ベタの目が白いのは病気?5つの原因と治療・予防方法を徹底解説!

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ベタの目が白くなってしまうと、病気ではないかと心配になりますよね。

実は白濁の多くは飼育環境の影響で起こります。

この記事では「ベタの目が白くなる原因」と「正しい治療・予防方法」を整理して解説します。

飼育初心者でも安心して対応できる内容になっています。

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目次

ベタの目が白濁するのは白内障?

よく、「うちのベタが白内障になりました」と相談を受けることがあります。

確かに、白内障は魚でも発症することのある病気ですが、ベタほどの小型魚では白内障かどうか断定することはできません。

白内障とは、厳密には眼球の中にある「水晶体」が何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。

小さなベタの、小さな眼球の中にある水晶体の異常など、外観でわかるはずがないのです。

魚で白内障だと診断できるのは、アロワナなど大型魚の場合です。

一方、小型魚であっても、外見でわかるくらい目が白濁している場合があります。

これは、目に何らかの異常があり、免疫の作用で粘液が大量に分泌されて、目の表面を覆ってしまうためです。

目が白濁する直接の原因は免疫作用による粘液ですが、粘液が大量に分泌されてしまう原因はいくつか考えられます。

ベタの目が白い場合に考えられる5つの原因

水質の悪化

人間でもそうですが、目というのは特にデリケートな部分です。

そのデリケートな部分が直接触れている水の状態が悪いと、目を保護するために粘液が分泌され、目が白濁して見えることがあります。

ある日突然そうなることは少なく、数日かけて徐々に白濁が濃くなるパターンが多く、両目とも同時に進行する場合がほとんどです。

水質の悪化が原因なので、水替えによって水質を改善してやれば粘液の分泌が止まり、元の状態に戻ります。

ただし、あまり白濁している期間が長いと眼球の表面に水カビ病など別の病気を発生させてしまうこともあるので、早急に対応しましょう。

日ごろから水をきれいに保つことが大切です。

水温・pHの急変

変温動物である魚にとって、水温の急変は体温の急変を意味します。

仮に、28度に保っていた水槽に冷水をいれて20度にしてしまった場合、体温が8度も下がることになります。

単純な比較はできませんが、平熱が36.4度の人が急に28.4度になったら命の危険にさらされますね。

当然、魚の免疫機構はなんとかして体を守ろうとするため、粘液を急激に分泌することがあるのです。

また、魚の体の大部分は水が占めているため、水質の急変も体調に大きな変化を及ぼします。

急速にpHを変動させた場合も、同様の状態になることがあります。

水替えするときは水温を合わせ、新しく導入するときは水合わせをきちんとするようにしましょう。


白点病による目の異常

白点病は体やヒレに小さな白い点が出ることで有名ですが、まれに目にも症状が出ることがあります。

この場合、目の白濁と非常によく似て見えるため、見分けが難しいケースがあります。

もし体表やヒレにも白い点が同時に確認できれば、白点病の可能性が高いと考えましょう。

白点病であれば水質改善だけでは治らないため、塩浴や専用薬による治療が必要です。

目だけが白いのか、他の部位にも白点が出ているのかを見極めるのが大切です。

目にけがを負った

流木にぶつかるなどして目にけがを負ってしまった場合、早く治すためにケガした部分を粘液で覆うようになります。

人間でいう、かさぶたと同じです。

この場合、けがをした方の目だけに影響が出ます。

目をけがした場合に特にしてやれることはありませんが、アクアセイフなどの保護剤を入れた水で養生することで、回復を早めることができます。

けがの程度によっては、回復しない場合があることも覚悟しましょう。

老衰など

魚の老衰によって、粘液の分泌量が以上になり、目が白濁してしまうことがあります。

この場合も、特にしてやれることはありません。

目が見えなくても餌は食べられるので、最後まで大切に飼育してやりましょう。

また、目に何らかの病気を患ってしまった場合も、病気に関係なく白濁してしまいます。

目だけに病変が現れることは少ないので、何の病気か見極めて、気付いた段階で早めに適した処置をしましょう。


ベタの目が白いときの治療・ケアの考え方

水質改善と薬浴の判断基準

ベタの目が白濁している場合、まず優先すべきは水質の改善です。

数日以内に回復の兆しが見られない場合や、白濁が進行している場合は薬浴も検討しましょう。

グリーンFゴールドやメチレンブルーなど、観賞魚用の抗菌薬を少量で使用するのが一般的です。

ただし、薬は水槽全体に強い影響を与えるため、別容器で行うのが望ましいでしょう。

塩浴によるサポート

目のトラブルは直接治療が難しいため、魚自身の免疫力を高めることが重要です。

ベタの塩浴は殺菌効果こそ弱いものの、体力の回復やストレス緩和に役立ちます。

水替えのたびに塩分濃度を正しく維持し、短期的に利用することで回復をサポートできます。

再発予防のための飼育環境づくり

一度目の白濁を経験したベタは、再発しやすい傾向があります。

そのため、ろ過不足や過密飼育を避け、安定した水温・水質を保つことが大切です。

流木や石などのレイアウトは角を丸く加工されたものを選び、ケガの予防を心がけましょう。

また、急激な水温変化を避けるため、ヒーターや水温計を常備するのも効果的です。

まとめ

ベタの目が白くなる原因は、水質や水温の変化、外傷や老化など多岐にわたります。

大半は環境改善で回復が期待できますが、症状が長引く場合は薬浴や塩浴も取り入れましょう。

再発予防のために、日頃から安定した水質と安全な飼育環境を整えておくことが大切です。

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