ハムスターの抱っこと手乗りの仕方|嫌がる理由と噛むときの対策も解説

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ハムスターを飼っていると「手に乗せてみたい」「抱っこしてみたい」と思うことがあるのではないでしょうか。

手に慣れてくれると、かわいらしい仕草を間近で感じられるだけでなく、日々のお世話や健康チェックもしやすくなります。

しかし、ハムスターはとても繊細な動物で、無理に触れ合おうとすると噛まれたり強いストレスを感じてしまうこともあります。

本記事では、手乗りや抱っこの正しい方法、嫌がるときのサイン、種類ごとの注意点などを詳しく解説していきます。


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目次

ハムスターを手に慣らすことの意味とは?

ハムスターにとって人間の手は本来「大きな生き物の一部」であり、最初は警戒心しかありません。

無理に掴もうとすると「捕まえられた」と感じて恐怖から暴れたり噛んだりしてしまいます。

そこで大切なのは、少しずつ「人間の手は怖いものではなく、良いことが起こる場所だ」と学習してもらうことです。

手乗りや抱っこは、単にかわいさを味わうためではなく、信頼関係を築き、お世話を円滑にするための手段でもあります。

たとえば手に慣れていれば、健康チェックの際に体を観察しやすくなったり、病気や怪我を早期に見つけやすくなります。

逆に、慣れていないまま無理に抱っこし続ければ、かえって人を嫌いになり、手を近づけただけで逃げるようになってしまうこともあります。

だからこそ、焦らず段階を踏んで、少しずつ信頼を積み重ねることが重要なのです。


ハムスターを手乗りに慣れさせるステップ

ハムスターを手乗りさせるには、いきなり持ち上げるのではなく、段階を踏んで信頼を築くことが大切です。

ここでは無理のない流れを紹介します。

優しく声をかける

まずはハムスターに飼い主の存在を認識してもらうことから始めましょう。

普段からケージ越しに優しい声で名前を呼んだり、静かなトーンで話しかけることで「敵意はない」と感じてもらえます。

突然手を差し出すよりも、声で安心させることが信頼の第一歩になります。


手からご飯やおやつを与える

次の段階は、手から直接おやつやご飯を与えることです。

ケージの外ではなく、必ずケージの中に手を入れて与えるのがポイントです。

こうすることで「手に近づくと良いことが起きる」と覚えてもらえます。

最初は手を嗅ぐだけでも構いません。

何度も繰り返すうちに、自然と手に乗ることへの抵抗が薄れていきます。


自然に手に乗ってくるのを待つ

ある程度慣れてくると、ハムスターは手に前足をかけたり、軽く乗ろうとする動きを見せます。

無理に掴まず、ハムスターが自ら乗ってくるのを待つことが大切です。

焦ってしまうと「この手は捕まえるものだ」と誤解されてしまい、信頼関係が崩れてしまいます。

ハムスターが安心して自ら手に乗るようになれば、次のステップである抱っこへと自然につなげられます。

ハムスターの抱っこの仕方

手乗りに慣れてきたら、次は抱っこに挑戦できます。

ただし、ハムスターは体が小さく落下やストレスに弱いため、正しい方法を守ることが重要です。

両手で包み込むように支える

片手で持つと体勢が不安定になり、ハムスターが落下して怪我をする危険があります。

必ず両手で包み込むように支え、背中からお腹までを優しく支えてあげましょう。

手のひらにすっぽりと収めるイメージを持つと安定しやすくなります。


清潔な手でゆっくり近づく

抱っこする前には必ず手を洗い、清潔な状態で触れることが大切です。

ハムスターは匂いに敏感なため、香水やタバコなど強い匂いが残っていると嫌がったり噛んでしまうことがあります。

ゆっくりと手を差し出し、驚かせないようにすることも忘れないでください。


短時間でケージに戻す

ハムスターは長時間の抱っこを好まない動物です。

数十秒から1分程度を目安に、短時間でケージに戻してあげましょう。

無理に長く抱いていると、ストレスで暴れたり噛んだりする原因になります。

大切なのは「短時間でも安心できる抱っこ」を繰り返して、少しずつ慣れてもらうことです。


抱っこや手乗りを嫌がるときのサイン

ハムスターは小さくても、自分の意思を仕草でしっかり伝えてきます。

抱っこや手乗りを嫌がっているときに無理をすると、強いストレスを与えたり噛まれる原因になります。

そのため、サインを早めに読み取ることが大切です。

逃げようとする

まずよく見られるのが、手に乗せたときにジタバタと暴れたり、体をひねって逃げようとする行動です。

これは「今すぐ降ろしてほしい」という強い意思表示であり、続けると落下事故につながります。

また、抱っこをしている最中に背中を丸めて硬直するのも緊張のサインです。

後ずさり

さらに、手を差し出しただけで後ずさりする、ケージの隅に隠れる、背中の毛を逆立てるといった仕草も警戒や拒否の表れです。

こうした場合は無理に触ろうとせず、時間をおいてから再度アプローチした方が良いでしょう。

噛みつく

お腹や尻尾を触られたときに急に噛みつくのも嫌がっているサインの一つです。

これらの部位はハムスターにとって急所にあたり、本能的に防御反応が出やすいためです。

触れられるのを嫌がる部分には無理に手を伸ばさず、ハムスターが安心できる抱き方を心がけましょう。

このように、嫌がるサインを見逃さず、その場で抱っこを中止することで、ハムスターに「人間の手は怖くない」と思ってもらうことができます。

噛まれる原因と対策

ハムスターは基本的に人を攻撃するために噛むのではなく、何らかの理由があって防御反応や誤解から噛んでしまいます。

