるため、目的に合わせて選ぶとより健康維持に役立ちます。

ミルワーム・ジャイアントミルワーム

ハムスターに最もポピュラーに与えられる昆虫です。

高タンパクで消化しやすく、弱っている個体や成長期の栄養補助に最適です。ただし脂肪分も多いため、与えすぎは肥満の原因になります。乾燥タイプや冷凍タイプも流通しており、扱いやすさでも人気です。

ジャイアントミルワームは通常のミルワームより大きく、タンパク質と脂肪がさらに豊富です。ゴールデンハムスターなど大型種に適していますが、与える量はごく少量にとどめましょう。小型のジャンガリアンやロボロフスキーには大きすぎるため不向きです。

シルクワーム(カイコの幼虫)

脂肪分が控えめで、タンパク質やビタミンが豊富に含まれています。

生体で入手するのは難しいですが、乾燥シルクワームは爬虫類や小鳥用として流通しています。

嗜好性が高く、食欲が落ちたときに試してみる価値があります。

バッタ・イナゴ類

コオロギと同じ直翅目の昆虫で、高タンパクかつカルシウムも含まれています。

ただし、コオロギのようなペットの餌として販売されていることはほとんどなく、選択肢としては野生の個体が現実的ですが、前述の通り野生個体をエサとして与えることはリスクが高いためおすすめできません。

ハムスターに昆虫を与えるときの注意点

ハムスターにコオロギやミルワームを与えるときは、ただ虫を入れるだけではなく、いくつか注意すべきポイントがあります。

与え方を誤るとストレスや健康被害につながるため、正しい方法を知っておくことが大切です。

衛生管理を徹底する

生き餌の昆虫は購入したままの状態だと雑菌や寄生虫を持っている可能性があります。

コオロギを与える場合は新鮮な餌(野菜や専用フード)を数日間与えてからハムスターに食べさせる「餌付け(ガットローディング)」を行うのがおすすめです。

弱った個体や死骸は絶対に与えず、常に清潔な状態を保ちましょう。

生き餌のサイズと与え方に注意

ハムスターの口に入りきらないサイズのコオロギを与えると、逆にケガや窒息の原因になります。

基本的には幼虫や小型の虫を選び、与える際はピンセットでつまんで直接与えると安心です。

ケージ内に放すとハムスターが驚いてストレスを感じることがあるため、落ち着いた環境で少しずつ慣れさせることが重要です。

与えすぎは肥満や栄養バランス崩壊の原因に

タンパク質は必要ですが、多すぎると肥満や腎臓への負担になります。

特にミルワームは脂肪分も多いため「おやつ」として与える感覚が正しく、主食のペレットを置き換えることは避けてください。

成長期や繁殖期に多めに与える場合でも、一時的に量を増やす程度にとどめるのが安全です。

ハムスターに生き餌は与えていいの?【まとめ】

ハムスターに生き餌を与えることはタンパク質補給に有効ですが、量や与え方には工夫が必要です。

衛生管理を徹底し、サイズや頻度に気を付ければ安心して与えられます。

飼育スタイルに合わせて取り入れつつ、ペレットを主食としたバランスの良い食生活を心がけましょう。

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