
ベタといえば美しいひれを広げるフレアリングが有名ですが、「メスもするの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、ベタのメスにおけるフレアリングの意味や特徴をわかりやすく解説します。
ベタのフレアリングとは?
ベタちゃん特有の『フレアリング』なぜこの様な行為をするのか知ってますかぁ〜😅
— Betta THAILAND(つるちゃん) (@wadasan999) July 9, 2024
昔、縄張り意識の強いベタを闘犬や闘鶏のように賭け事も行われていた様です💦 pic.twitter.com/iRJV02vmDq
まずは、ベタのフレアリングについて知っておきましょう。
フレアリングとは、ベタがそのひれを目いっぱい広げる行動のことで、昔はフィンスプレッディングとも呼ばれていました。
フレアリングにはいくつか意味があるのですが、大きく分けて次の二つの意味があるとされています。
・他の魚・個体への威嚇
・オスからメスへの求愛・アピール
ベタの入った水槽を並べて、お互いの姿が見えるようにすると、互いに威嚇しあってひれを目いっぱい広げ、ひれを見せつけるような動きを見せます。
これが、フレアリングです。
行動としての主な意味は威嚇と求愛ですが、どちらもベタが興奮した状態だという点が共通しています。
フレアリングを行うタイミングには個性があり、中には餌やりのタイミングでフレアリングを始めるような個体もいるようです。
逆に、なかなか思ったようにフレアリングを行わない個体もいます。
ベタのメスもフレアリングする?

ベタのメスはオスよりも協調性が高く、しかも求愛のフレアリングはオスがメスに対して行うものなので、メスはフレアリングをしないものと思われがちです。
メスのひれはオスよりもずっと小さいことも、フレアリングをしないと思われている一因だと思います。
実は、オスほど目立たないものの、メスもフレアリングをします。
オスよりだいぶおとなしいとはいえベタはベタなので、ちょっとした小競り合いをすることはありますし、そもそも何らかのタイミングで興奮した際にフレアリングを行うことも多く、メスも興奮したときにフレアリングをします。
オスほどはっきりと闘争を目的にしているわけではありませんが、何かのきっかけで興奮状態になったときに、メスもフレアリングすると思っておくといいでしょう。
メスのフレアリングに見られる特徴と注意点

メスのフレアリングはどんなときに起きる?
ベタのメスは基本的にオスよりも温和ですが、それでも縄張り意識や上下関係を示すためにフレアリングを行います。
特に複数メスの群れ飼育環境では、リーダーを決めるように互いにフレアリングをし合う場面が見られます。
また、繁殖の前段階でオスを刺激するためにフレアリングを見せるケースもあり、単純に「オスだけの行動」とは言い切れません。
オスのフレアリングとの違い
メスのフレアリングはオスと比べてひれの迫力が少なく、時間も短い傾向があります。
オスが長時間にわたって誇示行動を続けるのに対し、メスは一瞬の牽制や軽い意思表示として行うことが多いのが特徴です。
そのため「メスのフレアリングは弱々しい」と感じる飼育者もいますが、実際にはベタとして自然な行動です。
フレアリングが過剰な場合のリスク
メス同士のフレアリングは通常大きな問題にはなりませんが、頻度が高すぎると体力を消耗したり、ストレスから免疫力を下げてしまう可能性があります。
特に狭い水槽で仕切りもなく対面させ続けると、喧嘩に発展することもあるため注意が必要です。
メスであっても過剰なフレアリングは避け、観察しながら適度な距離感を保たせる工夫が大切です。
フレアリングさせることに意味はある?

ベタのフレアリングは、他個体との闘争やオスからメスへの求愛の際に行われる行動で、ベタが興奮した時にみられるものです。
そうなると、フレアリングをするほど興奮させないほうが、ベタの精神衛生上よろしいのではないか、と考えるかもしれませんが、そうでもないのです。
飼育下のベタをフレアリングさせることには、次のような効果が期待されています。
・ひれをめいっぱい広げることでの筋力アップ
・ひれとひれの癒着や病気の予防
・ストレス発散
まず、フレアリングは全身のひれを目いっぱい広げて相手に見せつける行動です。
このため、全身の筋肉を使うことになり、体を健康に保つのに役立ちます。
次に、長いひれをたたんだままにしておくとひれとひれが癒着してしまったり、病気が発生する可能性があるため、フレアリングによってそれを防ぐことができます。
さらに、ベタは適度に他個体と闘争することでストレスを発散できるとされています。
実際にオス同士を同居させて闘争させるのはかなりのリスクが伴いますが、仕切り板などを使用したフレアリングでも、そのストレス発散が可能になると考えられています。
もし、ベタを単独で飼っているのなら、鏡を見せてみましょう。
鏡の中の自分にむかってフレアリングする様子が見られるはずです。
ちなみに、スプーンやピンセットなど、およそベタどころか魚に見えないものを相手にフレアリングする個体も知られているので、手元にあるもので試してみるのも楽しいかもしれません。
まとめ
ベタのメスも状況によってフレアリングを行い、縄張りの主張や軽い牽制を示します。
適度なフレアリングは健康やストレス発散に役立ちますが、過剰な場合は飼育環境の見直しが必要です。
ベタの自然な行動を理解し、安心できる環境作りを心がけましょう。