ベタの卵を食べるのはなぜ?メスとオスの食卵原因と対策を徹底解説

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ベタの繁殖に挑戦したいけれど、「卵を食べてしまう」と聞いて不安に思う方も多いのではないでしょうか。

実際、ベタは繁殖時に食卵することがあり、原因を理解して対策することが成功の鍵になります。

この記事ではメスとオス、それぞれの食卵理由と防ぐ方法を解説します。

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目次

ベタの繁殖の流れ

ベタが食卵する場合の対策について考える前に、簡単にベタの繁殖についておさらいしておきましょう。

基本的には次のような流れで繁殖させます。

  • 繁殖適齢に達したペアを見つける
  • お見合いさせつつ、オスが泡巣を作るのを待つ
  • 泡巣ができたら同居させ、産卵させる
  • 産卵が済んだらメスを分ける
  • 稚魚が自力で泳ぎだしたらオスを分ける

大雑把に書くと、ベタの繁殖はこのような流れになります。

ベタは性成熟に達したオスが泡巣を作って、産卵間近のメスを誘い込んで産卵させ、その後はオスが卵の面倒をみる、という習性があります。

一方、ベタのオスは一度闘争のスイッチが入ると、相手が死ぬまで止めない気性の荒い一面があります。

このため、ベタのオスのタイミングに合わせてメスを同居させ、産卵が済んだら別居させる、という作業が必要なのです。

また、お見合い中には餌を与えず、絶食させます。

与えれば餌は食べるのですが、ベタを繁殖に集中させるため、与えずにおく方が無難です。

ベタのメスが卵を食べる対策方法とは?

ベタのメスが卵を食べてしまうケースですが、タイミングよくメスを別居させれば、食卵は起こりません

というより、食卵する前にメスを取り除くことになるのです。

ベタの卵は産卵されると水底に沈みます。

オスはそれをせっせと拾い、泡巣にくっつけていきます。

このとき、オスには巣や卵を守る本能が働きますが、メスにはもともとありません

産卵中に卵を食べることはないものの、産み終わってしばらく経過すると食欲が戻り、卵を食べてしまうことがあるのです。

それ以上に、産卵の終わったメスはオスに攻撃されてしまうことが多く、殺されてしまうことさえあります。

産卵は断続的に行われるためタイミングが難しいのですが、しばらく産卵せず、巣から離れて泳ぐようになったら取り除きましょう。

ベタのオスの食卵の対策方法

先に述べた通り、メスはタイミングよく別居させれば、食卵を防ぐことができます。

実際、ベタの繁殖で食卵が問題になるのはメスよりもオスのほうです。

では、オスが卵を食べてしまう原因にはどのようなものがあるでしょうか。

無精卵が原因の場合は放置でOK

まず、産んだ卵が無精卵だった場合や、死んでしまった場合です。

無精卵になってしまう原因や死んでしまう原因は割愛しますが、そういった卵を放置すると他の卵に悪影響があるため、オスは積極的に食べて取り除こうとします。

この場合、オスに任せておきましょう。

明らかに選んでつまみ食いするような食べ方をするので、見ていればわかるはずです。

オスに食欲が生じてしまった場合

次に、オスに食欲が生じてしまった場合です。

お見合い中に餌を抜くことで繁殖モードに切り替えるのですが、このタイミングがずれるとオスの食欲が変なタイミングで戻ってしまい、卵を食べてしまうことがあります。

お見合いと同時に餌を抜くのがセオリーとされており、安全といえるでしょう。

少なくとも、泡巣を作り始めてから餌を与えるのは良くありません。

オスが落ち着ける環境にない

最後に、オスが落ち着けない場合です。

落ち着ける環境でない場合、オスは卵の保護をあきらめ、通常の生活に戻ってしまいます。

こうなると、自分が守っていた卵もただの餌と認識されてしまい、バクバクと食べ始めてしまいます。

オスのいる水槽の周りを黒い紙で覆うなどして、オスが落ち着ける環境を作ってやるといいでしょう。


ベタの食卵を防ぐための飼育環境づくり

水槽環境を整えてストレスを減らす

ベタは水槽環境が不安定だと繁殖に集中できず、卵を食べてしまうリスクが高まります。

強い水流や頻繁な物音、人影の多さなどは大きなストレス要因です。

繁殖時は弱めのスポンジフィルターを使い、水槽の周囲を黒い紙で覆って静かな場所に設置すると安心して卵の世話をしてくれます。

繁殖用水槽を分けて使用する

普段の飼育水槽で繁殖を行うと、他の魚の存在や隠れ場所不足が原因でオス・メスともに落ち着かず、卵を守れません。

繁殖専用の小型水槽を用意し、底砂を敷かずに管理すると、卵の確認やメスの取り出しも容易になります。

水温は28度前後を維持すると繁殖がスムーズです。

卵や稚魚を早めに隔離する方法

どうしても食卵が心配な場合は、産卵後に卵を別容器へ移す方法もあります。

小さなプラケースや浮きケースにエアレーションを弱く入れて管理すると、オスに任せずとも孵化が可能です。

ただし、卵移動の際にダメージを与えやすいため、慎重さが求められます。

初心者には推奨しませんが、確実に稚魚を残したい場合の選択肢になります。

まとめ

ベタの繁殖で避けられない課題のひとつが食卵ですが、飼育環境や管理方法を工夫すれば防ぐことは可能です。

焦らずに経験を積むことで、稚魚を育てられる確率は高まります。

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