噛まれたときは「なぜそうなったのか」を理解することが、信頼関係を築くうえでとても大切です。

興味本位

ハムスターが噛む原因としてまず考えられるのは「興味本位」です。

特にまだ人に慣れていないハムスターは、手を嗅いだり軽くかじってみたりして「これは何だろう」と確かめます。

軽く触れる程度の噛みなら警戒よりも探索行動の一部といえるでしょう。

怖いから

次に多いのが「怖いから」という理由です。

急に掴まれたり、後ろや上から手を出された場合、ハムスターは捕食者に襲われたと勘違いして強く噛むことがあります。

また、妊娠中や子育て中はとても神経質になり、普段より攻撃的になることもあります。

匂い

さらに「匂い」も重要な要素です。

タバコや香水、洗剤などハムスターにとって刺激的な匂いが手についていると、「敵が近づいてきた」と感じて噛むことがあります。

逆に食べ物の匂いが手に残っている場合は、餌と間違えて強くかじることもあるので注意が必要です。

対策

対策としては、まず抱っこや手乗りの前に必ず手を洗い、清潔で無臭の状態にすることです。

そして、嫌がるときに無理強いをせず、噛まれそうになったらすぐに手を引くことも大切です。

噛まれたときに叱ったり強く振り払ったりすると、ハムスターは「手=怖いもの」と学習してしまうため逆効果になります。

噛む行動を減らすには、焦らず段階を踏んで慣れさせること、そして「手に近づくと安心できる・良いことがある」と経験させていくことが一番の近道なのです。


種類別|ハムスターの抱っこの仕方

ハムスターといっても種類ごとに体格や性格が異なるため、抱っこの仕方にも少し注意点があります。

ジャンガリアン・キャンベル系(小型ドワーフハムスター)

ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンやキャンベルといった小型のドワーフ系は、体がとても小さいため落下のリスクが高く、必ず両手で包み込むように抱く必要があります。

気の強い個体も多いため、いきなり掴もうとすると噛まれてしまうこともあり、慣れるまでは手の上に乗せる程度から始めるのが安心です。

ゴールデンハムスター(大型)

一方でゴールデンハムスターは体が大きく安定感があり、両手で支えれば比較的落ちにくいのが特徴です。

人にも慣れやすい傾向があるため、ドワーフ系より抱っこはしやすいものの、力も強いので不安定に持つと急に飛び出してしまう危険があります。

そのため常に安定した姿勢で支えることが大切です。

ロボロフスキーハムスター

ロボロフスキーハムスターは体が小さく非常に素早いため、基本的に抱っこには向いていません。

どうしても手に乗せたい場合は、直接掴むのではなく小さな容器やカップごと移動させてから、手のひらに乗せる方法が適しています。

チャイニーズハムスター

チャイニーズハムスターは尾が長く体が細いという特徴があり、指の隙間からすり抜けやすいため、両手で包み込むよりも手のひら全体でやさしく支えると安心させることができます。

このように、種類ごとに抱っこのしやすさや注意点は大きく異なるため、性格や体格に合わせた方法を意識することで、噛まれるリスクを減らし、ハムスターに余計なストレスを与えずに済みます。

ハムスターの手乗り・抱っこを成功させるコツ

ハムスターとのスキンシップをうまく進めるには、単に正しい抱き方を知るだけでなく、日常的な工夫も大切です。

手乗りや抱っこを成功させるためのコツを押さえておきましょう。

清潔な手で接する

まず心がけたいのは、常に清潔な手で接することです。

人間にとっては気にならない程度の匂いでも、ハムスターには強い刺激になることがあります。

石けんで手を洗い、匂いや汚れを取り除いた状態で触れるようにすれば、「安心できる手」として認識してもらいやすくなります。

ハムスターのペースに合わせる

また、ハムスターのペースに合わせて無理をしないことも重要です。

人間が「抱っこしたい」と思っても、ハムスターが警戒しているときに強引に手を出すと、かえって信頼を失ってしまいます。

嫌がる素振りを見せたらすぐに中止し、少しずつ慣れさせる姿勢を忘れないようにしましょう。

手に乗ると良いことがある

さらに「手に乗ると良いことがある」と思ってもらう工夫も有効です。

おやつを与える、安心して休める環境を作るなど、手の上をポジティブな体験と結びつけることで、自然と自分から乗ってくれるようになります。

こうした積み重ねが、噛まれることなく抱っこを楽しめる秘訣につながります。

手乗りや抱っこは一度で成功するものではなく、日々の関わりの中で少しずつ築き上げるものです。焦らずにステップを踏むことが、ハムスターと飼い主双方にとって心地よい関係をつくる近道なのです。

ハムスターの抱っこの仕方【まとめ】

ハムスターを手に慣らすことは、単に「かわいい姿を間近で見たい」というだけでなく、信頼関係を築き、健康チェックや日常のお世話をしやすくするためにも大切です。

手乗りから始めて徐々に抱っこへと発展させるのが自然な流れであり、成功の秘訣といえます。

ただし、すべてのハムスターが抱っこを好むわけではありません。手を嫌がって逃げたり噛んだりする場合は、その子の性格を尊重し、無理に触れ合おうとしないことが一番の思いやりです。

短時間でも「安心して手に乗れる」経験を積み重ねていけば、少しずつ人に慣れていきます。

大切なのは、飼い主の都合で抱っこを押しつけるのではなく、ハムスターのペースに寄り添うことです。

手乗りも抱っこも、毎日の小さな積み重ねが信頼へとつながっていきます。

焦らず優しく接することで、ハムスターにとっても飼い主にとっても心地よい関係が築けるでしょう。

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