
ハムスターが「ガリガリ」とケージを噛む音に悩んでいませんか?
実は歯の健康やストレスが関係していることがあります。
この記事では、わさびを使ったしつけが危険な理由と、安心して実践できるやめさせ方を詳しく解説します。
ハムスターがケージを噛む!対策に「わさび」はNG!

「ガジガジガジ」「ガリガリガリ」ハムスターを飼ったことがあるなら、誰しもが聞いたことがある音。
そう、ケージを噛む音です。
筆者もジャンガリアンハムスターとゴールデンハムスターを飼っていたことがあり、当時は深夜「ガリガリ」ケージを噛む音で起こされた経験があります。
そこで、ケージにわさびを塗るとケージを噛ませないようにするしつけになる!?
そんな噂を耳にしました。

結論、「わさび」はハムスターには刺激が強い為、絶対に与えないでください!
というか、犬や猫などもNGなためペットを飼っている方は、冗談半分でも匂いをかがせてみたり、しつけに使用したりしないでくださいね。
ここでは、わさびがハムスターにNGな理由と、ケージを噛むのをやめさせる方法をお伝えします。
わさびには「アリルイソチオシアネート」という辛味成分が含まれています。
この成分は、ハムスターにとって刺激が強く、食べてしまうと胃の働きが弱くなってしまいます。
またハムスターは嗅覚が優れている為、わさびの刺激の強いにおいだけでもハムスターにとってはとても嫌なものです。
目に刺激を与え、顔や体を掻いてしまい傷だらけになってしまうなんてことも。
誤ってハムスターの口に入った場合は、すぐに獣医さんに相談しましょう。
ハムスターがケージを噛む本当の理由とは?

歯の伸びすぎを防ぐため
ハムスターはげっ歯類に分類され、前歯が一生伸び続けます。
自然界では木や草をかじって歯を削りますが、飼育環境ではそれができず、代わりにケージを噛むことがあります。
単なるいたずらではなく、歯の健康を保つための本能的な行動なのです。
飼い主に構ってほしいサイン
夜行性のハムスターは、飼い主が寝ている時間に活発になります。
その際に「外に出たい」「遊びたい」という欲求からケージを噛むこともあります。
特に飼い主の注意を引きたい時に見られる行動で、習慣化しやすい点には注意が必要です。
ケージや飼育用品の不適合
ハムスターのケージの素材や形状が原因になることもあります。
金網タイプは噛みやすく、音もうるさくなりやすいため、アクリルやガラス製のケージに変更すると噛む行動が減るケースもあります。
また、レイアウトが単調すぎると刺激不足になり、ストレス発散の手段として噛んでしまうこともあるのです。
このように、ケージを噛む行動には「歯の健康管理」「欲求のアピール」「環境への不満」など複数の理由が隠れています。
飼い主は一時的な対策だけでなく、根本原因を見極めることが大切です。

ハムスターがケージを噛むのをやめさせるには
ハムスターにとって適切な飼育環境を整える

ハムスターにとって適切な飼育環境は、ハムスターの行動の多様性と精神的刺激を提供するための環境です。
ハムスターが自然な行動を楽しむことができるように、以下のような環境を提供することが重要です。
隠れ家を複数用意しましょう。
木製のハウスや、チューブ、ココナッツシェルなどの隠れ家が良い選択肢です。
これらの隠れ家は、ハムスターが安全で快適な場所を見つけることができるようにします。
トンネルやチューブを配置しましょう。
ハムスターはトンネルを探検するのが好きです。
ケージ内にチューブやトンネルを配置することで、ハムスターが探検する楽しみを提供しましょう。
また、チューブやトンネルを連結して、ハムスターが動き回るパスウェイを作ることもできます。
登りやすい構造物を用意しましょう。
ハムスターは登ることが好きな動物です。
ケージには木のブリッジやプラットフォームを配置して、ハムスターが登ったりジャンプしたりすることができるようにしましょう。
食べ物を探す遊びを提供しましょう。
ハムスターは自然界で食べ物を探すのが好きです。
ケージ内にフードディッシュを複数配置し、ハムスターが探索しながら食べ物を見つける楽しみを提供しましょう。
また、フードディッシュを探しやすい場所に配置することで、ハムスターの自然な探索行動を促進することもできます。
これらの飼育環境を組み合わせて、ハムスターが自然な行動を楽しむことができる環境を作りましょう。
エンリッチメントはハムスターの健康や幸福に重要な役割を果たしますので、ケージ内の環境を定期的に見直し、新しい刺激を与えるよう心がけましょう。
ストレスの原因を無くす

ケージを噛む理由として、ストレスが溜まっている・ケージの外に出たい・おやつが食べたいなどがあげられます。
中でもストレスを解消させてあげることが、ケージを噛むのをやめさせることに繋がると筆者は考えます。
まず、ストレスの原因になるものを探してみましょう。
ハムスターは匂いや、音、光に敏感なため、ケージの近くに芳香剤を置いていないか・テレビを置いていないか・トイレが汚れたままになってないかなど、ケージの中やケージを置いている部屋の環境を見直しましょう。

またハムスターにとって温度管理も大切で、20~25℃、湿度は40~60%を保つようにしましょう。

ストレス発散をさせる

定期的にケージの外に出してお散歩をしたり、おやつを与えたりしてストレスを発散させてあげましょう。
回し車を置いてあげて運動できるようにしてあげるのも良いですね。
また野生のハムスターは土を掘って巣穴に住んでいることは知っていますか?
その為、砂遊びが大好きです!ハムスターが砂遊びできるように用意してあげるのもいいかもしれませんね。

ハムスターが噛み噛みできるおもちゃを用意してあげる

何より、ケージを噛むという行為はハムスターの歯にもよくありません。
その為できるだけ早く噛む頻度を減らすようにしてあげた方がいいでしょう。
ハムスターが遊べるおもちゃの中に、かじり木や噛み噛みできる木のおもちゃなどがあります。
噛むことによって、ストレス発散と歯の健康を保つことになるので、是非与えてみてください。
口に入れる物なので、間違っても外に落ちている木の枝などは与えないでくださいね!
ペットショップなどに売っている無添加の物や、安全が証明されているものを噛み噛みさせてあげましょう。
ハムスターがケージ噛む時にわさびはNG?【まとめ】
ハムスターがケージを噛むのは自然な本能や環境ストレスが原因です。
わさびでしつけるのは危険なので、必ず正しい方法で対処しましょう。
安全なおもちゃや環境改善を意識すれば、噛み癖は次第に減っていきます。
かわいい仕草を安心して見守れるよう、ぜひ今回の対策を実践してみてください。